
ちとせ
@4wsdig
- 2026年1月11日
憧れの貴婦人レシピ (角川文庫)斎藤千輪読み終わっためっちゃサクサク読めて、あっという間にページが終わってしまった。 主人公が漫画好きということもあって、歴史系少女漫画の名前がばんばん出てきて、読んだことのある作品が挙がるたびに「わたしも〜!読んだ〜!それおもしろいよね〜!」と勝手に前のめりになってしまった。私も革命プリンセス(作中に出てくる架空の漫画)読みたーい。 椿姫子、絶対京太郎だと思ってたから真理とのコンビ作家だというのは予想外だった! 華帆も京太郎も真理もハラシンも気持ちのいい人たちな一方で、華帆の元夫ほんま…ほんまに気持ち悪いなこいつ…エマももっと気をつけてよ!(八つ当たり) なんか華帆は納得してお別れしてたけど普通に怖いしキモいし最悪だからな!? - 2026年1月9日
キッチンつれづれアミの会,大崎梢,新津きよみ,松村比呂美,永嶋恵美,矢崎存美,福澤徹三,福田和代,近藤史恵読み終わった松村比呂美の『離れ』が一番好きだった〜!ストーリーの雰囲気も、最後にあっと驚かされる展開も、いい出会いだった…他の著作も読みたい。 ・対面式(福田和代) 「対面式キッチンが家族の絆を深める」に乗せられて自分たちの生活スタイルも顧みず新築住宅買う夫ヤダ〜〜〜!!お前が料理しろ!!と思って読んでたから、最後改心してて良かった。 しかし「周史は、陽菜の世話にしても家事にしても、自分はサポートだと考えている節がある」っていうから共働きなのかと思ったら主人公求職中なんかい…それは…育児はともかく家事はやりなよ… ・わたしの家には包丁がない(新津きよみ) いや電車の中で人の荷物から急に包丁落ちてきたら怖いよ!!そりゃ警察呼ばれるよ!!小麦粉はちょっとこじつけですけども!! 母親が生きてたときには一切料理してなかったのに、母の死後に新しい女ができたら嬉々として台所に立つ父親…私でも複雑になるかも〜…お母さんが生きてるときからやんなさいよ!になるよね… えーでも妊娠するとやっぱ女がキャリア諦めて男の夢を共に追う形になるんだなあ…いや本人がいいならいいんだけどさ… ていうかお父さんの再婚問題はいいの!?自分が幸せになったからもうどうでもいいってこと!? ・お姉ちゃんの実験室(永嶋恵美) お、お母さん冤罪すぎる…!!!長年不倫略奪婚の冤罪着せられてたのつらすぎる!!!やっぱね〜大事なことを知ってしまったら正面から話し合ったほうがいいですよ… そして姉妹のおばあちゃんが偉大すぎる〜!最初から無理って決めつけないで一旦やらせてみて、取り返しのつかないことになる前にサッと手助けをするの理想の大人すぎる… で、結局幡谷とはどうなったの!?!? ・春巻きとふろふき大根(大崎梢) 春巻きって……作るの大変!!絶対作りたくない!!! 愛子先生の不在が事件に響いてくるのかと思ったら全然そんなことなかった。空き巣事件と愛子先生が関係してるのかとか深読みしてしまったわ… しかし和菓子職人の全殺しと半殺しみたいなネタだったけど、隠し包丁を「ちゃんと隠せた」って言うの、なんか違和感あるな…言うか?そんなこと… ・離れ(松村比呂美) 家政婦さんが退職するから再婚する父、じ、時代を感じる…!嫁が無償の家政婦だった時代を…! 尚子も亮太も直人も、もちろん義母も父親も誰も悪くないけど(強いて言うなら時代のせい?今なら義母の両親の行動は非難されるでしょう…)苦味の残る話だったし、幼少期のわだかまりは老いてからも残るんだなと切なくなっ……ってたら……夫まさかの直人なの!?えっ!?それは予想外!? 最後に一泡吹かされたわ!!! ・姉のジャム(近藤史恵) 私は一人っ子なので、年の離れた姉妹に対する劣等感(しかも親代わりでもあるという特殊ケース)についてはわからないんだけど、邪険にしてしまった人が永遠に帰らない人になるってどんな感じなんだろうな… ってか〜!姉の夫!訃報でも葬式でも微妙な態度だった理由がわかってゴミ〜〜〜!でもDVって被害者が亡くなったあとでも被害届受理してもらえるんかな?民事になるんだろうか?殺人で立件するのは難しいような気が… ・限界キッチン(福澤徹三) いや、就活に失敗した息子がYouTuberがどうとか言い出したら親がキレるのは当たり前では…父親が自分の兄弟と張り合ってるのは本当かもしれんが言ってることは真っ当ですよ… とか思ってたらまんまと詐欺に引っかかって闇バイトに捕まってるし〜!いや父親警察官なんでこの場に呼びましょうとでも言えばいいのに… 結局全部他力本願で解決してもらって、え、この主人公何?なんだったの? ・黄色いワンピース(矢崎在美) 放置子というかネグレクトを受けてる子供を勝手に保護して飯食わせてるの、うーん、令和なら通報事案かもしれん…お腹を空かせている子供に食べ物をあげるのは善なる行いのはずだけどアレルギー問題とかもあるしね… 心配してたら児童養護施設に保護されてたので一安心した。特に酷い目にも遭わず仕事も見つかってよかったし、「おねえさん」とも無事再会できてよかった。いや、おねえさんもなかなか過酷な人生やな!? 今後綺羅とおねえさんが適切な距離で仲良くなれるといいなあ。 - 2026年1月6日
ダブルマザー辻堂ゆめ読み終わったおっっっもしろかった〜!!! 電車に飛び込んで自殺した我が子、その死を悼んでいるところに死んだ娘の友人の母親が訪ねてきて「これはうちの子です!」と言い出して、二人の母親は死んだ『娘』が二重生活をしていた同一人物だと知る。では死んだ『娘』はどちらの娘なのか、もう一人の娘はどこへ行ったのか──? くるみがあまりにも都合のいいポジションすぎて、実は死んだのはくるみで、鈴もしくは詩音はくるみになりすましてるんじゃない?(高校までの交友関係全部バッサリ切ったのも怪しい)と思ってたけど、まさかまんまこの展開だったとは…… 山に登りながら今までの自分の行いを悔いて、娘を亡くした母親同士の連帯を見出す温子と由里枝、なんかアガサ・クリスティの『春にして君を離れ』みたいだったな…その場だけの真摯な反省で絶対今後の生き方は変わらんやつ…結局温子、ポリアモリーハウスから出てないし…由里枝もどうせ大して変わらん生活を続けているのでしょう… - 2026年1月3日
今日もスープを用意して加藤千恵読み終わったいやー芙美子、とんでもねえ女だよ…とんでもねえ母親ですらないよ、だって親じゃないもんこんなん… 幼い頃の望を外側から見る人たち(同級生だった優ちゃんの母親とか、大学の友達の佐央里とか)の反応がキツかった〜 しかし機能不全家庭で育った女はろくな恋愛ができず母子家庭で育った女は父親的な年の離れた男を求める…みたいなの、ちょっとテンプレすぎるのではと思った。モロに偏見としてぶつけられるテンプレどおりやんけ… ラストの名付けのシーンはすごくよかったけど、結果として望は放置されて育ってるんだから意味ないんよなあ。直接的な暴力とかがなかったおかげなのかもしれんけど、なんであの母親と縁を切らず関係を再構築しようとしてるのかが私には難しかった。 - 2026年1月1日
世界はきみが思うより寺地はるな読み終わった新年一発目は絶対絶対おもしろい本読みたい!と思ってたので寺地はるなさんと決めてた!(4年連続なのでもはや恒例行事) タイトルから「世界はきみが思うより捨てたもんじゃないよ」的な話を期待してたんだけど、まさしくそういう話で、陳腐な表現だけど心を洗濯したような気分。 ・オムレツ、あるいは 冬馬の父親、き、嫌いなタイプすぎる…!!もう何もかもが嫌いすぎる!!愛人に作らせた飯を!?何も知らない息子に!?食わせて!?最悪!! え〜〜〜人が見られたくない秘密を勝手に暴いて、「そんなの私たちは全然気にしないよ!」って押し付けるのは、本当に優しい世界でしょうか…?ホラーではないですか?思春期ゆえの幼さだとは思いますが被害者も思春期なんだから暴力的ではないですか? でも寺地作品ではその無神経で押し付けがましい優しさとやらを肯定的に描かないから…好き… ・木曜日のサンデー さりちゃん!さっきの話の未登場無神経女が主人公!ていうか時枝の写真流出の流れ、いとこのクラスメイト手癖悪すぎないか!? そしてそのいとこの言い分、幼くて傲慢でクラクラするけど、実際高校生なんて子どもだしな…という気持ちもある……でも事情を話して親から絞られたほうがいいと思うが… 紗里自体はなんか自罰的すぎて見ててしんどかった。付き合うとかじゃなくても水田と交流続けておくれ。 ・プウンドケーキ 冬馬と時枝、仲良くなってる〜!いや前編で既にかなり仲良さそうだったけども! 「子どもに大人のかわりをやらせちゃいけない」、まったくもってそのとおりで、子どもに大人の役割を押し付けて「えらいね」で消費するなんてあっちゃならねえことなんだよな…でも高校生でそれを理解してる時枝はすごいよ、なんなんだ… 冬馬のお母さんは読者から見るとかっこよくてすごいんだけど、冬馬がまだ小さかった頃には子どもの無理に気づけんかったんやなあ…という気持ちもある。 ・恋とレモネード 水田と紗里、しんどいなあ…好意と欲望がつながらないの、どういう感じなんだろう。 それでもいいから、と傍にいることにしたとして、たとえば水田が不意に性欲を覚えたときにそれは紗里以外の相手で発散することになるんかな。紗里が傷つくことを思って我慢してくれるんかな。 ・チョコレートサンドイッチと未来 冬馬と時枝、恋愛だったの!?そんな…仲良くなる過程もずっと見てたはずなのに全然気づいてなかった…今思えば弓歌は気づいてたような気がするのに…自分の鈍さにびっくりしちゃう… タイムマシンがあったら小さい頃の冬馬に会いに行って勇気づけるのに、という時枝の言葉に「今言うてもらったからじゅうぶん」って返す冬馬が良かったな〜。言葉って、内容そのものよりもいつ誰に言われるかが大事ですからね… ・ピクニックバスケットの歌 「人にはそれぞれ事情があるんだよと諭す態で、痛みを訴える人の口をふさぐようなことはしたくなかった」めちゃくちゃかっこいい…めちゃくちゃかっこいいよ紗里…私もそういう人間になりたい… 冬馬と時枝も、紗里と水田も、それぞれがそれぞれの形で幸せでありますようにと祈って本を閉じられた。紗里と、冬馬の母親と菜子がそう祈ったように。それがすごく嬉しい。 - 2025年12月31日
- 2025年12月29日
コンプレックス・プリズム最果タヒ読み終わった最果タヒのエッセイ本。著書初読み。 なんかこう…繊細そうな人だなァ〜〜〜!そういうブランディングならそれでいいんだけど、素がこれなら生きづらそうやな…と心配になってしまう。 いや、エッセイじゃなかったのかもしれないな…日々の出来事を語るとかじゃなくてひたすら自分の内面を開示し続けてる感じ。 基本的にはぇー大変だなーと思いながら読んでたけど、尊敬する人に自虐的なことを言われると肩をつかんで「あなたは天才」って言いたくなるというやつだけはめっちゃわかった!言いたくなるよな〜!私がすごいと思ってるんだから卑下しないでくれ!でもこれって結構自分勝手な感情ではある。 - 2025年12月25日
スイート・ホーム原田マハ読み終わった宝塚市にあるスイート・ホームというケーキ屋さんを舞台にしたオムニバス。 うつくしい高台の街の、愛に満ちた家族の物語…らしいんだけど(帯より抜粋)、作者との倫理観が合わなくて残念だった… ・スイート・ホーム なんで彼女持ちだと思ってる男に告白しようとするの!?(実際は彼女いなかったんだけど、主人公は彼女持ちだと思った状態で告白しようとしたんだよね!?)しかも店の常連客ってだけの相手に手作りケーキ渡そうとしないで欲しいんだけど!? なんかいい感じのハートフルハッピーラブストーリーになってるのモヤる〜〜〜!!! ・あしたのレシピ スイート・ホーム編でもあったけど、「男の人は女性から告白されたら(たとえ応えられないとしても)絶対嬉しい」って考え方は…どうなんや…!?というモヤモヤがある〜。でも未来が道ならぬ恋で頭がいっぱいの辰野くんに自分の気持ちを押し付ける大人じゃなくてよかった… ・希望のギフト スイーツはどこいったの!?という気持ちもありつつ、ここにきてやっと倫理観に疑問を持たなくてもいい作品が… いや〜〜〜家族仲めっちゃいいなとは思ってたけど、お母さんの妹との同居がスタートしても問題ないほど親族仲がいいとは思わなかった。 晴日の結婚よりいっこおばちゃんのリハビリに注目してしまって申し訳ない。 ・めぐりゆく季節 ひ、一言も相談せずに娘夫婦との同居を前提にした家建てるの、下手すりゃ娘夫婦が離婚の危機にならないか!?!? そして孫から取り込んで虎視眈々と同居の機会を狙ってるの、娘の夫からしたらホラーじゃないの!?夫の家族がやってたらSNSでめちゃめちゃ燃えるやつだよ… なんでなんかいい感じの話になってるんだ…? 浪人してた子の大学受験は素直におめでとう〜!最後がこの話で良かった〜! - 2025年12月23日
こりずに わるい食べもの千早茜読み終わった基本的にコロナ禍の時代のエッセイだったので、最後らへんで山形に取材旅行に行けてたの本当によかったねえ〜!とこっちまで嬉しくなってしまった。それにしても千早茜の胃、強靭だ…私は千早茜より若いけど、いちご狩り行ってもいちご40個も食えんぞ… 「めんつゆは食品界のデニム」に笑ってしまった。めんつゆねー、確かにとりあえずめんつゆでいいか…みたいな場面は多いよね。とりあえずデニムでいいか…と同じといえば同じかもしれない。 コロナワクチンのあとのものすごい食欲!懐かしい!私にもあった! お気に入りのお菓子を味わうでもなくドカ食いしてしまってすごい罪悪感あったな〜!私だけじゃなかったのか…! 「歳を取ったらいままでのようには食べられなくなるよ」が胃の話だけではなく、物理的な重さを持ち運べなくなるというのは盲点だった…確かに言われてみれば、食べ物って重い!! - 2025年12月22日
雪が降る藤原伊織読み終わった藤原伊織の短編集。『紅の樹』がTHE・藤原伊織のハードボイルド!って感じで満足感高かった〜。テロリストのパラソルの前日譚あったの嬉しかった〜嬉しかったが…島村にとってこの出来事があったのはどうだったのかな… ・台風 不動産営業のノルマ、聞いてるだけで胃が痛くなる〜〜〜パワハラやめてもろて…そりゃ上司のことも刺しますよ… からのビリヤード昔話!早坂普通にクズなので、まあ、早坂が青年を連れ出そうとした時点で卓也の父親が止めるべきだったし、卓也も冒頭のパワハラ同僚をさっさと止めておくべきだったわね…後から悔いても取り返しはつかない… ってラスト、明子と結婚しとるんかーーーい!!明子そこは!!青年を待ったれよ!! ・雪が降る 出、出、出た〜〜〜ギャンブル狂!!作者の顔がチラつくからやめてほしい!!(笑) 大リストラをセント・バレンタインの虐殺って呼ぶの中2感がすごいな… 女一人との関係で人生やり直せるかもっていうのがね、こう、男の人ってロマンチストだねぇという感じだった。まあハードボイルドはロマンチックなものだからええか。でも母親の精神的不倫相手にコンタクトとって会いに来る少年、肝が座っとるな〜!私はこの母親のこと、母親であることを放棄している気がして嫌いだが…! ていうかラストの!高橋が主人公のネクタイ締めてやるとこ!なんか…色家を感じるシーンだ……!!!! ・銀の塩 なんちゅう壮大な話だ…… せいぜい別荘地の空き巣の下っ端ぐらいの小悪党だと思ってたショヘルが株の仕手戦の下っ端で、冒頭でぼんやり見てたテレビのクウェート侵攻まで絡んでくるとは〜!? テロリストのパラソルを読んだのが昔過ぎて、島村が『あの』島村ってことに気づくのに結構かかった。前科の説明でやっと気づいた… ・トマト すこしふしぎSS。トマトを食べたがる人魚の話。 藤原伊織ってこんな平和な話も書くんだ… ・紅の樹 ウオ〜〜〜!!元ヤクザの主人公!クソ強い喧嘩!幸の薄い人妻とのうっすらとした恋愛模様!女のために命をかける男!!ハードボイルドだ〜〜〜!! 遠山の心境いかばかりか…とは思うが、この話は堀江と幸枝の話なので仕方がないんだ…いやでも遠山はさ〜!こんな終わり方のために冒頭で堀江を逃したわけじゃなさろうて〜〜〜!!! ・ダリアの夏 『紅の樹』とは打って変わってえらく爽やかな…空気だと…思ったけどやっぱ不穏だな!? 少年の「好きだもの。ぼく、下手だけど、野球はほんとうに大好きだもの」ってセリフすごく良かったな。少年〜!野球がんばれよ〜!!! - 2025年12月19日
お菓子手帖長野まゆみ読み終わった長野まゆみ、記憶力良すぎだろ!!と思ってたらこれエッセイじゃないの〜!?そんなことある!?いやエッセイやろ!? どこまでが本当なのか、いやそんなこともはやどうでもいいような…という気持ちで、お菓子小説というより昭和史みたいな気持ちで読んだ。1970大阪万博とか。 エッセイ風なので特にストーリー展開とかはなくて、そこはちょっと残念。 「もうデザートビュッフェにも魅力を感じない。時間制限があり、ざわざわと落ちつかないたべ放題より、静かにゆったりとしたお茶の時間をすごしたい。」、めちゃめちゃわかる〜〜〜これが大人になったということなの…!? - 2025年12月15日
西洋菓子店プティ・フール千早茜読み終わった商店街の中にある、老舗の西洋菓子店プティ・フールをとりまく人々のオムニバス。 なんもかんも表現がめちゃくちゃ詩的だ…ガラスの刺さった太腿から流れる血をおいしそうと思ったシーン、すごい背徳的でドキドキした。 シュークリームで過食嘔吐してる女性の話が痛々しくて、でもその女性に寄りそうでもなく圧倒的な味で『感情』を思い知らせる展開すごかったな… 一番好きだったのは片思いしてるネイリストの女性の話で、「あたしたちは同類、ネイルもスイーツもひとときで消えてしまう自己満足。あってもいいけど、きっとなくてもいいもの」「でも、そんな「なくてもいいもの」にあたしは今まで生かされてきた。それがあたしを強くしてくれた」がすごくよかった。コロナ禍のときによく聞いた不要不急って言葉にモヤモヤしていたことを思い出したよ… 「実りがないからといって、恋をやめる理由にはならない」めっちゃめちゃかっこよかった!!!!! それにしても祐介の振り回されようを思うと亜樹のこと好きになれないというか嫌い寄りだな…と思ってたんだけど、最後のばあちゃんからのサプライズ(?)で「かわいいとこあんじゃん…」になったので話のまとめ方がうまーい! - 2025年12月11日
前の家族青山七恵読み終わったマイホームミステリーというアオリ文句だったけど、これってミステリーというかホラーじゃないか!? 小林家に取り込まれていく様子が本当に怖くて…何度お姉ちゃん(実姉)に助けを求めたことか… にこにこ顔であなたはなーんにもしなくていいのよーここにいるだけでいいんですよーってされるの、玄関前に撒かれた野菜の皮より夜中の音より何より怖い。それでいて影で居候って呼ばれてるのも怖い。この恐怖がどこに行き着くのか…?と思いながらページをめくり続けてたけど、と、とりあえず藍が殺されたりしなくてよかった…ずっとそれを心配してたので… それにしても峰尾さん母子、当事者でもないから中途半端に巻き込まれて本当にかわいそうだった。藍を純粋に心配してくれてた、いい人たちだったみたいなのに。 - 2025年12月7日
森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー京極夏彦,伊坂幸太郎,佐藤哲也,北野勇作,恩田陸,有栖川有栖,森見登美彦,矢部嵩,阿川せんり,飴村行読み終わった美女はともかく、竹林をテーマにしたアンソロジーとは!?って感じだったんだけど、森見登美彦のまえがきが予想もし得ないほど竹林ガチ勢だったので笑ってしまった。 私は竹林と言われてもファンタジックな連想を一切できなかったんだけど、みんな竹林に幻想的な何かを感じているのだなあ… ・来たりて取れ(阿川せんり) 北海道で恋人と遠恋危機に見舞われたミカちゃんが、パニックのあまり東京に逃げ出して、東京で出会ったJKと話して、恋人の転勤先についていくことにする話。 いや…ミカちゃんもその恋人も結構ヤバいやつだな!?まともな人間がJKしかおらん! でも文章のテンポが良くて読みやすかった〜。 ・竹やぶバーニング(伊坂幸太郎) 竹に異物が混入してしまっていることがわかった。その異物は──かぐや姫!? すごい掴みの話だった…異物混入として出荷されてしまったかぐや姫を探す主人公と、美女ハンターのホスト… それにしてもホスト、めっちゃ付き合いのいいやつだな… ・細長い竹林(北野勇作) 基本的にストーリーに起伏がなく、主人公の行ったり来たりする思考を追ってるだけなので、なんというか…感想というものを持ちづらい… ずっと狸か狐に化かされてるみたいな話だったな… ・美女れ竹林(恩田陸) タイトル、誤植かと思った。からのエッセイ風に始まってスルスルと進んでいく話なんだけど、怖〜!?そんな自殺の名所で子供遊ばせるな!!自殺志願者に絡まれたり死体見つけちゃったりしたらどうする気なんや!! ラスト付近の竹に関する解説?はあんまピンとこなかったのが悔しい。 ・東京猫大学(飴村行) 猫たちが集まって学ぶのかと思ったら学ぶのは人間だった。しょんぼり。 猫たちが大学に通う完全ファンタジー話なのかな〜と思ってたら、なんかこう、違う方向にファンタジーだった… しかし今後どうなるんだ猫大学! ・永日小品(森見登美彦) ラスト付近の「まさか浦島太郎じゃなかろうな」、まさしく私が心配していたことなのでおじいちゃんがいて安心したよ〜主人公はとっくに死んでて前半から全部彼岸で見てた夢かと疑ってしまった… それにしても結局竹林ってなんなの!?なんか森見登美彦だけじゃなくて…みんな…『何』を書いてるの!? ・竹迷宮(有栖川有栖) 竹迷宮で出てきたものを食べたら現世に戻れないのでは〜!?と黄泉の国みたいな危惧に襲われたものの、主人公が無事に現実へと逃げ帰れたみたいでよかった。 妄想竹、結構なホラーじゃないか!?と思うんだけど、巻末解説を読む限り森見登美彦は怪談だとは思ってないらしい(この本の中では恩田陸の作品が唯一の怪談と言っている)。私は怖いよ、妄想竹… ・竹取り(京極夏彦) 言われてみれば竹の寿命ってどれくらいなんだろう…樹齢何百年みたいな竹ってあるんだろうか? 最初は訳ありっぽく隠遁していた佐久間に同情的な気持ちを持って読んでいたはずなのに、お大尽な家柄で働いたこともないって説明が入ったあたりで同情的なものが消し飛んでしまった。人は勝手な生き物。 でも佐久間の「死にたいとは思わないが、消えて仕舞うのならば良いように思うよ」はわかるな…わかります… ・竹林の奥(佐藤哲也) か、改行のなさに慄いて読むのをやめそうになったが〜!?!?ブラインドがゲシュタルト崩壊しそうになったし…いや…したかも…(?) 同じ文章が何度も続くので頭がおかしくなるかと思った…一生分の「わたしに言った」を見た気分よ… ・美女と竹林(矢部嵩) 押し込み強盗が子供をさらって来ては死なせ、さらって来ては死なせを繰り返して自分のことを親だと思ってるの怖すぎる〜! なんか人が?呪いで?竹林にされていて?人から愛されれば呪いは解ける?的な? 「竹林が好きな人間なんてちょっと近寄りたくないしまじなら気持ち悪いよ……」ってセリフ、まあそれはそうすぎて笑ってしまった。 - 2025年12月2日
本日のメニューは。行成薫読み終わった病室の父親にどうしてもラーメンを届けたい子どもたち、メシマズ母のお弁当に悩む女子高生、ALSで子どもを亡くした夫婦の食堂、店を閉める洋食屋の最後の一日、移動販売のキッキンカーに夢をかけた夫婦…の短編集。 『戦え! マンプク食堂』の店主が息子を亡くしたときを振り返る台詞、「食堂のオヤジが、腹減ったって言うせがれに、なんにも食わしてやれなかったんだ」が印象に残ってる。いやーそんなんね、一生忘れらんないよそりゃあ… 『或る洋食屋の一日』が『ロコ・モーション』に綺麗に繋がったのも良かった〜。他の話はエッセンス程度に「おっ!これってあれじゃーん!」ぐらいの匂わせだったけど(その塩梅も良かったけど)、ガッツリ繋がってくれるのも気持ちいい〜。 もう人妻になってるかつての惚れた女のために、下心なしで人に頭を下げられるなんて、綱木もなかなかの男じゃん…ちゃんと就職しろ〜! - 2025年11月29日
じゃないほうの歌いかた佐々木愛読み終わった読み始めたときはなんかイマイチかも〜?と思ってたけど、途中からぐいぐい引っ張られるように読んでしまった。石崎さん、よく行くカラオケ屋にいてほしくない店員すぎる〜!(笑) ・池田の走馬灯はださい BIG NECOをBIG ECHOと読んでいて「有名なチェーン店とは別」に困惑してた。NECOだったか… 池田、なんか生きづらそうな感じだったけど、平畑くんと昭一さんとこんだけ打ち解けられてるならそんなに悪い人生でもないんじゃないか? ・加賀はとっても頭がいい サナの片思いを乗り越える方法、め、めっちゃ重いな…好きな人と老人ホームに入る妄想…しかも別に老人ホーム一緒なのに片思いのままなのかよ… 片思いの相手の体温と同じ温度のお湯に浸かるの、なんというか、この上なくひとりよがりにロマンチックなんだけど「そんなぬるくて風邪ひかんか!?」って心配してしまった。風呂はね、42度のほうがいいです… ・君の知らないあの佐藤 思春期真っ盛りからすると…父親に似てるのは…それは嫌かも…!!! ていうか沢井と築地かわいすぎるやろ!職場にこんな若者いたらかわいがってしまう〜!!!!! 「令和、もっとポジティブすよ」めちゃいい、私も使いたい。Z世代とかじゃ全然ないけど。 ・石崎 IS NOT DEAD 店員にカラオケ履歴メモされて把握されてるのイヤすぎ!?!? 結局タッキー&翼の曲をひたすら歌ってた人が本当に頭文字でメッセージを伝えたがってたのかはわからないままだけど、なんというか、小野がまた滝上と連絡取れてよかった。小野と石崎さんの距離が縮まるといいな〜。 ・矢沢じゃなくても YAZAWAがゲシュタルト崩壊するかと思った…YAZAWAの話をしてしまった途端カナと主人公とYAZAWAのデートになってしまったように、YAZAWAと私と佐々木愛の読書。 タッキー&翼の履歴、ほんとにメッセージだったのか…石崎さんすごすぎる… 「大体、なんでタッキー&翼なんだよ。なんで曲名でメッセージ残すんだよ。そんなことするやつ、いるわけないだろ」、それはそうすぎるのよ〜! - 2025年11月25日
しつこく わるい食べもの千早茜読み終わったそ、そばをすすることに対して誤嚥性肺炎の心配をする人、初めて見た…! 考えてみれば当たり前みたいに麺類啜ってるけど、このすすりの技(?)ってどこで覚えたんだろうなあ。 グルメ番組で魚食べた人が「お肉みたい〜」って言うのにイラッとするのはまあわかる!わかるよ!じゃあ肉食えよってなるよな! でもその前段階の、スイーツをお寿司に喩えられたくだりは…「そ、そんなことある…?」と混乱してしまった。私も絶対困惑する自信あるわ。 後半はコロナ禍初期の話が多く、そういえばそんなんだったな…と緊急事態宣言下での飲食店について思いを馳せてしまった。たった数年前なのにもう遠い昔みたいに感じる。 ところでタコさんウインナーの足って確かに六本足かも!今まで気にしたことなかった!八本はあんま見ませんね… - 2025年11月23日
儚い羊たちの祝宴米澤穂信読み終わった大金持ちに仕える使用人(例外あり)が主人公のどんでん返し短編集。 玉野五十鈴の誉れが一番好きだったかな〜。これは本当にラスト一文で「あー!!!???」ってなった。 ・身内に不幸がありまして はあ〜ん主従百合やね〜と思いながら読んでたら「お屋敷が、宗太様に襲われました」から一気に話の空気変わってビビった。ライフルで!?死者を三人も!?そんなん…揉み消してる場合か!? そんなことしてたからとんでもない化物生み出されてるやないか………サイコパスのお手本かよ……… ・北の館の罪人 高飛車に登場した詠子がめちゃ良い子でかわいいやん!とテンション上がった〜早太郎、なんやかんやで最期はそんなに悪くなかったんじゃない…とか思ってたら急にバベルの会とか言い出して前作とのつながりが!もしかしてバベルの会つながりの短編集なの!? 早太郎とあまりの交流、家から切り離されているもの同士で心を寄せ合うやつやね…と思ってたのに殺伐としすぎやろ! ・山荘秘聞 今回のバベルの会はマジで「前の奉公先のお嬢様が所属していた」というだけで、お名前ノルマという感じ。 山岳遭難者の越智を助けたのに救助隊たちにその存在を教えなかったのは、まあ、客が欲しかったんだろうなあという割と予想通りな…逆にゆき子はマジで想像逞しすぎだろ! ていうかてっきりゆき子、人肉にされたと思ったから越智もゆき子も生きてるみたいで良かったよ… ・玉野五十鈴の誉れ エーン今度こそと純香と五十鈴に純粋な絆を期待してしまったが……純香が期待したものではなくても五十鈴との間に絆はあったと思いたいのですが〜〜〜!? あーーー!?赤子泣いても蓋取るなってそういう…そういう…!?お勝手のごみを集めて焼くばかりが仕事の五十鈴…!?そ、そんなところに伏線を貼るな!!! ていうか本当になんなんだバベルの会… ・儚い羊たちの晩餐 ようやっと明かされるバベルの会の正体。……えっ、意外と普通〜!なんかもっとやべえ組織だと思ってた!!! 厨娘、なんというか業の深い仕事人だな…アミルスタン羊のことがなくても業が深いよ…文ちゃんが今後どうなってしまうのかが心配… ていうかひとりでバベルの会を殲滅させたと思しき夏さん、いくらなんでも戦闘力が強すぎない!? - 2025年11月19日
読み終わった新キャラ・弘基の元カノ佳乃登場。これまたヤベー女が出てきたな… こだまが元気に暮らしてるみたいで本当に良かった〜!織絵はちゃんと母親やっとるのか! なんかストーカーの斑目が、自分を気持ち悪いと自覚してれば(本の世界観的に)許されるみたいな書き方なの苦手だな…接見禁止出されるほどのストーカー行為、被害者はすごく怖かっただろうにそこの視点が本人からも作者からも抜けてるように見えるっていうか… 今回のメインキャラも結婚詐欺師なのに、なんか結婚詐欺師が同情されるように書かれてるように読めたし作者と倫理観合わないかも…最後自首してくれたのはよかったけど… それにしても美和子と希実の関係ってほんとのところどうなんだ〜!?!引っ張るじゃん!!! ところで行方不明になった親が死んでいてくれれば、って言って恋人から捨てられる話、宮部みゆきの火車にもあったな〜。家族仲がよく育った人ほど信じられない言葉なのかもね。 - 2025年11月15日
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