森
@mori16
2026年7月4日

読み終わった
心に残る一節
縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています
P11 飯田和馬
自然の摂理と、日本語の文化のシンクロ感。重力にしたがって真っ直ぐ落ちる雨筋が、物語をつづる文みたいに見えてかっこいい。かしこまった言葉づかいは、すでに物語が始まってて、この続きを読みたい。
雨の日の図書館はとてもしずかでなぜだろう土の匂いがする
P10 法橋ひらく
土の匂いだと思い至ったことはないけど、図書館の、屋内にいるのに外にいるような、人工物に囲まれてるのに自然の中にいるような。神経が静まる感覚は、なんか分かる。
雨のなか電車はすこし遅れだす席にすわって文庫をひらく
P9佐々木朔
ふだん分刻みで正確に動く電車が、ルーズになる。急いでもどうしようもないし、という大らかな空気。電車でゆったり過ごせるのいいな。
雨と本を結びつけた短歌が、連続して並ぶページにテンション上がった。雨と読書の、効率や計画性と対極な雰囲気が心地いい。