

octo
@mothmanoir
美術史、映画、哲学とか
- 2026年4月11日
存在論入門中村昇,中村昇(哲学)読み終わった@ カフェベルクソンから始まり、ハイデガーと西田幾多郎の存在論(途中でレヴィナスを挟む)や、ライプニッツのモナド論、ホワイトヘッドの「活動的存在」、ドゥルーズの差異の存在論を経由し、九鬼修造の偶然性の存在論に至る、哲学エッセイ。 「存在論」という切り口で様々な哲学者の思想に触れられるところが嬉しい。軽妙洒脱な文体も相まって全体的にかなりわかりやすい文章(「入門」の名に恥じない)。特にライプニッツとホワイトヘッドについての解説のわかりやすさはすごい。この本の影響で『西田幾多郎講演集』を買ってしまった。 - 2026年4月5日
白魔アーサー・マッケン読み終わった日常が一変して「彼岸」の世界に突入していく際の風景描写が散文詩のようで美しい。 明確なプロットがなく、重層的なエピソードの連なりの中で、知らず知らずのうちに「異界」が立ち現れてくる描写が展開されるので、読者も主人公たちの神秘体験を追体験できるような仕組みになっている。 大傑作『パンの大神』ほどではないが、粒揃いの作品集。マッケンの世界観、思想がよくわかる。 - 2026年4月2日
タタール人の砂漠ブッツァーティ,ディーノ・ブッツァーティ,脇功読み終わった「砦」にて、果たして本当に存在するのかもわからない北からの「タタール人」の襲撃に備える兵士たち。不在の中心とも言うべき決定的で英雄的な出来事(タタール人の襲来)は遅延し続けるが、その周りを迂回するかのように主人公の人生は進んでいく…… ベケット『ゴドーを待ちながら』のようでもありカフカの『城』のようでもある本作が、最終的に一人の人間の人生の物語へと収斂していくところが面白い。ブッツァーティの妙味。
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