
巽
@Tatumi
BLと短歌とファンタジー
- 2026年5月18日
砂丘律千種創一アラビアに雪降らぬゆえただ一語サルジュと呼ばれる雪も氷も 深く息を、吸うたび肺の乾いてく砂漠は何の裁きだろうか 通訳は向こうの岸を見せること木舟のように言葉を運び 僕たちは狂気の沙汰だ 鍵は落ちて雪の深さへ埋まっていった 手に負えない白馬のような感情がそっちへ駆けていった、すまない 人生は途中で終る物語 むせかえるほど咲く栗の花 古本屋という湿地に飛来して5分もせずに次の湿地へ 舟が寄り添ったときだけ桟橋は橋だから君、今しかないよ - 2026年5月18日
離れ島: 石川美南歌集石川美南夜になれば移動する木々(まづは根を)(つづいて幹を)国境へと 最後尾は一万年待ち 謁見の叶はぬままに幾世代経ぬ 口移しで分け与へたし王国のさみしい領土浅き領海 (外は風)待たぬためではなかつたか「返信不要」と書き添へたるは 君の残す全てが手がかりのやうで落ち着け、これはただの指紋だ 酸の人アルカリの人向き合ひて水を飲むなり激論ののち 鳩に礼、冬空に礼、これからは寂しがらずに生きると誓ふ 語ることが何もないなら幽霊の資格はないと、静かに雨は 熱はない。あなたの額から指を離す、プールの靖蛤みたいに - 2026年5月14日
- 2026年5月14日
脳科学者の母が、認知症になる恩蔵絢子人は自己が脅かされると、保守化する傾向があることが知られている。この病気では、日々、忘れることが増え、失敗がどうしても増えてしまう。人前、家族の前で、小さなことだが、失敗してしまう。それによって、自尊心がどうしても脅かされてしまう。だから、自尊心をなんとか守ろうとして、「新しいもの」「知らないもの」「自分と違うもの」を排除しようとするのかもしれない。 正解だからといって、同じ場所にいつも行っていては、いつ餌がとれなくなって滅んでしまうかわからない。だから、間違う可能性を残しておくのだ、と考えられている。 正解から外れるのが、生物として生き残るために大事なことだというのは面白いことだ。 絶望的な状況の中で抱いた小さな明るい感情が、のちのち、自分を支える力にまで育つのである。一つの出来事に、どれくらい多くの感情を感じることができるか、それはこの世の中を生き抜く一つの知性である。 - 2026年5月14日
裏島: 石川美南歌集石川美南くうなぎになりたい貴方のためのプチうなぎレッスン初回二時間無料> まひるまの眠りゆらゆらたゆたへばうなぎさみしい、うなぎもとない 何度目の正直でせう正直な眼(まなこ)にはめるガラスふた粒 ベビーカーにハチドリ低く群がるを振り払ひ、振り払ふ幻影 急ハンドル切れば怒りて「この俺と心中なんか嫌だろ」と言ふ 眠たがる頭を床に打ちつけて悟りさとらぬさとらばさとれ 液体と気体を行き来するうちに恋に落ちたりするはずだつた - 2026年5月4日
夕桜菅谷弘子 - 2026年5月4日
鴎西村麒麟手毬唄影が濃くなり薄くなり 倍楽の狸の向きを変へて春 母を焼く九十分よ春の鳥 白醬薇を見て思ひ出す男あり 白椿あなたあなたと話しかけ 花守と思ふ二十歳を少し過ぎ 菖蒲園こんな地図でも辿り着き 柏餅すぐに寂しくなる君へ 青梅や言葉が雨に薄れつつ 紫陽花やいきいき病んでるたる人 冬の日や鳥の個性が見ゆるまで - 2026年4月23日
モディリアーニの絵の女の気分村上康子読み終わった嫁ぐ子を思いつつ寝れば夢の子は寝がえりごとに幼くなりぬ とある日のバスの座席に相乗りしてどこまでも行くことか 結婚 字あまりのような夜九時てのひらに金平糖がころがっている カーニバルのあとのようなり台所に魔法のとけたかぼちゃとわたし てのひらに受ける藍色あじさいの青水無月のみずの重たさ 猫ならば死の儀式なく思うままに泣く時間あり思うまま泣く - 2026年3月27日
うたたねの地図岡野大嗣読み終わった - 2026年3月27日
あなたに犬がそばにいた夏佐内正史,岡野大嗣読み終わった - 2026年3月26日
鶉新装版西村麒麟くつかは眠れぬ人の秋灯 手をついて針よと探す冬至かな 冬の蝿怠けても良き時間あり ポケットに全財産や春の旅 つばめ来る縦に大きな信濃かな それぞれの春の灯に帰りけり 学生でなくなりし日の桜かな 花曇釣る気少なき釣りをして 雨もまた良しうなぎ屋の二階より かたつむりおおきくなつてゆく嘘よ 青梅や孤独もそつと大切に - 2026年3月26日
デデバグなべとびすこ読み終わった - 2026年3月23日
音楽岡野大嗣読み終わったおやすみ、で終わる手紙がやってきて読めるぬいぐるみという感じ 夕焼けがブランケットをかけていくさびしい川にビルにあなたに 字幕だけ流れるシーンみたいだね電気を消してしゃべってる夜 忘れものがあなたを思い出すときにあなたは忘れものを思い出す - 2026年3月21日
- 2026年3月21日
- 2026年3月21日
- 2026年3月17日
- 2026年3月17日
- 2026年3月16日
bollard橋本恵美疲れ切ったこの子をすぐに連れ出して地球の丸さを、海を見せねば 「ここまでは前にも来たんだ」数式の森に停む子が呟けり 日本海の波は荒くて海亀の死骸を海へ海へ引き寄す 海の辺にソフトクリームの溶けてゆく速さで忘れていいよ私を おかあさん、見えなくなるってどんなふうあなたに見せたい星空がある 閉じている薔薇をゆさぶり今咲けというごと言葉は子を追いつめる 星空を父と仰げば星を観る私ばかりを父は見ており - 2026年2月19日
病案本 Case File Compendium 4yoco,呉聖華,肉包不吃肉読み終わった
読み込み中...


