
巽
@Tatumi
2026年7月2日

鈴を産むひばり
光森裕樹
読み終わった
鈴を産むひばりが逃げたとねえさんが云ふで
もこれでいいよねと云ふ
ポケットに銀貨があれば海を買ふつもりで歩
く祭りのゆふべ
明日からの家族旅行を絵日記に書きをりすでに楽しかつたと
中吊りのない車内です。潮風です。二輔後ろ
に母が見えます
花積めばはなのおもさにつと沈む小舟のゆく
へは知らず思春期
・・・・・・と云ふわけで私は此処にゐる よろしく、アンナ・シュバルツバルト
もうゐないひとであるゆゑ此処にみて此処に
ゐるゆゑもうゐないひと
王冠を被きてみたき衝動を押さへつけ押さへ
つけ水に沈めよ
未来より借り物をするさみしさに書物なかば
の栞紐ぬく
ふゆあかねさす紫水晶(アメジスト
)ひとことをいへぬがた
めにわれら饒舌
いちにちの読点としてめぐすりをさすとき吾
をうつ蟬時雨
鳥の名で統一したるサーバーのひとつがやは
り応答しない
ドアに鍵強くさしこむこの深さ人ならば死に至るふかさか
青年の日はながくしてただつよくつよく噛む
ためだけのくちびる