Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
704h
704h
704h
@704h
絵を描いたりしています。目指せ年100冊。 下のリンクはブクログです。
  • 2026年7月2日
    焔に手をかざして  新版
    半分くらいまで読んだ。 生活の中で感じたこと、違和感であったり、ちょっとした感動であったり、断定できないものに考えを巡らせる。物事の受け取り方や受け止め方に、その人の個性が出る。エッセイの石垣りんは安易に答えを出すことはない。ほとんどは不思議に思うだけであるが、消化できなくてもちゃんと味わっている。ちゃんと味わっていれば、消化できなくても良いのだなと、変な感心をしてしまった。ワカラナイをワカラナイまま楽しめる芯の強さがあるように思う。
  • 2026年6月28日
    今日誰かに話したくなる野菜・果物学
  • 2026年6月28日
    焔に手をかざして  新版
    読みはじめた。 銀行員として定年まで勤めながら創作を続けた詩人石垣りんのエッセイの二作目。一作目から読むべきかと思ったが、最寄りの書店に本書しかなかったのでこちらから読むことにした。 まだ数十ページだが、聞きしに勝る名文に唸る唸る。沁みる沁みる。 定年退職後に生活をする予定のアパートの建設現場を眺めるところからはじまる。空いた時間と世の移り変わりに戸惑いながらも、どこか他所ごとを楽しむようで目線が優しい。 贅沢の意味が変わってしまったのは今でも感じるところで、お金がないと贅沢できないかのような風潮は限界まで来てると思う。その意味では本書は今の若い人に刺さるのではないだろうか。 ゆっくり読みたい本。
  • 2026年6月27日
    プレゼント
    プレゼント
    読み終わった。 めちゃくちゃ面白かった!現代日本文学入門としてもこれ以上ないし、馴染みのファンにとっても楽しめる内容なのだと思う。自分は現代日本文学はほとんど読んでこなかったので、新鮮な目で読めたことも良かったと思う。以下敬称略。 中でも個人的に好きだったのは宮部みゆきだけれど、怪奇小説が好きなのでフェアではないかも。短編ではあるが背筋が凍る思いをして痺れた。ホラーを理解してないと描けない描写。大作家の迫力がある。 あとは、江國香織と梨木香歩の日常からちょっとはみ出た可笑しみは、幸せな余韻も含めてとても好きだ。何でこんなに瑞々しいのだろうか。 江國香織の作品は当時の自分を思い出した。彼女と祖母。どちらももういない。でも素敵な思い出。 梨木香歩の小説も、今住んでいる場所で似たようなことがあり(松ではなく柿の木だったが)、それだけに感情移入して読めた。本作が本書で一番笑った。 伊坂幸太郎は、学生時代に何冊か読んだだけだったが、こんなところまで行っているのかと驚いた。ネタバレしたくないので言及は控える。是非読んでほしい。 米澤穂信の作品からは「本格」という言葉が想起された。「人間」の上に社会の仕組みを積み重ねて行くことで醸し出される重厚感。短いページ数で社会問題の重みもきっちり描いていて、この本のテーマ以上に社会的な役割まで考えられているのではないかと頭が下がる思いがした。 町田そのこは、37才のおじさんが読むにはどうしても照れがある。奥手の恋愛。好きですけど。ジャンプよりサンデーですから(?)。 全体でみてもバラエティに富んでいてバランスも良いと思う。どの作品から読んでも良いし、編集を信じて最初から読んでも良い(私は最初から読んだ)。 恩田陸はスピンオフ作品らしいが、読んでなくても楽しめた(もちろん読んでた方が楽しめるかもしれない)。逆に伊坂幸太郎はスピンオフかと思っていたが違うらしい。ホームズ形式の応用のようだ。 読み終わってみると、日本人にとって「夏」は多くの意味を持つのだなと感慨深い。奇跡のアンソロジーでした。
  • 2026年6月27日
    サタンタンゴ
    サタンタンゴ
  • 2026年6月27日
    プレゼント
    プレゼント
    半分くらい読んだ。 新潮文庫の「今年の100冊」50周年記念企画。日本文学に疎い自分でも知っている錚々たる作家陣。前半の伊坂幸太郎、江國香織、宮部みゆき作品を読んだが、どれも面白過ぎて震える。誇張ではなく。背表紙にある「小説の世界に一歩踏み出す人へ贈るプレゼント」は偽りではない。これは一歩踏み出したが最後、引き摺り込まれます。
  • 2026年6月26日
    ドミノ
    ドミノ
    読み終わった。 東京駅のある夏の午後、すれ違うはずの27人と一匹が織りなすパニックコメディ。 形が変わっていく雲を、超高速で早送りしているような気持ちになった。もしくは、ビルの上から群衆を眺める楽しさ、アリの巣を観察するような小説。 そこには主人公はなく、ストーリーラインもない。もしくは、みんな主人公で、それぞれのストーリーラインが交差している。とても挑戦的ではあるが、テンポが良くて難しい事は一切ない。読むことがただただ楽しいエンターテイメント作品でした。 表紙の若林夏さんの装画も素晴らしくて、読んでから眺めると幸せな笑みがこぼれる。はじめての恩田陸作品でしたが、とにかく楽しい小説でした。
  • 2026年6月24日
    幽霊塔
    幽霊塔
    読み終えた。 黒岩涙香の海外文学の翻訳を、江戸川乱歩がリライトしたもの。巻頭に宮崎駿のマンガが載っていて、本作の思い出と解説が語られている。 宮崎アニメに多大な影響を与えたということで満を持して読んだ。本作を読むにあたって、新潮文庫の短編集二冊と、三島由紀夫が戯曲のためにリライトした『黒蜥蜴』を読んだので、すっかり乱歩ファンである。 それでも前半は読んでいて少し辛かった。宮﨑氏も「通俗文化」と評しているが、雑誌の連載小説なので読者の気を惹くために、あの手この手で引っ張る。数ページ毎に「これが後に世にも奇怪な事件に繋がっていようとは、その時の私は知る由もなかった。」的な文句が出てくるので、通して読んでいると辟易してくる。(古典なので当たり前だが)現代の感覚で読むとストーリーもご都合主義過ぎて何だか笑ってしまう。家に虎は凄い。 しかし!後半は怪奇譚としての魅力が爆発していて、まんまと小説世界に引き込まれた。意外と時計塔の場面は少ないのだが、魅惑的な舞台と人物が次々に現れ、乱歩のサービス精神を感じると共に、想像力を掻き立てるアイデアが随所に盛り込まれていて、読んでいてワクワクさせる。 昨今の考察文化ではストーリー作りの巧みさばかりが取り上げられがちだが、アイデアやイメージの素晴らしさで勝負しているのが逆に新鮮に感じられた。難しく考えずに楽しめる。本来娯楽とはこうあるべきなのだと思う。
  • 2026年6月24日
    渇愛
    渇愛
  • 2026年6月24日
  • 2026年6月23日
    ドミノ
    ドミノ
    1/3くらい読んだところ。 はじめて読む恩田陸作品。YouTubeで文芸評論家の三宅香帆さんと話されていて、話しぶりが何と格好の良い作家だろうと思い、作品を読んでみたくなった。 やはり最初は『蜜蜂と遠雷』かなと思ったが、いきなり上下巻ものもと躊躇して、ノリの軽そうな『ドミノ』に。群像劇の小説ははあまり読んだことなかったが、テンポ良くドミノの牌が並べられていくようで読んでいて気持ちが良い。これからどのような展開になるのかとても楽しみ。
  • 2026年6月22日
    ドーナツを穴だけ残して食べる方法
    ドーナツを穴だけ残して食べる方法
    大阪大学の有志の学生が中心となって書籍を作るプロジェクト。「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」という学生の無茶振りに大阪大学の教員が答える。 半分くらい読んだところ。学生の冗談に専門文野の知識を用いて答えるのに無理があるのは当然で、教員陣の苦悩のほどが伺える。 先生であるので真摯に返しているのが、真面目過ぎて読んでいて辛い。酷な仕事である。 ドーナツ好きとしては、間に挟まる世界のドーナツコラムが救い。 読んでいて一休さんを思い出した。「コノハシ、ワタルベカラズ」の立て看板に、端ではなく真ん中を渡ってきたと答える。やはり真面目に答えてはならない。「これ一休、ドーナツの穴を残して食べてみよ」と言われたら何と答えるだろうか。ドーナツの穴とは絵の中の虎ではないか。さぁ上手い答えを言ってみろという、問う側に問題があるように思える。 聞いた話によると「ドーナツの穴」とは文字通りの穴の意味もあるが、ドーナツ型で抜いた穴の部分を揚げたもののことも指す。 これは戦後の食糧難の時代に、配給のメリケン粉を何とかしようと難儀した主婦たちにドーナツ作りが広まった時代があり、「ドーナツの穴」とは当時の人々にとって「型を抜いた部分を揚げたもの」の共通認識だったらしい。残せる穴もあるのだ。 他にも論点をずらすような答えはいくらもあるだろうが、読み物として面白いかというと今ひとつであると思う。 現代では学問は細分化されて、知識は狭く深くなる傾向にあると思う。「ドーナツの穴を残して食べる方法」に答えるためには、どんな専門の知識よりも、まず人に読ませる文章を書く技術と、広く多様なユーモアの知識が必要なのではないか。
  • 2026年6月15日
    黒蜥蜴
    黒蜥蜴
    読み終わった。 江戸川乱歩の新潮文庫短編集に続いて、乱歩原作の三島由紀夫の戯曲。M!DOR!さんの装画がカッコいい。 正直、三島由紀夫の世界感は好きではなかったので、本作も世界に入りきれずに読み終わってしまった。やはり戯曲なので、舞台をよく観る人の方が入りやすいのだと思う。 それでも伝えたいテーマはよく分かるし、門外漢な自分でも舞台役者に魅力があれば楽しく観れそう。誰だって美輪明宏の黒蜥蜴は観たい。 巻末の東雅夫氏の解説で、三島由紀夫のロマン主義と子供じみた熱狂について語られていて、三島作品の魅力は衒いなく夢を語ることのできる強さなのではと思った。甘美で饒舌なセリフの洪水に慣れていないと窒息しそうになるが、水心あれば魚心で必要とする人もいる。 やはり楽しめない作品があるのは惜しい。いつかこの戯曲の魅力が分かるようになればなと思う。
  • 2026年6月13日
    江戸川乱歩名作選
    読み終わった。 『江戸川乱歩傑作選』に続けて読んだ。『傑作選』と比べるとやや大人しい印象。しかし『石榴』、『押絵と旅する男』、『陰獣』は乱歩の魅力が発揮されていて、本書も読み応えのある内容だった。 大人しい印象の原因としては、エドガー・アラン・ポーを先に読んでいたので、『踊る一寸法師』に既読感があった。また、この並びだと『目羅博士』は少し物足りなく感じる。『人でなしの恋』も佳作ながらもどこか滑稽に感じるのは、奇人の描写が少ないからだろう。 最後が『陰獣』なのは素晴らしい。手塚治虫のスターシステムのような、乱歩メドレーのような。 『傑作選』の後に『名作選』を読むと、乱歩の短編がより楽しめる素晴らしいセレクションでした!
  • 2026年6月12日
    ローベルト・ヴァルザーとの散策
    ローベルト・ヴァルザーとの散策
  • 2026年6月12日
    江戸川乱歩名作選
    『江戸川乱歩傑作選』に続いて読む。 『石榴』と『押絵と旅する男』まで読んだ。素晴らしかった。。どちらも余韻がすごい。 乱歩は人物描写が魅力的で話し方や仕草が妙に生々しい。言葉が脳にこびりつくようでゾッとする。昨今ではこのような外連味は安っぽく思われそうだが、乱歩作品にはこの語り方でなければならない魔術的な魅力があって、新しい物も読むけど、結局乱歩が読みたくなるのだろう。とはいえ現代でも荒木飛呂彦や京極夏彦なと多くの作家が 、ちゃんと受け継いでいるので、腕があれば現代でも魔術は通用するのだ。すっかり乱歩のファンになってしまった。他の作品も楽しみ。ゆっくり味わって読もうと思う。
  • 2026年6月12日
    江戸川乱歩傑作選
    読み終わった。 文字通り「傑作選」だった。収録されているのは初期の作品らしいが、文豪の凄味をひしひしと感じる。 どの作品も奇人を魅力的に描いている。探偵である明智小五郎などはあっさりとした人間であるのに対し、猟奇的な犯人の犯罪に対する執着心の描き方が素晴らしかった。人生の退屈を埋めるために妄念に自らのめり込んで行く様は、犯行の残虐性や倫理観は抜きにして、生きづらさを感じている人にとても魅力的に映るだろう。小説という嘘のなかでこそ成り立つ美しさがあると思う。 江戸川乱歩も幼い頃は退屈と戦いながら、文学の世界に自分の場所を見つけたのではないだろうか。そういった意味では、話のグロテスクさの奥に人間的な温かみがあって、これこそ人間讃歌なのだと考えさせられた。 一方で悪はやはり悪なのだとバッサリと切り捨てている。『人間椅子』では、奇人に同情しかけそうになったところでの、奥方の唯一のセリフ「おお、気味のわるい」に全てが集約されおり、なんだか笑ってしまう。狂気に肩入れし過ぎないこのバランス感覚も、乱歩の愛嬌なのだと思う。次に読む予定の『江戸川乱歩名作選』も楽しみ。
  • 2026年6月10日
  • 2026年6月10日
    江戸川乱歩傑作選
    江戸川乱歩の短編集。『二銭銅貨』『ニ癈人』『D坂の殺人事件』まで読んだ。 日本の本格推理小説とホラー小説の草分け。名前は有名だが読んだ人は少ないのでは。かく言う私も読んだことがなかったが、宮崎駿が表紙と口絵を描いている『幽霊塔』の単行本を数行読んで、何かビビッときた。 ビビッときたなら、そのまま読めば良いのだけれど(好きな物も最後に食べる)、先に短編を読んで乱歩に慣れておこうと思い、新潮社の短編集二冊を買った。新仮名遣づかい、新字体は読みやすい。というかそもそも読みやすい文章だ。難しい心理や情景描写もないし、テンポも良くて娯楽小説のお手本なのだと今更ながら関心。ファンが多いのも納得。 純然たるエンターテイメントをしているが、日本の小説らしく湿度を感じるのがまた良い。読んだ話はどれも推理小説なのでホラーも楽しみ。
  • 2026年6月9日
    柿の種
    柿の種
    読み終えた。 物理学者である寺田寅彦の短文集。随筆でもなく短文。随筆は読者のために文章の装いが必要になるが、本書は日々過ごす中で起こった正直な思いが綴られている。時代を感じるところもあるし、いつの時代も変わらないと思わせるところもあり、人間というのは変えられないのだとしみじみと感じた。 読み始めは語り口が小気味良く、楽しく読んでいたが、中盤からの関東大震災、著者の病状、戦争の気配と段々に影が濃くなっていく。科学を職業としながら、俳句を愛し、人間的な心情を愛した人生の哀愁が滲んでいて少し切なくなってしまった。 随筆の名手と呼ばれるだけあって、文章がとても良い。書きすぎない、説明しすぎない引き算の巧さが文章を魅力的にしていると思う。こんな風に情景を書けるようになりたい。
読み込み中...