
ちとせ
@4wsdig
- 2026年8月25日
今夜も、ぼっち飯三浦しをん,久住昌之,八木沢里志,太田紫織,嶋津輝,望月麻衣,矢部太郎,織守きょうや,荻原浩読み終わったこの本はいろいろな人のエッセイがあったけど、やっぱり三浦しをんのエッセイが好き! それにしてもしをん、胃が…強すぎる…!羨ましい!!私もチャーハンと餃子とレバニラ炒めにビールつけられる胃になりたい!! ・ふたご食堂のフォーチュンクッキー(八木沢里志) おいしいごはん食べたあとに哲学的な問いかけされるの、私ならちょっと嫌かも!!と思ったけどこの主人公には必要だったんだなあ。爽やかな読後感だ〜。 ・ぼうべらのおげんべ(荻原浩) な、なんというか、YouTube動画をそのまま文章にした感じで新しい読み口だな… あんま人気のないチャンネルに実母が応援コメントたくさん入れてるの切なくなっちゃう… ・一人飯の事情3(織守きょうや) 会食恐怖症の小野原、母親が作ってくれたかわいいお弁当を人に見られたくない飯田、家がビストロをやっていて風変わりな弁当のため人に見られるのが面倒な神戸の三人のお話。 神戸、生徒会役員の眼鏡キャラなのにボクシングやってるとかギャップキャラすぎるだろ…! ・忘れじの辛口(太田紫織) 『ナイルに死す』で船旅に憧れが生まれるのすごない!?絶対船乗りたくないけど!? せっかくのフェリー旅なのに、船内ビュッフェもレストランも利用できずカップ麺とコンビニごはんになってしまうの妙にリアリティある〜!構えすぎて行きそびれることってあるよね…! 行き先の名古屋に着いてもいないのに大冒険の感じを味わわせてもらった。非日常だからこそ日常のちょっとした冒険(ちょっといいパン屋のパン買うとか)に挑戦するのわかるなあ〜。私は新幹線旅行のときとかやりがち。 ・最高の孤食の作りかた(嶋津輝) 男も女も関係なく、人間は歳をとると食べ物にこだわるようになるのかもしれない…と土鍋にこだわる琴子を見て蕎麦打ちを始める年配男性を思い出した。 星占いが出てきたときはすわスピリチュアルかと肝を冷やしたけど、そっち方面には行かずわらしべ長者みたいな展開でよかった〜。しかし食べるときはひとりかもしれないけどめっちゃ人と繋がったごはんじゃない!? - 2026年8月23日
夜の恩寵三浦しをん読み終わった夢とカリスマをテーマにした短編集。 テーマ性は薄いけど『金の糸』が一番好きだったな〜というか一番…読んでいて頭が混乱しなかった…!と思ってたのに『夢の子ども』で全部ひっくり返されてしまった。この本の感想「夢見の女は怖いしろくでもない」に落ち着く。 ・神馬に乗る女 両親のセックスの声で初めて夢精した翌朝からそれまで名前で呼んでた義母を「お母さん」って呼び始めるの、なんか、こう、独特の味がするな… それにしても息子のほうが歳が近いような年下の女と再婚する父親イヤすぎかも!キモい!罰だと思ってヌチガミさまのお世話続けてください! ・胡蝶 おお…頭がおかしくなりそうな話やったな… 夢と現実の区別がつかなくなっていくの、怖すぎる〜!!ていうか夫であるタロさんの適応能力すごすぎる。私は身内が夢と現実の区別があやふやになってきたって言われたらこんなふうに対応できるだろうか… ・夢見る家族 『胡蝶』の続編…でいいのかな?未千、やばい母親になったな…早いとこ病院に連れて行ってやれ… 「夢で子どもを産んだとか、夢のなかの子どもを現実でも出産したいとか、いきなり言われて「はいはい」と受け止めたらしい父親が一番こわい。頭イッちゃってんじゃないか?」、まったくもってそのとおりでございます… 夜音次への千夜太の裏切りは普通にショックだった。そ、そんな、兄弟の絆は確かであれよ… ・金の糸 六実とゴンゾーの青春、ええやん…わたしは好きだよ… 傍若無人な怪物に見えるゴンゾーが怪力なだけの結構普通なやつで、数少ない友人の六実を気遣うことのできるやつで……とかゴンゾーに好感持ち始めたあたりで永遠に思春期なのが判明する流れおもろかった。ロックスターは27歳で死ぬやつ!!かぶれがちのやつ!! ラスト、普通に28歳になって元気に音楽やってるゴンゾーに笑った。思春期長かったわね。 ・夢の子ども あっ『神馬に乗る女』の続編だったの、『金の糸』って!? よくあんなヤバくなった家に関わらせずに六実を育てたな…びっくりするよ…輝久はえらい… ていうか喜久美、完全に新興宗教の教祖になってて怖いんだが〜!?てかほんとに…学はほんとに病気なんですか…という不穏さすら感じる話だった。喜久美がなんかしてんのではと疑ってしまった。 輝久と六実には普通に異母兄弟であってほしいよ…六実、何も背負わずゴンゾーと楽しく生きなさい… - 2026年8月20日
きよくしぶとくやかましく寺地はるな読み終わったここはどこにでもある田舎町。ある真夜中に、町内婦人会の四人がお茶会をしている。隣の部屋に死体があるらしいのに──なんて帯だから、寺地さん初のミステリかと思っちゃったよ!いつもの寺地さんだった、安心した。 『大人は泣かないと思っていた』の『俺は外套を脱げない』を読んだときにも思ったけど、寺地さんって男性規範に苦しんでる男の人を書くのがすごくうまい〜。 婦人会編では単なる嫌な奴でしかなかった虎太郎だけど、彼には彼の苦しみがあり、馴染んでいるように見えるホモソーシャルの中で軽んじられ疲弊しているというね…まあだからって虎太郎には悪いところありすぎるし絶対近くにいてほしくないけど… 江南とマキオの夫婦、お似合いというか割れ鍋に綴じ蓋って感じでなかなかいいのではないでしょうか!江南もマキオも自分は普通で相手が変人って思ってるのがおもしろい。ふたりとも結構変だよ。 今回の寺地フレーズは「安堵と寂寥は、ふつうに共存する。安堵と寂寥、バディっぽさすらある。アンディ&セッキー、ふたりはいつも一緒。」がお気に入り!こういう軽妙さが好きで、見つけたとき寺地作品読んでる〜!って感じがする! 最後のみこさんがちょっとファンタジック存在だったのが意外。マキオの言うとおり青雲だったのかも。 - 2026年8月17日
水上都市の冒険島田荘司読み終わった御手洗潔、少年時代。 この間占星術殺人事件を再読したところなので、この少年がどうしてあんなヤバい大人に…という気持ちが強い。石岡くんが悪いんですか!? それにしても御手洗ワールドの警察っていうのはどうしてこう無能で性格が悪いのか… ・汐汲坂の殺人 戦後まもなくの横浜市の描写にワクワクした〜! 犬の鼻紋が決め手になる展開は初めて読んだ。鼻紋なんてあるんだ… しかしマジでなぜ殺害現場に犬を連れて行ったんだ、御手洗少年が言うように犬を連れていかなければ足がつかなかったのでは? ・踊る人形 窃盗団よりいかに警察に言うことを聞かせるかに頭を悩ませてる御手洗少年の巻。 「こんな能力、オトナになってから目覚めてくれたらいいのにさ。ぼくはまだ中学生……」って愚痴?にかわいいところもあるやないの…となってしまった。てか窃盗団捕まえて万歳三唱する御手洗少年、普通にかわいいな。 ・火事マニア 「みんな信じてくれるんだって知ったら、人は嘘つかなくなるんだよ」、御手洗の口から出てきたとは思えない言葉だ… 時田さんが自分のお弁当を恥じてタコさんウインナーに似せた花を食べるところ、そ、そうはならんやろ…と思いつつも悲しくなってしまった。でも見てすぐバレるだろ!花とウインナーは! ・マジシャン御手洗くん れ、歴史小説だ…戦後まもなくの横浜の歴史小説… あんまり御手洗の年齢を意識したことなかったけど、この時代に中学生なんだから御手洗っていい歳なんだなとしみじみ。 それにしても溌剌としてボートを運転しちゃったりする御手洗少年だけど、このへんから「アタマ大丈夫か?」と言われ始めたりなどする。御手洗の片鱗だ… ・歯磨きチューブの謎 野本くんと仲良くなってる〜!!野本くんのことは気になってたから打ち解けられて何よりだよ… 御手洗少年が、「まだ何も解らないよ。(中略)この事件て、全然犯人がいなくて、けっこうむずかしいんだよ」「やめてよ、いつもそんなにうまくはいかないよ」って自信なさげに慌てるところ、御手洗なのにかわいかったな〜。どうしてあんな大人に…? と思ってたら解決パートでだいぶ御手洗潔になってた。な、なんで急に!? - 2026年8月14日
キスに煙織守きょうや読み終わったフィギュア・スケートの世界で競った塩澤と志藤。だが塩澤はライバル心の裏に別の想いを抱いていた。 二人ともに屈託を抱いていたコーチの転落死から、互いへの想いに悪い噂と猜疑心がたちこめ始める──という帯だったからフィギュアスケート×ミステリだと思ってたんだけど、マジで全然ミステリ要素もサスペンス要素もなくてド直球ラブストーリーだった!びっくり!!びっくりしすぎて読み終わったあとも「ま、マジでぇ〜??」という気持ちがおさまらない。勝手に『花束は毒』系だと思ってた…織守きょうや、こういうのも書くんや… - 2026年8月13日
5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学こだま,くどうれいん,はやみねかおる,一穂ミチ,上坂あゆ美,君嶋彼方,城戸川りょう,宇佐美まこと,宮田愛萌,小原晩,日向夏,日野瑛太郎,有栖川有栖,松素めぐり,桃野雑派,森見登美彦,珠川こおり,砂原浩太朗,荒木あかね,講談社読み終わったお風呂がテーマのエッセイ&短編集。5分後にお風呂に入りたくなる、というサブタイトルどおり5分で読めるショートストーリーが基本。 正直な話内容よりも、風呂というテーマでここまでかぶらずに話が集まるもんなのか、という驚きが大きい。昔三浦しをんの『マナーはいらない』で小説のテーマは真正面から受け止めすぎるな、捻って受け止めろ的なアドバイスを読んだ記憶があるけど、一穂ミチの「JISAI」なんかはモロにこのパターンだったな。風呂入ってないお前は宇宙に行け!ってそんなあ〜。 でも桃野雑派の「火星風呂」もあったし、宇宙と風呂ってもしかして親和性が高いのか…? - 2026年8月11日
元カレごはん埋葬委員会川代紗生読み終わった国宝級イケメンの経営する喫茶店で、失恋の痛手を振り切るためという名目で『元カレごはん埋葬委員会』なるものを立ち上げさせられてしまった桃子の奮闘記。桃子、人への共感性が高くて行動力とガッツがあっていいキャラだわ〜。友達になりたい。 ダメ男バンドマンに引っかかっていた人、野良猫みたいなヒモもどきに引っかかっていた人、恋女房を亡くした本屋の店主、仕事と俺とどっちが大事なの!?されて仕事を選んだ人、爆モテ街道を邁進してきた人… それから店長や委員会仲間の黒田さんの心の傷。 いろんな人生にいろんな料理があって、元カレごはん埋葬委員会なんて名前だけど、失恋だけじゃなく食は人に寄り添うものなんだよなあと思ったり。 失恋とは少し違ったせいか、「おばあちゃんの秘密のおにぎり」が一番好きだったな〜!本屋さんの亡くなった奥さんのお弁当再現! お弁当もそのレシピも全部に夫婦愛が詰まっていて素敵だった! - 2026年8月9日
だから夜は明るい君嶋彼方読み終わった同性カップルの文也と祥太、その元恋人の美里、共通の友人である宮川をめぐるオムニバス。『いただきますは、ふたりで。』に入っていた「ヴァンパイアの朝食」がよかったので続きも読みたくなった。読んで大正解〜!読んで…本当によかった…!!! 序盤、同性カップルであることの引け目で空回りする文也が本当にしんどくて〜…「あんたが祥太と結婚してくれてさえいれば、祥太は僕となんか出会わなくて済んだのに」本当に悲しい。そんなこと言わすな〜!でも祥太に問題があるわけでもなさそうなのがまた… 文也と祥太自身があんまり同性カップルってとこに(文也は引け目負い目は感じてるけど)特別感を持ってないので、宮川くんが紹介してくれた「LGBTQは胸を張ろう!」みたいな不動産屋にはお…おう…となってしまった。 逆に、翔太の両親の反応にはそりゃそうだよな〜と納得してしまったり。でも息子の恋愛対象が男だったとしてAVで学ぼうとするのは…どうなんですか!?女の子連れてきたときにAV女優に息子の彼女重ねたりせえへんやろ!? 最終章、祥太から別れ話を切り出されると思って絶望してた文也に感情移入して泣きそうになってしまった〜てかほぼ泣いてた… 祥太の自己嫌悪とか諦念ってゲイだから特有のものじゃなくて、たとえば家庭環境とか学歴とか容姿とか、自分がコンプレックスに思ってるものすべてに置換可能のものだと思うので、私も結構自分ではどうしようもないコンプレックスのせいにしていろんなものから逃げてるとこあるなあと刺されたみたいだった。 だからこそ文也たちがハッピーエンドになってくれてよかったよ〜〜〜祥太はすごい男や… - 2026年8月4日
眠れない夜のために千早茜,西淑読み終わったタイトル通り、眠れない夜をテーマにした短編集。挿絵が入っていてすごくきれいだった! 真夜中のクッキー缶とインスタントラーメンがおいしそうだった〜千早茜って本当に食べ物を美味しそうに書くのがうまい…! 『しじまの国』の、真夜中の遊園地の話がいちばんよかった。なんというか、ラストのちょっとゾクッとする感じも含めて。 - 2026年8月3日
食べて、寝て、しあわせ?中西智佐乃,伊吹有喜,伊藤朱里,古内一絵,窪美澄,藤野恵美読み終わった『食べて、寝て、しあわせ』と言い切るにはしんどい話が多かったかも。だからタイトルには疑問符がついてるのか? でも好きな話が多かった〜!藤野恵美さんの『フレンチと返報性』が一番、「そ、そんなことある!?」とならずに楽しく読めたかな。 ・幸せのカレーライス(伊吹有喜) 「食べる、寝る、風呂に入るといった、毎日行う何気ないことに楽しみを見いだすと、一日にはずみがつくようになった。」、いい文章だ…私もその3つに何かの楽しみを見出したい… それにしても宇藤の楽しい生活とは裏腹に、今回の主人公江口の暮らししんど!アイドルの推し活について妹から説教されるのキツすぎる、しかし妹が言いたくなる気持ちもわかる…! それにしても貢いでたアイドルがいきなりの結婚引退なんてブチギレて大荒れしてもよさそうなのに、江口、幸せを祈れるってめちゃくちゃ善良なオタクだ〜。お前こそ幸せになってくれ… ・四十歳の栄養(中西智佐乃) 美容室勤務過酷すぎる〜〜〜そら新人もやめますわ!!超人でないと働けないのではないか…!? 子持ちの同僚の穴埋めにいいように使われて不満出ないのすごいよ、私なら本人に言いはしなくてもチクチクした気持ちになってしまうもん… 願わくば麻美の労働環境が今後改善しますよう…お願いしますよ店長、いい感じになってる女と浮かれてる場合じゃないですよ… ・フレンチと返報性(藤野恵美) フレンチのコースの描写がめちゃおいしそうでおなかがすいた…食べたことのない食材が多かったから想像上の味すぎるけど… 最初は友人である桃華と金銭感覚違いすぎてつらいって話なのかと思ってたけど、かなも桃華を大事に思ってるのがわかってよかった〜!キャビア絡みのエピソードかわいすぎた。 タイトルの『返報性』が貰う物についてだけじゃなくて気持ちに掛かってるのめちゃよかった。 ・三代目のミンチョさん(伊藤朱里) 結婚記念日にラザニア作って〜☆ってお願いしてきた夫に「戦争だの政治だの悪いニュースが連日やっていて気がふさぐ時期に、浮かれて『(結婚)記念日だしラザニア作って!』とか頼んでくる時点で引いたけどね……私もあれくらい切り替えがうまければ生きるの楽だろうな」って言う友達、私は割と嫌だが…戦争だの政治だの悪いニュースが連日やっていて気がふさぐ時期にコンビニの新作スイーツを楽しみにしていてすみません… 伊藤朱里さんの話ってしんどくなるくらい刺さるフレーズが多いんだけど、この話では「好き、では嫌い、には勝てないのだ、と思った。好き、は弱いから。嫌い、にはいくらでも理屈をつけられるし、その感情自体で壊れるほど相手を傷つけることができるけど、好き、はそれだけを武器に立ち向かおうとしても、簡単にあしらわれてしまうから。」がそれだったな…確かに、好きに理屈ってないからな… ・五十の壁が高すぎる(古内一絵) 娘からも嫁からも疎まれてる父親/夫、最初は同情してたら普通にカスで笑った。同情の気持ち返して! そんな娘が成人するまでの間ずっとモラハラ受けてたのに、夫が更年期障害になって少し反省したからって許せるもんなんですか!?夫婦ってわからん…! ・真っ赤な林檎のその上で(窪美澄) 娘の巣立ちを邪魔するでもなく喜ぶでもなく、娘には見せないように悲しむいいお母さんで胸が痛くなった… 大事な大事な娘が手の届かないところで急に一人暮らし始めたら、そりゃ喪失感もえぐいよなあ。 友達とか作りな!!と心配してたらまさかの副業スタートで、娘が成人するような年代なのに体力は大丈夫なのか…?と心配になってしまった。というか、めっちゃいい話だったけど最後までそこが気になり続けたまま終わった…世の中の人はそんなに週休0日で頑張れるものなんですか… - 2026年8月1日
意外な犯人 犯人当て小説傑作選福井健太,綾辻行人他読み終わった犯人あて小説の短編集。ギャグっぽい軽めの話が多かった中で、北山猛邦の『竜殺しの勲章』が光ってたな… でも井上夢人の『殺人トーナメント』に出てきたヒットマントレーニングスクール略してHTSもバカバカしすぎて好き。 ・DMがいっぱい(辻真先) ギャグ調で読みやすい〜、サラッと読めた。 ダイイングメッセージのネタ割りギャグすぎる〜! サラッと読めた割に被害者、女を酒で潰していかがわしい写真撮って脅して愛人にするってとんでもないクズですごい。こんなクズをこんなに軽く書けることあるんや… ・殺人トーナメント(井上夢人) いきなりヒットマントレーニングスクールとか言われて笑い出さなかった深倉先生はえらいよ、私なら爆笑しとる。 光一、情報の精査と整理がアホほどヘタクソで途中で頭痛くなりそうだった。「アタマは悲しいほど悪いけど」ってその通りすぎるよ… ・三つの質疑(乾くるみ) うお〜〜〜語り手のワトソン役が犯人という燃える展開なのに…なんか…キャラクター造形がシュールすぎて全然盛り上がれない…! 序盤の「救われる」と「掬われる」の変換がヒントだったのはずるいよ〜!! ・挑戦状盗難事件、または名探偵オルメスの冒険(法月倫太郎) なぁにぃこれは… セリフだけで構成された台本みたいな文章が6ページで終わるのでコメントのしようがない… ・「少女」殺人事件(白井智之) だ、大怪獣が襲撃に来てるのに殺人事件起こしてる場合か!?それとも怪獣が襲いに来るのは普通な世界なの!? そんでもって怪獣とか言ってたくせに真っ当にノックスの十戒にもとづいた話をするんじゃないよ!!しかもノックスの十戒にもとづいてるというかそれを都合よく利用している〜!? ・スフィンクスの謎かけ(犬飼ねこそぎ) わたしも読み終わったあと、作中で言われてるように「スフィンクス 猫」で検索してしまった!なるほどね〜!!!??? それにしてもいくら暑いからってピンク色の肌が見えるほど猫の毛を刈るのはどうなんや…? ・犯人当てショートショート キーワードは黒猫(森川智喜) 「おれがやるべきだったのは、ダイイングメッセージの準備ではなかった。他人の本を大切にするってことだった。本を燃やしたりしてはいけない」、それはそうすぎて笑ってしまった。あと人の金も盗むべきではないです! ・竜殺しの勲章(北山猛邦) ギャグ調のショートショートが多かった中でシリアス調の話が来たのでびっくりした。 第二次世界大戦中のフィンランドで起きた、ナチス・ドイツ将校の殺人事件の謎。……いや、真相(と思われるもの)、残酷すぎん〜!?砲弾の中に子供を隠しておいて六歳の子供に人殺しさせんの!?と思ったけど、戦争中なら少年兵の範疇…なのか…!? - 2026年7月31日
パディントン発4時50分アガサ・クリスティー,Agatha Christie,松下祥子読み終わったミス・マープルの友人が、乗車している電車と擦れ違う電車の中で女性が絞殺されるところを目撃。 凄腕のハウスキーパーであるミス・アイルズバロウの手を借りて遺棄されたその遺体を見つけ出すことに成功したミス・マープルだけど、死体が遺棄されていた名家では連続殺人が起こって…!? いやーミス・アイルズバロウが『家政婦は見た!』みたいな探偵役してくれるのが面白くて〜!いや家政婦は見たほとんど見たことないからイメージですが… それにしてもクラッケンソープ家、そもそも雰囲気悪いわ連続殺人は起きるわ爺さんはめんどくさいわでエマがかわいそうすぎるよ〜!なんでエマだけこんなに家に縛られて…男運も最悪で…(泣) それにしてもまさか、犯人を追い詰める決め手がハッタリだとは思わなかった。いや、老婦人たちは怖いね〜! アガサ・クリスティーの話って本当に遺産相続絡みの殺人ばっかなんだけど、終盤ミス・マープルがミス・アイルズバロウにさまざまな遺産絡みの殺人事件の話をしてて「そうね…」の気持ちになってしまった。アガサ・クリスティー世界では遺産なんか残すもんじゃない… ところでミス・マープルの「美男子が相手だといつも見せる満足の表情を浮かべて。」で思わず笑ってしまった。ミス・マープルにイケメン好きの一面があったとは…! - 2026年7月27日
フォー・ユア・プレジャー柴田よしき読み終わった斎藤の生死もハナちゃんのその後も知ってるから、ハナちゃんが死体を見つけたあとのヒヤヒヤをうまく味わえずちょっと損した気分。ハナちゃんはともかく斎藤の生死にはドキドキしたかった。 作品ってやっぱり順番通りに読んだほうがいいかも〜!(麻生目当てに『ア・ソング・フォー・ユー』を先に読んでしまった人間) しかしなんかこう、点在していたあらゆる事件の犯人がすべて登場済みの人物なのは伏線回収というか…ご都合主義を感じてしまい〜!?池上のストーカー癖&殺人と、春日の先代組長の娘の計略までははあーんなるほどねーと読めたけど、婚約指輪をパクった(わけではないらしい)相手がマトリの捜査官なのも面白く読めたけど、美貴子の不倫相手がにこにこ園に赤ん坊預けてる男ってくだりは…いりましたか…!?そこまで来ると「世界、狭すぎませんか!?」になってしまうよ〜! - 2026年7月23日
たぶん、恋しい一穂ミチ読み終わったオムニバスではなくガチの短編集読んだのひさしぶりかも。『あなた』に出てくる激ヤバ同僚にだいたいのインパクトを持っていかれた…あんな同僚いたら怖すぎて泣いてしまうよ〜 ・エンパイアライン エアキャットだ…!!!え、なんか、フェリシモなんかの虚無の猫のぬいぐるみでも買ったほうがよくない!?何もない空間を撫でるよりは!? マリの精神状態って本当に大丈夫なんですか!?エアキャットを亡くしそうで泣いてるの、最後まで不安なんですけど!?セッコを亡くしたあとどうなっちゃうの〜!? ・月を経る 子宮がきれい、私は言われたことないけど言われたら嬉しいもんなのか…!?わからん感覚だ、健康って言われるのとはまた違うんだよな、たぶん…? 「日々を漫然と過ごしてるうちに、乗り遅れるというか、いろんなものが締め切られてく気はするよね」っていうのはすごく共感した。私も日々を漫然と過ごしていろいろなものの締切を通り過ごしているので… ・あなた 長年別居婚してた夫の整形疑惑に気を取られてたら、そこそこ仲いいはずの同僚がヤベ〜〜〜!!!!!!いきなりこんなヤバ女をお出ししてこないでほしい!!!ゴム人間陰謀論の人間だ〜〜〜!!!!!?????そらパートも早退するわ!!!!!!!! って、旦那ほんとにカラコンしてたんかい!!えっじゃあもしかして目頭切開も…!?気になるところで終わらないでくれ〜!!! ・すげえ泣くじゃん 「子どもの察しのよさは、大人に便利に使われてきた証拠みたいで哀しい。助かるよ、とか、ありがとね、という言葉でそっと口を塞がれて。」が切なくて…ほんまにそのとおりで… 一の母親はマジでありえないけど、本当にありえないけど、遼の「お前の母ちゃんも、俺たちも、大人なんかみんなバカだから、お前だけ賢くいる必要はないんだよ」が本当に良かった。それ口に出して言ってやってほしかったよ、遼〜。 とか切なくなってたら遼、まさかの、一の兄貴……確かに幼少期の遼の動物園エピ、歳の離れた姉弟なんだなとは思ったけど若くしての子どもだったんかい〜!?えっ子供捨てたの2回目なのは普通にありえないが!? ・たぶんそんな感じ 自我持ちすぎ企業アカウントの中の人!!自我持ちすぎ企業アカウントの中の人じゃないか!! まあきょうびなんでも炎上するからでかいアカウントの運用は本当に大変だよね…でも「ぶつかりおじさんに醤油を噴射して応戦!」は確かに駄目だわ… ついあゆみさんが亡くなったとき橘さんと遺産関係で揉めたりせんのやろうかとかいうゲスの勘ぐりをしてしまった。 - 2026年7月21日
わたしを庇わないで石田夏穂読み終わった『ノーメイク鑑定士』がとてもよかったので二冊目! 表題作より『世紀の善人』がよかった。地獄みたいな職場すぎて、でも絶妙にあるあるすぎて、私も主人公のような視点を持ちたい…! ・世紀の善人 じ、地獄みてえな職場!!地獄みてえな毎日!!! クソみたいな雑用を押し付けられまくって上司同僚の顔を直視することもできなくなって、どう考えても休職まっしぐらなのに上司同僚に妙なあだ名をつけて新種の生命体として扱っているのおもろすぎる…おもろすぎるがこんな職場はやめたほうがいい… 最初は弱者として現れたミス田中、マジモンのやべーやつで笑ってしまった。薬を入れ替えるのはさすがに一線超えてるが… それにしてもまさかセンゾウ本当に死ぬとは思わなくて、っていうかこの作風で死者が出るとは思わなくてびっくりした。が、純文学だと思えば…まあ…普通のことかな!?(純文学をなんだと思ってるんですか?) ・小人二十面相 わたしも写真撮るのも思い出作りも苦手なのでめっちゃ共感しながら読んだ!!自分の顔を見ずに生活すること、意外と可能だよな!望!! それにしても鏡や写真に写る自分に一喜一憂するの、思春期って感じだ…そのうち何も感じなくなるから安心しなさい… そしてグループ旅行、乗り気だったやつほどあっさり離脱するのあるある〜。めっちゃある。わかる。 ・わたしを庇わないで 私もデブという言葉に心当たりのあるタイプの人間なので(湾曲表現)複雑な気持ちになりながら読んだ。というのは、この、あからさまな自虐に走ってしまう気持ちはわからないでもないので…! 自虐、よくないなと思いつつも自虐でウケを取れると嬉しくなってしまう気持ちもあり、難しいよな… 「日本国憲法には「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」とある。ここにデブが含まれないのは、もっと注目されてもいいだろう。モンチは憲法によって守られているが、デブはそうではないのだ。七歳くらいのときにこのGHQのミスに気づいた私は在野の憲法学者である。」 「世の「心優しい」スナイパーたちは「デブ」の二文字さえ回避すれば「自分はコンプライアンスの血が流れているダイバーシティでインクルージョンでサステナビリティでインテグリティでSDGsな自分らしさを命より大切にする全方向系人格者」とお思いなのかもしれないが」 のくだりがめちゃくちゃおもしろかった。そうか〜、GHQのミスだったのか〜!キレキレすぎるフレーズだ。 - 2026年7月20日
夜の道標芦沢央読み終わった波留と桜介の友情が切なくて〜……子供に当たり屋やらせてる親なんてクズだよクズ、死んだらいい! 間違いなく波留のことが大好きなのに、まだ思いやりをどう表に出せばいいのかわからない(小学生やからね…)桜介がしんどくて… 殺人事件の逃亡犯と当たり屋の親子がどう交錯するのかと思ってたけど、まさかの堂々交流!!! 徐々に明らかになる殺人事件の背景と、波留と阿久津の日光への逃亡劇が本当にしんどくて…なんでこんなことになっちゃったんだろうってずっと考えてたけど、阿久津の人生に『ここに戻れれば』みたいなポイントがないことに気づいて泣きそうになってしまった。あまりにもやるせなくて… 阿久津の語る「(戸川の)あの手の指す方へ行けば間違いないんだって」が本当に辛かった。 阿久津は…阿久津はこの後どうなるんですか…情状が酌量されてほしいんですが駄目ですか… 最後に波留がずっとぶち壊してやりたいと思ってた桜介の善性を知ろうと思ってくれたこと、それだけがこの話の救いだよ… - 2026年7月17日
雨が降ったら寺地はるな読み終わったわかば洋傘店をめぐる人たちのオムニバス。 五人の話があったわけだけど、スノさんの姪である美禰子の話が一番キツかったかも。認知症の母親が癌になって、認知症がこれ以上進行する前に死ねるのなら…と安堵してしまい、そんな自分を許せない気持ち…し、しんどい〜…でもそう願ってしまうこと、責められないよ〜… でも太志の「大好きな人が言うことってぜんぶ正解に思えるけど、普通にまちがってることも言うと思うで」は結構目から鱗が落ちた。そ、そやねんな…好きな人の言うことって正しい気がしちゃうけど、人間だから相手だってまちがってること言うこともあるよな… 人に何かを褒められたとき「そうでしょうとも」って答えるスノさんが素敵だった!私も人に褒められたらそうでしょうともって言ってみたいな〜! - 2026年7月15日
北緯43度のコールドケース伏尾美紀読み終わった犯人死亡のまま未解決の幼女誘拐事件、その被害者とおぼしき少女の遺体が発見された。道警の威信をかけた捜査に主人公である沢村も参加することになり、うおーこれは盛り上がるぞ〜!と思ったところでまさかの未解決のまま捜査本部解散!沢村は異動! エッじゃあこの誘拐殺人事件どないすんねん…?と思ってたら、捜査情報漏洩の冤罪をかけられるというまさかの切り口から始まる独自捜査! とーーーにかくめちゃくちゃ読みやすかった!文章がするする入ってくるし、展開も全然もたつかないので飽きさせない! それにしても犯人の詩織、すごい…よくこんなにペラペラと嘘を並べられるもんだ…怖いよ… 娘を亡くしてしまったときに壊れてしまったのか、元からああだったのか、判断に悩む… 最後までわからなかったのは誰か沢村に捜査情報の書類を送りつけてきたかってことだったんだけど、瀧本の事情があまりにもしんどくて…認知症のフラグ、そういえば沢村の実父で立ててたっけね…手書きの日記の『これは絶対に忘れてはいけないこと!』結構胸に来た… だからこそ片桐の「たまには組織が、個人を守ってみても罰は当たらない。だろ?」が眩しく、大変に救いで…片桐みたいな人が上層部にいてよかった… もろもろの事件もだけど何より沢村が最後どんな人生を選ぶのか(警察をやめてしまうのか)が気になってたので大出世の可能性を提示されてテンション上がった。上り詰めようぜえ!!!! - 2026年7月11日
やるせない昼下がりのご褒美伊吹有喜,友井羊,名取佐和子,島本理生,畑野智美,織守きょうや読み終わった織守きょうやさんの『ファースト・アンド・オンリー』と友井羊さんの『春とマーマレード』がすごいよかった。食べたくなったのはマーマレードの方かな〜。マーマレードの食べ比べしてみたくなった! ・楽園の代わりのカッサータ(島本理生) インスタでナンパしてくる国会議員嫌すぎ!!!???しかも不倫!!!!! カス男が最後までカスのままだったのすごい、いやカスであることに主人公が気づいてくれたというか…ちゃんと別れてくれてよかったよ… ・ファースト・アンド・オンリー(織守きょうや) うう…私も関みたいな人間になりたい… マイペースを貫けて、でも人に対しての優しさがあって、まわりと距離を取りながらもまわりからは疎んじられていなくって、いざというときには大切な人のために勇気を出せて…そんな人間になりたい… と思ってたら最後の関〜!かわいいじゃん!!でもこういうことを口に出せる人間にもやっぱりなりたい!! ・春とマーマレード(友井羊) 両親を亡くして親戚に引き取られた子供が「仕事があることが嬉しかった。この家にいることを、許された気がする。」って思うのしんどすぎて… 「どうして私を引き取ってくれたの?」って質問に「君がまだ子供だからだ」って即答する桃李、いい保護者だなあと思った。そうだよ、子供は子供であるだけで庇護されるべき存在なんだよお… 父方の親族の仕打ちはマジで最悪だけど、桃李との暮らしで碧の傷が癒えていきますように… ・アンパッサン(畑野智美) アイドル青春もの。脱退が決まってるメンバーとの未来の約束をファンと交わすのは、誠実なのか不誠実なのか考え込んでしまった。 でも脱退というかもう引退になるわけだから、ファンも諦められる…のかなあ… ・ドーナツ息子(名取佐和子) 親にとってはいつまでも子供は子供で、幼かった頃と大人になった姿が地続きなものなんだなぁ。 という、いい話なんだけど、同じ店に居合わせただけの人に店外まで追っかけてこられてドーナツボックス渡されるのちょっと怖くないですか!?とどうしても思ってしまい…いい話だなと思ったんだけど、我が身に置き換えるとちょっとホラーだなって… ・ストロベリーの歌(伊吹有喜) いじめ描写胸が痛くなった〜…田舎の権力者の子供がやりたい放題やって正当に裁かれないの本当に良くないよ… 美也や瀬里をジョーとエイミーと呼ぶネコさんのおかげでそこだけ現実離れしたふわふわ空間みたいになってて、その優しい時間で少しずつ傷が癒やされることを祈りながら読んだ。前向きに明るいラストでよかった! - 2026年7月9日
眩暈島田荘司読み終わったうおおお冒頭から何十ページもなかなかキッツい陰謀論を読まされて気が狂うかと思った! 食べ物はすべて毒物でコーティングされており輸入食物は入ってきたら青酸ガスで燻され(!?)そのせいで奇形児が生まれまくる世界! そんな、精神を病んだ人が書いたとしか思えないトンデモ手記の謎を解き明かす話だった。御手洗と恩師が専門用語で延々と会話してるところ、私も石岡くんと一緒にちいかわみたいになっちゃった…ッ。 でもトンデモ手記から事実に繋がりそうなポイントを見つけ出してサリドマイド障害児とインドネシアの皆既日食という結論を導き出す御手洗ってやっぱスゲ〜! 作中での石岡くんの『御手洗の言葉が、私などの予想もしなかった世界を、果てしなく引きずり出していく。それはちょうど、手品師の丸めた拳の中から、いくらでも絹のテープが出てくるのを見るようだった。』ってモノローグ、まさしく私の感想よ… 最後にまた手記リフレインかーい!!と思ったけど、真相がわかってから改めて読み直す手記なかなかおもしろかったので私の負け。手記、おもしろいじゃん…! それにしてもフロイトにかぶれてた時期のある石岡くん、ロシア幽霊軍艦事件と違って知性があって感動した。 あと、御手洗と二人で現地捜査のためにインドネシア行って愛想のいい現地の女の子に手を振ったらそれは娼婦で、石岡くんはカモだと思われてたってくだりでちょっと笑ってしまった。石岡くん、君ってやつは…
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