
花春
@haru-tuge
2026年6月23日
妖怪の子預かります
廣嶋玲子
読み終わった
大人向け:物語
とっても面白かった!!!!
12歳の男の子が、ちょっとしたやらかしの償いに妖怪の預かり屋さんになる連作短編集。
鶏の卵を抱いて温めたら情がうつっちゃって腹に卵羽が生えて慌てたり、酒鬼の赤子の力が強すぎて四苦八苦したりと、基本的にはハートウォーミングに進んでゆく。
恋人か?ってくらいべたべたに思い合うふたりの関係性は閉鎖的でいびつで、主人公はこどもなんですよ…不健全ですよ…と心配になってしまうのだけど、話が進むにつれ、ふたりの根底にある「深い心の傷を負ったこどもと、こどもを愛し愛されることで生きることを楽しめるようになった大人」の痛みを抱えた絆がわかって。過剰なくらい想い合うふたりきりの時間が必要だったのだろうな…預かり屋さんをしてカラッとした妖怪たちと交流することで、少しずつ彼らも変わってゆくのだろうな…もわかってくるので、ゆっくりとした成長譚なのだろうな〜とどんと構えて読めるようになる。
キーパーソン妖怪がうぶめなのもとてもよい。こどもを守るということ…。
調べたら、文字数を減らして表現を改めた児童書版も出てるらしいのだけど…これ、主人公の母親のエピソードとか、どう変えてるんだろう…。ちょっとしんどい表現な気がする…。
児童書版と読み比べてみたいな〜。というか、文庫版も既刊10冊以上出てる!すご!
たくさん楽しめるの嬉しいな。