K.K.
@honnranu
2026年6月24日
読書メモ-読書日記-引用-抜粋-心に残る一節
「あ、その黒い棒がいい。こっちへ持っておいで」お父さんは遠くからそう言いました。
「蟻がついていて持てないよ」と僕は答えます。
「蟻なんか平気だ。そんなもの恐がるな」
お父さんがそう言ったので、僕は、おそるおそるその棒を掴んでみました。でも、手に沢山の蟻が乗り移って、とても気持ちが悪くて、すぐに放り出してしまいました。
僕は、そのとき泣いたと思います。
お父さんが近くに来て、「馬鹿だな」って言いました。僕はちゃんと蟻がいるって言ったのに、お父さんは僕を「馬鹿だな」って言ったのです。
蟻のことを考えると、いつも、このときの棒を思い出します。
だから、蟻は嫌いです。p.167
