octo "増補 シュルレアリスム" 2026年7月1日

octo
octo
@mothmanoir
2026年7月1日
増補 シュルレアリスム
もはや神話と化した自動筆記に関するエピソードを批判的に検討するところから、著者の記述は入念極まりない。著者が日本のバタイユ研究の第一人者ということで、全体を通してバタイユに割かれる紙幅が多い。ブルトンとバタイユを対立させて、ブルトンを近代的理性から脱しきれなかったものとして描く点に著者の贔屓目を感じないでもない(ブルトンの側から見れば、パイオニアとして組織を率いていくためにいろいろと仕方なかった部分もあると思う)。 未来への個の保存を目的とする近代社会へのアンチテーゼとしてのシュルレアリスム。その可能性の展開として、個人的には伝統的な神秘体験との関係性が気になった。シュルレアリスムと聖なるものとの関係性。どこかからどこかへの移動などの際に立ち現れる客観的超現実。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved