のぼりおり "見知らぬ明日" 2026年7月2日

見知らぬ明日
見知らぬ明日
小松左京
円盤に乗った宇宙人が地球を攻撃してくる、という大枠はよくあるファーストコンタクトものながら、国際政治劇としてフォーカスしながらテンポよくまとめた良作。「いまこそ国家の枠を超えた人類としての連帯が必要だ!」といった地球ナショナリズム的な安易な展開に落とし込むのでもなく、米ソ中を中心とした政治的な駆け引きが読み応えあり。 一方で、新聞記者(とその妻)を主要登場人物とすることで宇宙人に侵略される地球を虫の目からも描いており、このあたりのバランスが読み物として飽きさせない。個人的には小松左京作品でもかなり上位といえる一作だった。
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