
せきさ
@chaha
2026年6月30日
華竜の宮
上田早夕里,
山本ゆり繪
再読了
【あらすじ】(書籍裏表紙ママ)
ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で〈魚船(うおぶね)〉と呼ばれる生物船を駆り生活する。陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。
同じころ、〈国際環境研究連合(IERA)〉はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した____。
最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨編。
【再読後】
人間として生きている限り、この世界で起こること、その時社会が個人に強いることからは逃れられない。
けれども、どの時代、どんな社会に生きていても、そこでどんな波に揉まれても、どれだけ自分ひとりの存在がちっぽけでも
自分の信念を手放さなくていいと、諦めない価値があると、教えてくれる物語だなと思う。
学生期間が終わって社会人になって、自分自身がより"剥き出し"になって社会と接していると感じる。
いや、実際にはあまりにも守られすぎていたのだけれど。そして、自分から飛び込んでいかなっただけなのだけれど。
身ひとつで社会と接してみて初めて、自分の大切なものを表現することにこんなにも勇気がいったんだと気づく。
守るためには、もっと力が必要なんだと思い知らされる。
そんな風になるまで諦めずに、階段を一段ずつ登っていくよと自分に約束した読了後。
