そら
@Aotake
2026年6月26日
セラピスト
最相葉月
読み終わった
セラピストとは何か?
心理とは全くの別業界にいる作者が心理士を取材したり、自ら風景構成法を受けたり実施したりしながらセラピストを紐解く。
日本において臨床心理学がどのように根付いていったのか、ロジャーズの来談者中心療法がなぜ広がったのか。日本の臨床心理学史が分かりやすかった。それにしても、心理学者たちはそれぞれの学派でぶつかり合うものなのね。そうやって新しい学問がどんどん深まっていくんだなぁ。
どれかひとつだけで全ての事例に対応できるわけではないけれど、深く学んだ経験は自分の軸になるだろうな。
興味深かったのは、中途失明者の箱庭事例。どうやってやるんだろう?と不思議だった。この方はわりと特殊なので誰もができる手法ではないと思うけど、セラピストが柔軟に枠組みを変えながら対応していく姿勢が印象的だった。
カウンセリングは枠組みが大事とはいうけれど、柔軟性も必要。
中井久夫先生への風景構成法が出てくるとはおもわず驚いた。
全体的に落ち着いたトーンで読みやすく、一冊読むと日本の臨床心理学についてだいたい俯瞰できるような本。