ちんぽ先生 "イン・ザ・メガチャーチ" 2026年7月6日

イン・ザ・メガチャーチ
インザメガチャーチ 最初タイトルがよくわからなかったが、church=教会 のチャーチの事だった。 離婚したサラリーマンの父親、その大学生の娘、推し活が生き甲斐の30代女性。3つの登場人物からの視点で物語が描かれてた。最後の終わり方が絶妙すぎた。もどかしいというか、スッキリはしない感じがまた良い。 大きなテーマは人との繋がりかな。厳しい社会で生きていくのに誰しも何か拠り所というか信じられる対象を求めているという事なのかな。 男は特に、大人になるにつれて理由も目的もなく一緒にいられる人ってほんとに減っていく。というのが印象的だった。久々に会いたい。特に理由もなく会いたい。けどそういうのが恥ずかしくて声をかけられない。そういう素直さがどんどん削られていく。何か目的がないと、、と思ってしまい結果どんどん孤独になる。 これは自分にも当てはまるなぁと思う。こういうの本書では理由や目的のない連帯と表していたが、ほんとにその通りだなと。単に何となく恥ずかしいからみたいな部分はあるかも。実際自分だって誰かに声かけてくれたら嬉しいもんな。 印象深いのは、久保田の『過去にやってきた事や今やってる事が返ってくるのではなく、過去にしてこなかったことが結果として返ってくる』ということ。 これまでやってこなかったこと=大切な人を大 切な時に大切にすること。家族に、娘に、すべきだったのにしてこなかったこと。時間差で巨大な孤独を連れて全部返ってきている。 そのことに気づいて同じ轍を踏まずと行動した久保田。結果職が解任となったが、個人的な解釈としてはこれが正解の行動だったんじゃないかと思う。そうしないとまた同じ状況に陥ると。その行為自体を、『視野を狭める』と表現していたのが印象的。わざと信じ込む、わざと強く思い込む、没入する、我に返らない、俯瞰して冷静に分析しない。時にはこういうのも大事なんだと思った。そして最後中継に映っていたチャミスルがスミカだって気づいたところで物語が終わるのもやばいね。。。 大学生のスミカは人間関係とか心情とか、リアルに描かれてた。大学生ならではのこういう悩みとか葛藤ってあるよなって思う。自分探しというか、サークルに馴染めてない感じとか。所属はしてるけどなんか立場が確立されてないというか。 人間関係や生活がうまくいかない時、何かに失敗した時、気分が落ちている時。そういう時こそ、こういう何かの拠り所に人は依存してしまうなって思う。自分とミチヤを照らし合わせてハマっていく感じがリアル。段々推し活が過激になってきて、大学のコンピュータ室貸し切ってパソコン50台で動画再生するのやばすぎ。 信頼してると思ってたバイトの友人のユリちゃんにも動画の再生と高評価お願いしてやんわり断られてたのがリアルで印象的。 隅川の部分はめっちゃザ宗教団体って感じ。行き過ぎて思想強すぎて若干怖いくらい。推しが死んだ事が転機で色々な事が起こっていた。めっちゃスピってる感。日本を弱体化させる黒幕がいるとか死者の声が聞こえるグリーフケアだの集いだの勉強会だの。やばすぎる宗教怖すぎ。街頭演説で録音した推しの死後の世界で喋った音声が作り物にしか聞こえないってところ、ちょいゾッとした。 最後が印象的。演説の時にどうしてこうなったのかと思いつつも、こうなるために今まで進んできた。全てを崩壊させるためにやってきたとも思う。私、大丈夫な気がします。『自分を使い切った』感覚。お金も感情も時間も全部何も残ってない。終わりの始まり的な感じだったんだろうなと。
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