
おおごだ
@yuto0114
2026年7月1日
読み終わった
『読書する人だけがたどり着ける場所』レビュー|「ネットで十分」と思っていた私が、本を読みたくなった一冊
私はもともと、本を読む習慣がほとんどありませんでした。
「本は読むのに時間がかかるし、知りたいことはネットで調べればすぐに出てくる。それで十分じゃないか。」
そんなふうに考えていました。
しかし、斎藤孝さんの**『読書する人だけがたどり着ける場所』**を読んで、その考えは大きく変わりました。
この本は、「なぜ読書をするのか」「読書にはどんな価値があるのか」を、さまざまな角度から教えてくれる一冊です。
特に印象に残ったのは、「深い人と浅い人の違い」というテーマでした。
著者は、深い人とは単に知識量が多い人ではなく、物事の本質を捉える力を持った人だと述べています。そして、その力を養うためには読書ほど適したものはないと語っています。
ネットの情報は便利です。知りたいことをすぐに調べられます。
しかし、本は違います。一人の著者が長い時間をかけて考え、経験し、試行錯誤した内容が一冊に凝縮されています。その知恵や考え方を、自分の中に取り入れられることこそが読書の価値なのだと、この本を通して実感しました。
また、私が最も心を動かされたのは、序章の「AIに負けないなんて本末転倒」という言葉です。
仕事では、「AIに負けないためにはどうすればいいか」「AIにできないことは何か」といった話題を耳にする機会が増えました。
もちろん、それらを考えることは大切です。
しかし著者は、「AIに勝つこと」を人生の目的にしてしまうこと自体が本末転倒だと述べています。
本当に大切なのは、AIと競争することではなく、自分自身が人生をどれだけ深く生きられるか。そのための手段の一つが読書なのだという考え方に、私はとても共感しました。
本書ではそのほかにも、「思考力を深める本の読み方」「知識を深める本の読み方」「人格を深める本の読み方」など、さまざまなテーマから読書の魅力が語られています。
さらに、それぞれのテーマに関連するおすすめの本も紹介されており、「次は何を読もう」と自然に思える構成になっています。
実際に私は、この本で紹介されていた宮本武蔵の『五輪書』を購入しました。一冊の本が、また新しい一冊との出会いをつくってくれる。その連鎖も読書の魅力なのだと感じています。
この本を読んで一番変わったのは、「本を読まなければならない」と思ったことではありません。
「もっと本を読んでみたい。」
そう自然に思えるようになったことです。
もし私と同じように、「ネットで十分」「最近、本を読んでいない」と感じている人がいるなら、ぜひ一度手に取ってみてください。
読書に対する考え方が、きっと変わる一冊です。