"咲くや、この花 左近の桜" 2026年6月30日

空
@chatbleu1125
2026年6月30日
咲くや、この花 左近の桜
咲くや、この花 左近の桜
角川書店装丁室西村弘美,
長野まゆみ
著者名の懐かしさに手に取った本。シリーズ2作目。 化生のものをひきつけてしまう体質の主人公は、好む好まざるに関わらず様々なものに魅入られる。救済を求めるあるいは欲望を満たす機会を狙っているのだ。 夢の中の出来事のような美しく儚い情景や、作り物めいた舞台のような客室。しっとりと描かれる優美な雰囲気の中に置かれた明示されないものごとが今となってはつらさを感じる。当時みていた曇りのない目は手の届かない場所に去ってしまった。懐かしさと寂しさを感じたひと時でした。
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