
めのうのめ
@agete
2026年6月29日

中上健次の生涯 エレクトラ
高山文彦
読み終わった
お父さんは、おまえの名前を菜穂と名づけるとき、この子と、この子の生きる世界に、稲穂と野菜があまねく行き渡りますように、天にいのって、名づけた。
……もし不正義があり、そのためだというなら、不正義と戦ってほしい。
しかし、戦いは、暴力を振うことだろうか? 違う。人間の存在の尊厳を示すことだ。そのためには、英知が要る。豊かな感受性が要る。菜穂が、この学校で学ぼうとしていたことは、不正義と戦う本当の武器、つまり人間の存在の尊厳を示す方法だったのだ。