@92
2026年7月4日
p15
「「十七分というとは、半端な時刻ですね?」「いえ、そうは思いません。ちょうど十三分話ができる。」」
p33
「「人間を信じるのは、人間の代表的な弱点の一つです。」」
p34
「「思うという行為の現象について、科学的な証しだよ。」」
p38
「「根拠はない。そうなんだ、そこが、論理的思考の限界だ。そこが、私の研究の一つの到達点なんだ。人間は根拠によって理解や判断をするのではない。そうではなく、変化のパターンなんだ。」」
p40
「「失礼は感じませんでした。それは、私が人間でなくても同じです。また、もし人間でなくても、人間でないことの本当の意味を自分は知りません。そういうものだそうです。」」
p42
「「貴方は、何が好きですか?」」
p44
「「反最適化とは?」「ようするに、とぼけることだね。」」
p55
「「綺麗すぎるから、完璧すぎるから、という説明では、不足ですからね。」「不足だ。そんな理由はありえない。何十年もそれが定説のように語られているが、その仮説を許容すれば、すべての生き物は不完全ゆえに繁栄したことになる。」「私は、そうじゃないかと考えています。完璧になったところで終焉だったのです。」」
p57
「「未知は多いね。ただ……、我々の行く先に、道がないだけだ。」」
p72
「ところが、その後になって、生きた人間の方が子供を作れなくなっていることが明らかにされた。それは、人間がウォーカロン化したともいえる。明らかにこれは、人工細胞の移植が原因だろう、と考えられるようになった。あまりにもピュアな細胞に問題があるのではないか。ピュアゆえに、未知の病原体に対する抵抗性を持たない、それが原因だろうと推定された。」
p103
「単純ではない、人間らしい複雑さだ。」
p106
「「気にしなくて良い。それが普通だ。言いたいことは言葉にしてもらうと助かる。」」
p109
「首都サッポロの中心地にある。」
p140
「熊さんが襲ってくる。恐ろしい声をあげて迫ってくる。もう駄目だ。でも、少女は言いました。」
p148
「「現実っていうのは、どこにあるのかな?君はここでは理想の世界にいるんじゃないのかな。」」
p157
「それは、<熊の生態>の幻の一文を検索したとき、偶然見つかった映像の少女だったからだ。」
p158
「「ミチル。」」
p175
「「こんばんは。」その女が軽く頭を下げた。整った顔立ちで、黒髪が長い。目はブルーだった。」
p177
「「黒い魔法をご存じですか?」彼女はきいた。」
p179
「「私は神ではありません。これは、考えればわかること。人間の頭脳は、少なくともウォーカロンよりは高機能です。お忘れにならないで。ウォーカロンの頭脳は、人間が作ったものなのですよ。」」
p200
「疑えば、どこまでも疑わしい。」
p207
「「でも、そういった究極の選択というのは、ほかにいくらでもあったはずです。そのつど科学はそれを乗り越えてきました。機構が充分に解明できれば、必ず活路があるはずです。」」
p208
「「うーん、個人が受け入れるかどうかの問題ではないと思います。科学者は、自分にできることをするしかありません。それが人類のためになると信じる道を選ぶしかないでしょう。」」
p210
「人それぞれに、感情的なものは違っている。違っていても良い。」
p218
「もしそうなら、殺そうとしたのは、誰だ?人間なのか、それとも、ウォーカロンなのか。」
p220
「「将来のことはわかりませんね。想像もできません。どうなるのでしょう。誰もが不安を持っていると思います。死なないのに、不安なんです。」」
p229
「未来とは、全員にとって自分の身に降りかかる現実なのだ。」
p237
「「黒い魔法を知っているか?」僕はきいた。」
p249
「「まさか、マガタ博士?」」
p250
「マガタ博士は、二世紀も昔の歴史上の人物である。」
p250
「「生きているかどうかは、問題ではないのでは?」シモダは言った。」
p252
「結局のところ、すべては、人の心がどう捉えるのか、という問題に帰着する。」
p253
「どんな思想、どんな哲学も、自由に主張して、議論をするべきだ。」
p253
「もしかしたら、その時間を気づかせることが、<赤い魔法>なのかもしれない。」
p256
「しかも、僕にそれを言わせたのは、マガタ博士なのだ。」