ちとせ "綾辻行人と有栖川有栖のミステ..." 2026年6月30日

ちとせ
ちとせ
@4wsdig
2026年6月30日
綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(3)
今回は作品引用部分が二段組になってて、前の2巻よりもボリュームたっぷり。 MJはこれでおしまいみたいだけど、すごく面白かったし開拓や新発見になった! 権利関係とか難しいかもだけどまた復活してほしい企画〜! ・袋小路の死神(栗本薫) 絶対犯人、通報者だと思ってたのに〜!悔し〜!それにしても手製の槍とはまたすごい武器だな… 『鬼面の研究』にあるという「私、現実なんてもうたくさんなのよ。組織と人間、派閥と汚職とささやかな平凡な人間の生活と愛憎──そんなものごめんよ。ラーメンすする刑事も社会の罪もサラリーマンの悲哀もみたくない。それが現実だからこそ、せめてお話やドラマくらい華麗に、おどろおどろに、物すさまじく、世にも信じがたくいきたいじゃない」のくだりは綾辻本人も言ってたけど十角館でのエラリィの発言に通じていて印象深い。私も!私もだよ〜! ・虹への疾走(山村美紗) あ、アクロバティックアリバイトリック…! 道路事情を活かしたトリックだから件の歩道橋が実在するのかは私にはわからないんだけど、「そ、そうなんだ〜!」と納得させる勢いがあった。 そして有栖川の山村美紗オタクみたいな一面面白かった〜。車のナンバーとか豆知識すぎる。ていうか山村美紗に萌えすぎだろ。 ・秘密の庭(G.K.チェスタトン) ブラウン神父初めて読んだんだけど、ブラウン神父は推理シーンになると必ず発作を起こすのか…?それともこの話だけ…? 首の挿げ替えは首切り死体にはありがちなネタだけど、舞台が1900年代初頭のフランスだからギロチンが現役でそのへんに挿げ替え用の首がたくさん落ちてます!は現代日本人にはなかなか想像しづらい状況だな… えー、ていうかせっかくなら『青い十字架』の後に読みたかったよこれは…なんちゅうネタバレをしてくれるのや…いや紹介されなかったら多分ブラウン神父自体読んでないんであれなんですけども〜!ジレンマ! ・赤い靴(山田風太郎) 竹崎真実氏の金瓶梅コミカライズが私の金瓶梅知識のすべてなので、めちゃあの絵柄で脳内再生してしまった。 一連の惨殺事件、動機も含めてまあ金蓮なら…金蓮ならやりかねない〜という金蓮への信頼がある(?)口は災いのもとだね… 綾辻有栖川開設にあったように、私も山田風太郎は魔界転生や忍法帖の時代ファンタジーなイメージが強かったんだけど、ミステリも書いてたんだなあ。 ・頭のなかの鐘(倉阪鬼一郎) ああ〜!井の中の蛙がずっと続いていくのつらい〜!!なんか最初の、のど自慢出て白いタキシードに失笑されてたシーンだけでもうつらいもん!でも健一にとっては白いタキシードは歌手の正装なんだ…泣ける… 会社にのど自慢の結果嘘ついたあたり、もう読んでいられなくて…いたたまれなくて駆け足で読んでしまった… 頭のなかの鐘(のど自慢の鐘)と長崎の鐘でかけてあるのには綾辻解説で初めて気づいた。なるほどね〜! ・発狂する重役(島田荘司)2026/06/27 吉敷シリーズ初めて読んだ〜! 発狂した重役であるところの犬童、人間のカスすぎるので発狂でもなんでもしてもろて…強姦の上に恐喝って…そんな男に「そうなると女性も弱いもので」じゃないよ!ストックホルムなんちゃらとか名前がつくやつだよそれは!!島田荘司の頭おかしいんか!? 発狂させるなんてぬるい、八つ裂きにして殺すべき…という気持ちで読んだので全然納得できなかった。殺してほしかった。 ノックスの十戒とヴァン・ダインの二十則、ちゃんと読んだの初めてだけど結構破られまくってない!?(笑) ヴァン・ダインは七則の「死体がよく死んでおればおるだけいい」で爆笑してしまった。まあ気持ちはわかるけど〜! 『アクロイド殺し』と『オリエント急行の殺人』で喧嘩売っていくアガサ・クリスティは強すぎる。しかも面白いし。 カーの黄金律はそもそも存在を知らなかったので楽しく読めた。 ・薔薇荘殺人事件(鮎川哲也) 解答編の途中で犯人はわかったけど(それ意味あるか?)、犯人がそもそもなりすまし犯ってことには気づかなかった〜!二段落ち!! とか思ってたら「問題編の最後の一行の逆読み」!!すご!!!さすがに声が出た… 綾辻の言う「立ち去りかけた作者が振り返って「ミステリ好きの坊主よ。挑戦状の最後、逆さに読んでみな」と言う感じね」って表現めちゃめちゃ笑った。そのとおりでございます…! 鮎川哲也、国内ミステリ作家のさまざまな人に影響を与えた偉大な作家だとは知ってたんだけど、メルカトル鮎の「鮎」が鮎川哲也から来ているとは知らなかった(綾辻情報)。そんな、なんで魚なんだろうという長年の謎がこんなところで…!
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