阿部義彦 "空のオルゴール" 2026年7月7日

空のオルゴール
マイ古本屋で少し前に買った本。伝説の奇術師ロベール・ウータンの足跡を辿れ、と言う司令の元フランスに飛び同じ大学の下級生とともに、現代の奇術師集団とそれを殲滅せんとする4名の殺し屋との戦いを描く、ユーモアサスペンス!なんか過去に読んだ『ガダラの豚』に似ていると思いつつ読了。書かれた時期は『ガダラの豚』の方が10年ほど前で、これはその焼き直しとも言えるかも。しかし、こちらは二つの組織の殺し合いが、本筋ですが山田風太郎の忍法帖の現代版みたいな感じで、残酷な描写もあるが、割とズッコケ風味が有り、著者も『ガダラの豚』より、明らかにおちゃらけに筆を振っている、それぞれの陣営の紅一点はどちらも生き残り、らもさんのフェミニスト振りが垣間見える。伏線も考え抜かれており面白かった、らもさんらしくアルコールと麻薬の描写は、やった人にしか分からない位に微に入り細を穿ってました。
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