
蒐
@shushu_ka
2026年6月27日
スコッパーの女
山白朝子
読み終わった
「小説家」にまつわる短編奇譚集。
どことなくモキュメンタリーホラーっぽいというか、実際に著者が見聞きした実話っぽい淡々とした語り口なので、リアルに感じられて惹き込まれた。
だけど、改めて振り返ると、人の死期を読み取る能力を持つ人とか、文章から人の本質を見抜く人とか、キーボードの打鍵音で周囲の生態系に影響を及ぼす作家とか、すごい設定盛りだくさんで、よくこれだけの要素を上質な雰囲気の幻想譚にまとめられるなぁと脱帽する。
色々とヤバい人たちが登場する中で、実は一番ヤバいのは語り部の「私」なんじゃ…?と匂わせてるところが好みなんだけど、一つ残念なのは「私」がうだつの上がらない感じの中年男性だということ。
だって、山白朝子さんって、ミステリアスで妙齢な女性作家さんでしょ?(すっとぼけ)