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ちとせ
ちとせ
@4wsdig
  • 2025年11月25日
    しつこく わるい食べもの
    そ、そばをすすることに対して誤嚥性肺炎の心配をする人、初めて見た…! 考えてみれば当たり前みたいに麺類啜ってるけど、このすすりの技(?)ってどこで覚えたんだろうなあ。 グルメ番組で魚食べた人が「お肉みたい〜」って言うのにイラッとするのはまあわかる!わかるよ!じゃあ肉食えよってなるよな! でもその前段階の、スイーツをお寿司に喩えられたくだりは…「そ、そんなことある…?」と混乱してしまった。私も絶対困惑する自信あるわ。 後半はコロナ禍初期の話が多く、そういえばそんなんだったな…と緊急事態宣言下での飲食店について思いを馳せてしまった。たった数年前なのにもう遠い昔みたいに感じる。 ところでタコさんウインナーの足って確かに六本足かも!今まで気にしたことなかった!八本はあんま見ませんね…
  • 2025年11月23日
    儚い羊たちの祝宴
    大金持ちに仕える使用人(例外あり)が主人公のどんでん返し短編集。 玉野五十鈴の誉れが一番好きだったかな〜。これは本当にラスト一文で「あー!!!???」ってなった。 ・身内に不幸がありまして はあ〜ん主従百合やね〜と思いながら読んでたら「お屋敷が、宗太様に襲われました」から一気に話の空気変わってビビった。ライフルで!?死者を三人も!?そんなん…揉み消してる場合か!? そんなことしてたからとんでもない化物生み出されてるやないか………サイコパスのお手本かよ……… ・北の館の罪人 高飛車に登場した詠子がめちゃ良い子でかわいいやん!とテンション上がった〜早太郎、なんやかんやで最期はそんなに悪くなかったんじゃない…とか思ってたら急にバベルの会とか言い出して前作とのつながりが!もしかしてバベルの会つながりの短編集なの!? 早太郎とあまりの交流、家から切り離されているもの同士で心を寄せ合うやつやね…と思ってたのに殺伐としすぎやろ! ・山荘秘聞 今回のバベルの会はマジで「前の奉公先のお嬢様が所属していた」というだけで、お名前ノルマという感じ。 山岳遭難者の越智を助けたのに救助隊たちにその存在を教えなかったのは、まあ、客が欲しかったんだろうなあという割と予想通りな…逆にゆき子はマジで想像逞しすぎだろ! ていうかてっきりゆき子、人肉にされたと思ったから越智もゆき子も生きてるみたいで良かったよ… ・玉野五十鈴の誉れ エーン今度こそと純香と五十鈴に純粋な絆を期待してしまったが……純香が期待したものではなくても五十鈴との間に絆はあったと思いたいのですが〜〜〜!? あーーー!?赤子泣いても蓋取るなってそういう…そういう…!?お勝手のごみを集めて焼くばかりが仕事の五十鈴…!?そ、そんなところに伏線を貼るな!!! ていうか本当になんなんだバベルの会… ・儚い羊たちの晩餐 ようやっと明かされるバベルの会の正体。……えっ、意外と普通〜!なんかもっとやべえ組織だと思ってた!!! 厨娘、なんというか業の深い仕事人だな…アミルスタン羊のことがなくても業が深いよ…文ちゃんが今後どうなってしまうのかが心配… ていうかひとりでバベルの会を殲滅させたと思しき夏さん、いくらなんでも戦闘力が強すぎない!?
  • 2025年11月19日
    真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒
    新キャラ・弘基の元カノ佳乃登場。これまたヤベー女が出てきたな… こだまが元気に暮らしてるみたいで本当に良かった〜!織絵はちゃんと母親やっとるのか! なんかストーカーの斑目が、自分を気持ち悪いと自覚してれば(本の世界観的に)許されるみたいな書き方なの苦手だな…接見禁止出されるほどのストーカー行為、被害者はすごく怖かっただろうにそこの視点が本人からも作者からも抜けてるように見えるっていうか… 今回のメインキャラも結婚詐欺師なのに、なんか結婚詐欺師が同情されるように書かれてるように読めたし作者と倫理観合わないかも…最後自首してくれたのはよかったけど… それにしても美和子と希実の関係ってほんとのところどうなんだ〜!?!引っ張るじゃん!!! ところで行方不明になった親が死んでいてくれれば、って言って恋人から捨てられる話、宮部みゆきの火車にもあったな〜。家族仲がよく育った人ほど信じられない言葉なのかもね。
  • 2025年11月15日
    真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ
    もっとパンがメインで、おいしいパンを食べれば人は救われる!的なストーリーだと思ってたら重〜!?!? もういい年だからさー、子どもが守られてなくて安心して子どもとして過ごせていない話を読むのがつらくなってきた… 希実も大概だけど、こだま絡みめちゃめちゃキツかったな…母親をお母さんと呼ぶことすらできない子ども… どんな事情があってもどんなに作中で擁護されても織絵のこと全然許せないよ〜… そして大学時代の暮林がカンボジアで経験した地雷爆発もキツ〜…おいしいパン食べてほっこりストーリー☆じゃなかったのかよぉ…(誰もそんなことは言ってない)
  • 2025年11月13日
    そして誰もゆとらなくなった
    今回もめちゃめちゃ面白かった。『他力本願スマートハウス』、いいな〜!わたしも内見や配線やインテリアの組み合わせを考えるのが好きな友達ほしい〜! 『空回り戦記〜サイン会編〜』で本当に本当にビックリしたんだけど、「小説家に届く手紙というのは本の感想にあたる部分は一行や二行、ということも多い」ってマジなのですか!?!?に、日本の読書感想文教育の弊害だよぉ……(読書感想文はいかにスムーズな隙自語をするかが大事なので…) ちゃんと作品の内容についての手紙書きなよ!!と私が憤ってしまった。別に私は小説家でもなんでもないというのに… 『精神的スタンプラリーin南米』でマチュピチュに行った(行ってない)くだり、本当〜〜〜にしょうもなくて爆笑してしまった。「次のページからはマチュピチュに行った人として振る舞いますので、よろしくお願いいたします」じゃないんだよ!! でも"しておくべき"と言われていることをしておくほうが安心するっていうのはわかるー、実績解除というやつだ! 『精神的スタンプラリーin北米』でのトイレ税、いやほんと、おなかが弱い人って大変なんだァ…(小学生の感想?) "近くまで行った=行ったということにしていい"マチュピチュ論法、理屈が雑だよ〜!しかも行ったことにしただけじゃなくて行ったという記憶を手に入れてるの怖いよ〜!
  • 2025年11月11日
    ふたり旅日和
    ふたり旅日和
    『ひとり旅日和』の番外編。 す、すごい……付き合いたてのカップルによくある、「傍から聞いてる分には別におもんないけど本人たちは大爆笑」の会話のリアルさが…… 博多編ラストでの蓮斗の「ホテル代、ゼロにする方法もあるんだけど……」には笑わせてもらった。結局送れなかったっぽいしかわいいとこあんじゃん〜!(誰目線?) 浩介と麗佳にこぼして麗佳に呆れられてほしい〜! そしてまさかの予想外、日和の叔母・加世のふたり旅もあり。 …個人的には、主治医とはいえプラベの連絡で病気に関すること相談するのどうかと思うけど…7119を使いなさい… 家族旅行編は、7巻目にして初登場・日和兄のいつメン感があってすごかった。家族なんだなあ〜。ポッと出感がなくてすごい。ていうかタイトル『ふたり旅日和』なのに家族四人旅行なの、自由だな〜!(笑)
  • 2025年11月9日
    ミステリな食卓 美味しい謎解きアンソロジー
    ミステリな食卓 美味しい謎解きアンソロジー
    どれも楽しく読んだけど、言うほど食卓がテーマだったか…?(食べ物テーマではあるけど「『食卓』ではないような…)という疑問はちょっとある。 ・苺のスープ(近藤史恵) こ、後輩が結婚詐欺もどきに引っかからなくてよかった〜〜〜!! 小金を持ってる妙齢の独身女性狙われがち問題!!! ていうか後輩、のぼせあがって忠告を聞かないモードに入ってなくて本当によかったぜ… ・雲の上の人(新津きよみ) しゃ、社会人になってまで仕事のサボりに姉妹入れ替わりすな〜!!そんなんだから希望部署から飛ばされるんやぞ!! そんな、一卵性双生児だからっていい歳した大人が入れ替わって気づかれんもんなんか…!? ・はちみつはささやく(碧野圭) えっなんかこれ香奈の彼氏…結構クズでは!?自分の稼ぎがカタかった時代は「家に入って自分を支えてほしいな☆」とか言ってたのに、秘密裏に転職して収入が不安定になったら「寄りかかりすぎる女はちょっと」とか考えて別れ切り出すのクソじゃん!報連相もできないし絶対出世しないよこんな男〜!!! ・バスを待つ男(西村健) シルバーパスで都内あちこち出かけまわるご老人、元気すぎる〜〜〜!!この人はきっと認知症とは縁遠いことでしょう… いくら忘れ物を届けたいとはいえ縁もゆかりもないおじいさんふたりが学童保育に来るの怖すぎるから、主人公が元警察官で良かった…社会的信用ってすごい…あと主人公が「俺は元刑事だったんだぞ!」とか言って学童保育に直接行くタイプじゃなくてよかった… ・ミステリなふたり(太田忠司) 刑事のくせに「殺されるには殺されるなりの理由ってもんがあるでしょ」とか言ってるの怖すぎなんだが…非のない被害者だっているでしょうに… あと絶賛捜査中の事件を「うざい」って連発する刑事やだぁ… 旦那に捜査情報ベラベラ喋るのは、まあ安楽椅子探偵ってそういうものだから仕方ないけど、旦那に容疑者を指摘されて自分でも「それだ!」と思ったのに「連絡は明日でいいや〜☆」なのもだいぶ無理だったな… ・京都の加茂ナス(斎藤千輪) ほんまに…ほんまにそれでええんか!?正真正銘鈴音が作った曲なのに「なんかリョウっぽいね」「リョウの影響受けすぎ」とか言われんか!?って鈴音の今後ばかりが心配になってしまう…
  • 2025年11月8日
    白魔の檻
    白魔の檻
    探偵役の城崎の容姿描写盛り盛りで爆笑してしまった。十人中十人が振り返る完璧な美貌…… 作者と作品は切り離して考えたいんだけども、現役医師が書いてると思うと医療制度のいびつさはやっぱり考えさせられるものがあるな〜。とはいってもせいぜい自分にできることは行儀のいい患者でいることぐらいしか思いつかないけど… でも病院かかるたびに医療従事者の皆さんには感謝してるけど、それは自分や身近な人が病院にかかるときだけだろって言われてしまえばそれはそうで… しかし事件としては硫化水素と震災関連のインパクトが強すぎて連続殺人にあまり意識が行かなかった。大災害の前では個人の死ってやっぱり矮小化されてしまって…城崎の親が阪神大震災で死んだって情報を踏まえると敢えてのことなのかもしれないけど… ところで仁科の「なんで毎回(城崎)先生が仕切るんすか」、マジそれな〜すぎて笑った。探偵役というメタ視点を抜いたら仕切り屋すぎる〜! それにしても城崎、前回は殺人犯見逃すし今回はみすみす殺人犯死なせてしまうし、探偵としてはどうなんだ…初期金田一少年じゃないんだから… 突然北海道警の引退した刑事が出てきたときは「と、突然!!」ってなったけどあんま活躍しなかったな…安楽椅子探偵助手をやってほしかったが… ていうか城崎はともかく春田この先ここで一ヶ月働くのキツくない!?メンタル大丈夫なんか!?
  • 2025年11月7日
    あなたと食べたフィナンシェ
    いろいろな食べ物をお題にしたショートショート集。タイトルならスイーツがテーマなのかなと思ってたらまさかのアンキモスタートでびっくりした!(笑) 男女のあれこれより、『アンキモ』『いももち』『さつま揚げの煮物』みたいな話のほうが好みだったかな〜。いや『いももち』、しずばあと愛の交流はともかくおじいちゃんはかなりキモいんだけど…愛の両親、よくしずばあの家に行くこと許してたな… ストーリーとしてインパクトに残ってるのは『唐揚げ』!ぞっとしたけど……味噌汁に入れてごまかせる量の睡眠導入剤では……死なないだろ!!
  • 2025年11月2日
    うるさいこの音の全部
    新人賞、そして芥川賞受賞後にまわりの反応が「ヨッ!作家先生!」になって、さほど親しかったわけじゃないはずの人から連絡が来て…という有名人あるあるの流れ、人間が怖くなるな… そしてインタビューに答えるたびに嘘が増えていって本当の自分というものがわからなくなっていくのも怖い。めっちゃ怖い。 そして嘘としてペラペラ口から出てしまったものに、イズタニさんや須崎先生という実際の人物が名乗り出てくるのはもっと怖い…いつ朝陽がその嘘で破滅するか気が気じゃなかったよ〜…いつか取り返しがつかなくなる前に止まるといいね… ところで、「好きな作家はいて、この作家の本が出たら絶対に買って読む、ということはある。けれどその作者自身の性別や年齢や出身地や生い立ちや、趣味思考やライフスタイルには全く興味がない。いっそ知りたくない、と思っている。」のくだりはめちゃわかる〜〜〜!!!私もそう!!!だからインタビューとかも可能な限り読みたくない!!!と拳を握ってしまった。 まあそんなことを言ってた友達も朝陽と作家・早見有日をごちゃまぜにせるようになるのですが…悲しいね…
  • 2025年11月1日
    エレファントヘッド
    何もかもがぶっ飛びすぎていて何から話したらいいかわからんが……とりあえず象山、性欲強すぎだろ!!!その性欲どこからきてんの!!?? 不思議な薬で主人公の世界線が分岐して主人公たちが…世界線ごとに増えて?時間軸と量子力学が…な、何…?SF…? 誰も家族を殺してないならそりゃ5人目の自分がいるんでしょ〜とは思ってたけど、思ってた以上にややこしい設定で把握が難しかった。いやほんとに…√とか出てこられると私はもう頭が痛くなるのよ!! それにしてもぺぺ子の人体改造とか季々の殺し方とかかなりエグかった〜もちろん舞冬と彩夏もだけど、ぺぺ子と季々がされたことのほうがインパクト強いっていうか…やっぱ娘たちは一瞬で死ねてるからかな…
  • 2025年10月28日
    おやつが好き
    食べ物の紹介がどれも本当に美味しそうで…! 資生堂パーラーの『帆立貝のコキーユグラタン』、ピエールマルコリーニの『マルコリーニチョコレートパフェ』、寿月堂の『マグロとアボカドのサンドイッチ』食べたすぎる〜〜〜!(おやつじゃないもの多くない?) 巻末の小説も楽しかった!パレス・メイヂは連載追ってたので懐かしく読めて良かった〜! チヨコレイコもいい青春小説だった!
  • 2025年10月27日
    しふく弁当ききみみ堂
    クリーニング屋さんの敷地内にある、ちょっと隠れたお弁当屋さんのききみみ堂。 普通のお弁当もあるらしいけどメインはオーダーメイドのお弁当で、どれもおいしそうだった〜。この本の中なら私は花づくし弁当が食べたい! ・みちを拓く鮭弁当 三人の子供の子育てにてんやわんやしながら職場復帰を控えて憂鬱な果英の話。 泰美、めっちゃいい友達だ…電話だけで不調に気づいてくれるのすごい… しふくってお茶道具の名前だったのか〜、私も至福だと思って読んでた。 最後の「未知なる道を拓く」でタイトルがひらがなだったのね〜ダブルミーニングだ! ・星を探すハンバーグ弁当 地元を遠く離れた大学で1から人間関係を築こうと頑張ってる剛の話。 作中での剛の行動、何もかもがいきあたりばったりすぎて(葛葉を保管管理センターに連れて行ったあとの流れとか)理解に苦しんだ。保険証の不正利用まではまだ思考が読めるとして、保険証出したあとにバックレて何の意味があるんだ…?身元抑えられてるのに…? でもなんか…今後頑張るらしいから、そのいきあたりばったりで考えなしなところが改善されるといいねぇ… ・咲きそめる花づくし弁当 一話に出てきた、保育園のゆりな先生が主人公。こういうのがオムニバスの醍醐味だよね〜!地区運動会に明らかに剛と思しき男の子がいたのも良い! あめくん、あまりにも人物像がぼんやりしてるから本当に実在するかどうか怪しんでたんだけど……なるほど恋人とか好きな人ではなく推し………(歌劇団のスター) ていうか冴良のヒアリング能力と推理力が過ごすぎる〜! ・思いさますローストビーフ弁当 一話でお弁当を予約して果英を助けてくれた泰美の話。いいねいいね〜話がつながってる感じがする!剛めっちゃ社交的になってて感動しちゃった…! 泰美の視点だったからヴィクの不理解にばっかり目が行ってたけど、ヴィクの視点だと異国の地で働いていて恋人ともすれ違ってて将来のことを話す時間すらなくて、そりゃあ不安にもなるよなあ…わさびに当たりたくもなるよ… ・虹を架ける幕の内弁当 はじめての大口注文、本当にうまくいくのか手に汗握りながら読んでしまった…今までのききみみ堂はオーダーメイドのお弁当だったからさ〜… しかしなんか、冴良も葛葉も大家の紀久子さんも果てはご近所常連客のあいこさんたちまでセレブセレブセレブ!だったのはちょっと…なんか…あ、そうすか…みたいな気持ちになってしまった。うまく言えんけど。
  • 2025年10月26日
    本が読めない33歳が国語の教科書を読む
    いや〜〜〜ほんとに相変わらずすごい熱量と感受性で読書してて…やまなしと少年の日の思い出は私も初読だったのでみくのしんと一緒に読みすすめる体験ができて面白かった。 しかしこの本の中では何を置いても山月記だね〜!みくのしんの琴線に触れまくりの山月記! 山月記の思い出って国語の授業と密接に結びついてるから山月記単体にこんなに思いを馳せたことないかも。虎って何???なんで虎に???って盛り上がった記憶ある〜。あるから、虎というのがどういう状況なのか真面目に考えたことがなくて、『虎である状況』を真剣に訴えて過去と照らし合わせてたみくのしんの語りに胸を打たれた。李徴、臆病な自尊心と尊大な羞恥心ばっかり注目してごめん…! そしてこんなにも全力で清少納言に同意して、古語がわからないのに推理で正答にたどり着いてるみくのしんさんパネェっす!でも確かにみくのしんって情景描写に対する感度、走れメロスのときからずっと高いから、枕草子はメチャ刺さっただろうな〜!
  • 2025年10月25日
    おしまいのデート
    瀬尾まいこって…ほろりとくる話書くのめっちゃうまいな…(今更!?) 大号泣とまではいかないんだけど涙腺がゆるむような感じの短編集だった。 ・おしまいのデート 月に一度だけ会う、離婚した父方の祖父と孫の話。悲しいことなんか何もなかったのに、これきり最後だというのがひしひし伝わってきて寂しかった。すごい。 彗子とじいちゃんはともかくとして、再婚したから面会日には来ませーんとか言う父親はゴミだよ… ・ランクアップ丼 元不良の教え子と定年間近の老教師の、高校時代から続く月に一度の食事会。 あ〜〜〜これ泣いてしまった…上じいの娘さんのキャラがさばさばしてるのもあるけど… 上じいも三好の奥さん見たかっただろうなあとか、親に放置されてた母子家庭の三好にとっては初めて自分と真正面から向かい合ってくれた上じいは親ぐらいに大事な人だっただろうなあとか思っちゃって… でも最後になっちゃった日、デート優先せず上じいとごはん食べれて良かったね…一生後悔するところやった… ・ファーストラブ ほとんど話したことがない同じクラスの男子同士が、初めて一日一緒に遊ぶ話。 えー宝田は区切りつけられてよかったかもしれないけど、仲良くなれそうと思ったばかりの(高校生だからまる一日遊んだらもう友達認定だったかも?)広田がかわいそうじゃんかよ〜! LINEとかめっちゃしろよな!宝田!! ・ドッグシェア いやまだ学生の内村はともかくいい歳した主人公が野良犬を半端に構って、飼って責任を負うわけでもないのに権利だけ主張してるのはどうなんや… なんか…犬もひとつの命なんだって感覚が抜け落ちてないか…??? ・デートまでの道のり 保育士とその園児と父親の……目指せ再婚話…… いや園児の保護者に手を出すなよ!!!せめて卒園するまで待て!!!職業倫理とかないの!?!? あと時代柄かもしれないけど高熱出してるのに保育園に出勤しないでほしい…園児にうつったら大事やんけ…
  • 2025年10月24日
    絶望ノート
    絶望ノート
    いや全部創作だったんかーーーい!!! おま……おま……人が死んでんねんぞ!!!人が三人も死んでんねんぞ!!!一人怪我してんねんぞ!!!! ラスト付近で明らかになる『本当の』照音、いじめっ子に普通に言い返すしナイフ向けられても平気で対応するし…こいつ…誰!?360ページ付き合ってきた泣き虫でいじめられっ子の照音はどこ!?と大混乱。 私もトヨヒコも母親も国府田さんも実は腹違いの兄だった来宮も全員照音の掌の上だったってこと…?一冊の嘘日記がここまでの人間の人生を狂わせて命を奪ったなんて怖すぎる………
  • 2025年10月21日
    本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む
    みくのしんの感性ほんとにすごくて、この感受性でこの入れ込みようで本を読むの疲れるだろうなあ…と心配になりつつ、やっぱりこれだけ入り込めるのは羨ましい! 私が読書してて気にしたことのないポイントにすごくこだわってて、「なんでそんなこと気にするの?」って不思議になってたんだけど、それが没入感への大事なキーだったりして…本当にすごい… あと文豪に対して今を生きる友達みたいなフランクな距離感で語りかけていて(芥川に「なあ、龍之介!」みたいな)おもしろかった。私だったら「まあすごくて当たり前だよな〜文豪だもんな〜」で済ませてしまう。 最後の雨穴の話、すごい、最初から最後まで友情ってものを見せてもらった感じで…すごかった… みくのしんのことを考えてドンピシャで撃ち抜く話を考えた雨穴も、その雨穴がびっくりするほどの深度で物語を受け取ったみくのしんもすげえ〜!
  • 2025年10月20日
    それは令和のことでした、
    どんでん返しの短編集。どんでん返しがくる!と身構えてても「そこか〜!」と気持ちよく騙されてしまった。 一番印象に残ってるのは『彼女の煙が晴れるとき』かな〜。 ・彼の名は いじめ描写普通にキツかったんだけど、オチを知ったあとで改めて読み返すと…そりゃ人も殺したくなりますわって感じの地獄ぶりだ… ヤバい親、普通にヤバかったのにオチでこっちの予想より更にヤバかったことが判るのキツい〜…… ・有情無情 なんというか…むずかしい… お年寄りと若年層で身体接触に関する認識がかなり違うのは本当のことで…私が優亜くんの親だったら確かに何してくれとんねんジジイ!ってなるかもしれなくて…岩切の正解は優亜くんが泣いてた時点でおまわりさんを呼ぶことで…うーん…むずかしい… ・わたしが告発する! 雄大がさ〜〜〜正論なんだろうけど大声で一気にたくさん喋るの、私も苦手だな…史奈じゃなくても引きこもりじゃなくてもうまく対応できない人いると思う… 殺しちゃったときにちゃんと自首しておけばよかったのにね〜以外に言うことないぜ… タイトルの「わたし」に気を取られすぎて紅音に裏切られることばっかり想定してたんだけど、まさか史奈の生前の罪に足を取られるとは〜… ・君は認知障害で いやシームレスに泥棒に移行しすぎだろ!!なんで盗んだ!?そんな兆候あった!? 塵芥さんのまさかの正体びっくりした〜、でも普通にネット友達としてつきあえてたならもっといい親子関係築けるんじゃないか? お父さんめちゃめちゃいい親で…かっこよかったよ…! ・死にゆく母にできること なんというか…この夫も正論をかましすぎるというか… 夫があんなことを言わなければ母親を殺すという結論には至らなかったのでは…と思ってしまった。素人カウンセラーごっこで大事なところは「専門家じゃないから」って突き放すのどうかと思う〜、なら最初から問答無用で心療内科につれてけばよかったのに… ・無実が二人を分かつまで なんでみんな平林の言うこと素直に信じてて三田が起きてから事情を聞こうって思考にならないの!?もしかしたら泥棒は逆なのかもよ!?とずっとモヤモヤしてたんだけど、依吹の推理があたってるならやっぱり平林が危ねえやつなんじゃん!!! 三春の正体については、まあ、『彼の名は』と同じオチだね〜と思ってしまい…一冊の中にネタかぶりがあるのは残念。 ・彼女の煙が晴れるとき た、タバコの禁断症状ってこわい…吸ったことなくてよかった、絶対禁煙できないもん…… 禁煙本当にキツイんだろうけど、人を殺すほどの苦しみなのか…もうほんとに薬物だな…と慄いてたら夢だった!夢でよか……おねえちゃん!?!?!? ずっとワンオペ育児だと思ってたのがヤングケアラーだったの、キツいとかしんどい以前の問題でグロすぎる〜〜〜賢士郎、こんなやつ親じゃねーよ!亡くなった駒音の母親もさぞや無念だったでしょうよ!! 最後は福祉の手を借りられるようで良かった…子どもに戻れますように… ・花火大会 び、びっくりした〜!! 最初は「わたし」が動物かなにかかと思って、次に遺影と幽霊を疑って、最後にビデオ通話なのがわかったとき「よかった〜!」って声出た。元気になってたこ焼き食べなよね!!!
  • 2025年10月18日
    やりたいことは二度寝だけ
    食べ物に関するエッセイで、「おいしく食べられるものを最大限においしく食べようとしないことは、大罪にあたるのだそうだ。」という文章がすごく印象に残ってる。怠惰に流されて米粉ベーグルをあたためずに食べてしまったことをずっと後悔してるという話だったんだけど、一度の怠惰な食事をそこまで後悔できるのすごいと思う。食べ物と真剣に向かい合ってるんだなあ… 2009年の新型インフルエンザ予防でマスクが飛ぶように売れてみんなマスクだらけになったというの、時代って繰り返してるんだなあ…としみじみした。 この年もマスク不足でキッチンペーパーやらでの手作りマスクが流行ったらしい。コロナ禍でみた風景そのものだ… 私は文具を見るの好きなので、ノートに対する愛が見えるエッセイ楽しかった〜。 かわいい素敵なノートを持ってるのに裏紙にばっかり書いてしまうの、わ、わかる…素敵すぎてまぶしいの、わかる…… サッカーの応援で「監督と揉めたりしない、人間関係がうまそうで頑丈そうな有望な選手」を躍起になって探して応援してください、というのは、含蓄のあるお言葉だった…でもそううまくは行かないもんなのよね、選手を好きになるって…
  • 2025年10月15日
    わたしの結び目
    わたしの結び目
    思春期の痛々しさ大爆発!!という感じの…でも教室に飾られた菊、クラスで亡くなった子がいるというのが謎の要素でもあり…まあその真相は死ぬほど後味悪いのですが… でも「平穏な友人関係はお互いに悪口を言い合うことでようやくバランスが保たれている」っていうのは、大人もそうなのかも… 彩名の母親のヤバさ、なんかこう、リアリティのあるじめついた感じが読んでてしんどかった。 そしてそんな母親のせいで歪んでしまった彩名……どころじゃないよ!とんでもないモンスターだよこの女は!他人との距離をうまく測れないとかそういう問題じゃないよ!かわいそうな家庭環境なら何やってもいいわけじゃねーからな!? なんかいい感じに終わったけど…正直…解せない!!真実の気持ちはどうなるの……
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