
渡辺洋介
@yskw0514
2026年7月6日
チャーリーとの旅
ジョン・スタインベック,
青山南
読み終わった
通勤読書
「語るに足る、ささやかな人生」を読み終えたのち脳裏に浮かんだのが本書
以前から気になっていたけどその時がきたということだ。
1960年秋大統領選直前のアメリカを愛犬「チャーリー」と共にキャンピングカー的な改造トラック「ロシナンテ」号で
「アメリカ人たちは今どんなふうなのか?」p370との問いと答えを求めて
さまよう記録だ。読後ロシナンテ号を調べたのだが思ったより小型のピックアップトラックに小屋が乗っている写真を見るにつけ、
これでアメリカ1周はなかなか難儀だなと思った次第。
本書には見開きでアメリカの地図とルートが記してある。
第2部の大部分を占めるメーン州での彷徨とは裏腹に最終章第4部のルイジアナ州から地元ニューヨーク州への駆け足っぷりときたら。驚くとともに相当大変だったろうなと思うとともにロシナンテ号を見ればさもありなんと納得する
時折、現れる旅の苦労はありながらも牧歌的なアメリカとは裏腹の最終章の緊迫感で心底疲労がたまったのだろうなと察する。
差別を娯楽とする「チアリーダーズ」とその聴衆たち
「あのだらしない赤ら顔の女どもは、小さなハットをかぶって新聞の切り抜きをふりかざしながら
ひたすら注目されることを渇望していた。うっとりと見とれてほしかったのだ。
喝采されるとうれしそうに、ほとんど無邪気に勝ち誇るように、ニタニタ笑った。」P393
人間の本質は70年近くたっても変わらない。
いや、今では差別を金儲けの種とする「アテンションエコノミー」が猛威を振るっているので
さらに悪化しているのかもしれない。
そうそう第2部のメーン州、の彷徨はいつまでぐるぐる廻っているだと物語は始まったばかりなのに
この調子で続くのかと不安にさせてくれるのが楽しい。
ニューイングランドの6州はどれも小ぶりなサイズ感と思い込んでいたのだが
高等地図帳で確認するといやいやどうして広大な面積(九州と同サイズ)で納得。