哀★戦士
@b0531044
2026年6月28日
タイム・アフター・タイム
吉田修一
読み終わった
『眩しい夏の初恋と、二十年後の再会ーあの日、二人は何を守り、何を手放したのか?』というコピーに惹かれた。同じ世代を描いた作品だからこそ響き、その意味を知る前から大泣きしていた。ローパーの曲と共に、後半の50頁位を何度も読み返しながら。
感覚は映画版の「世界の中心で、愛を叫ぶ」を鑑賞した二十年前に近いものを覚えた。当時は小説と同じ青春を謳歌していた時代、映画は内容こそ異なれど、その更に二十年くらい前の青春を追いかけるような流れであり、あの頃大人たちが感じていたことを今自分は感じているのだろうか。
将来、映画化されるんだろうと思うけど、解像度高く描かれたこの作品は、小説で読んでほしい。それぞれにあの頃があり、その結果今がどうなっているかは人それぞれ、人生波乱万丈かもしれないが、それらの時も経て今がある。大事にしたいあの頃は、確かに生きているはずである。
沖縄が舞台の核となっていることもあるが、四季は描かれながらも、夏を常に感じる。それは蒼さなんだろう。夏に読みたくなると共に、誰しも沖縄に行きたくなるだろう。

