ちとせ "老虎残夢" 2026年6月25日

ちとせ
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@4wsdig
2026年6月25日
老虎残夢
老虎残夢
桃野雑派
古代中国の武侠ものという事前情報だったので、地名やら人名やらが頭に入ってくるか心配だったんだけどスルスル読めた。 というか開幕から百合が始まってびっくりしてたんだけど、そもそも帯に『館×特殊設定×孤島×百合』って書いてあったわ… 紫苑と恋華の百合が禁断扱いされてるのが、同性同士だからではなくて師弟は家族として扱われるという前提で近親相姦関係にあたるからというのが興味深かった。同棲同士の恋=禁断は令和の価値観だと古いからかな…(作中の時代は宋だけど) というか乱歩賞×百合は私が知る限り『ノワールをまとう女』に続いて二作目なんだけど、賞と親和性があるのか…? 内功と外功とか軽功とか、特殊武術とかいろいろ出てきたけど、事件の要素的にはそもそも建物自体に入れない密室と毒を飲ませてからの刺殺というシンプルなもの。 なんだけど、被害者である師父が国家転覆を企んでたり、紫苑はそもそもそのための駒として育てられたという事実が判明したり、め、めちゃくちゃスケールが大きい…!乱歩賞ってのはどうしてこう…! しかし結果的には紫苑と恋華の、泰隆から紫苑と恋華への、祥纏から泰隆と桂樹への愛の話だったな…そこに終着してくれたのはよかった。 泰隆の自害を見届けた祥纏の、「死ぬときに一人ってのは、寂しいだろ」がすごい響いた。だからってそんなさぁ、惚れた男のために人生捧げて最期まで看取ってさぁ…祥纏〜!! 何もかもが明かされてから崩れ落ちる八仙楼、諸行無常という感じの味わいでなんとも言えなかったな…
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