
花春
@haru-tuge
2026年7月4日
里見家の宝をさがせ!
小森香折,
染谷みのる
読み終わった
絵本・児童書
歴史博士でボーイッシュな女の子のリックと、かわいくてキラキラなファッションが好きな女の子のアンによる、歴史を紐解く謎解きバディもの。
里見八犬伝の里見家!と聞いてわくわくしながら読み始めたのだけど、いや八犬伝ぜんぜん関係ないな!?ただただ歴史としての里見家の話が続くな!?となってた。
物語の題材になったひとたちもフィクション存在ではなく悩みながら生きた人間だよ、という方向性は、こどもむけ歴史ミステリーとしては読み応えがあるのかもしれない…?
「歴史書なんて勝ったほうに都合の良いことが書いてあるよ」「知りたいなら一次資料を当たらなくちゃ」とか、小6でありながらいっぱしの研究家なリックが微笑ましかった。
興味関心が狭くて他者の趣味には否定的なので、これで下級生たちに慕われてて危機には駆けつけてもらえる設定、厳しいな〜とは思ったけれども。
アンも歴史に興味がないというわりにはリックの長い解説についていってたりと、このへん、全体的にキャラクター性がご都合だったり、ノリがちょっと古くて平成感はあったかもなあ。
ただ、お話自体が、その歴史の部分に振り回されているような気はした。
歴史部分の解説はだらだらと長くて目が滑るばかりで、「歴史って面白い〜!」と心がときめくシーンが無かった。
謎解きそのものはわかりやすくて面白かったけれど、里見家の謎解きのためにキャラクターたちが配置されていて、狂言回しでしかないというか…バディふたりだったり、まわりを彩る保護者たちが光ってないというか…。
歴史ある土地に引っ越してきたアンが町に馴染んでリックと仲良くなるまで…とか、孤高の歴史オタクだったリックが、なんだかんだと友達(アン)を作るまで…とか、彼女たちを「主人公」にしてもらえたら、もっと読み応えがあった気がするなあ。残念。
(…とわたしは感じたけど、シリーズ続いてて4巻も出てるから、ウケてるのだな〜とは思う。これ楽しく読んでるのってどういうファン層なのかは気になるなあ。歴史モノがかなり好きな子なのかな?)