花春 "そのネイルは内緒のときめき" 2026年7月8日

花春
花春
@haru-tuge
2026年7月8日
そのネイルは内緒のときめき
児童書で、センシティブなテーマをフラットかつ読みやすい距離感で描いていて面白かったので、「もう少し読者年齢層上げた作品も書いてるのか〜そっちも読みたいな〜」で読んだ。 控えめで波風立てるのが苦手で、理不尽をつい飲み込んでしまう女性が、恋愛トラブルで無職になり、ネイルを通して安心できる場所で自分探しを行なって、新しい恋も予感しつつ一歩を踏み出すまでの物語で、さくさくと読めるしキャラクターみんな良い人なのだけど、なんかこう…すっきりしなかった。 「女がこまごまと気を回して家に尽くすのが当たり前な、全時代的な家に育った主人公である」という設定なのは理解しつつも、「仲の良い後輩と二股かけられたにも関わらず、何も言わずに身を引いて終わらせてしまった」のは、どうしても引っかかる…!! 後輩ちゃんが、何も知らずに主人公にも来て欲しい!と結婚式に呼ぶようなよいこなので余計に、「この後輩ちゃんは、そんな男だと知らずに二股男の子どもを妊娠して、キラキラ笑顔で結婚式してるの!?」が可哀想すぎて…。確かに、後輩ちゃんに打ち明けて結婚ぶち壊すのが良いことなのかと聞かれたらそうとも言えないのだろうけど〜!主人公も事情を知ってるまわりも、後輩ちゃんのことなにひとつ考えてない〜!状況考えたらそれはそうなんだけど〜!! 導入部からずっとそこが引っかかり続けてたら、主人公、クライマックスで幼馴染男とネイリストの男性のふたりから言い寄られたのを保留して、でも幼馴染の家に居候してる状態のまま終わってて。関係がグズグズでは!?ふたりの男どちらにも気を持たせてる構図って二股クソ野郎とかぶってない!?大丈夫!?となり、どっちとくっついてほしいとかそういう次元ではしゃげなかった。 その他諸々に関しても、設定なキャラの言動がどこか浮ついてるというか、でも20代と考えたらリアルというか、うーん…? 読者層を上げたことによって、繊細な問題に対してすっきりとした結論が出なくなってたりとかも、「リアリティがあると言えばあるけど、創作で読みたいリアル感ではなかった」のかなあ。ただこれは好みの問題な気もする…? 他にもライト文芸で出版してらっしゃるみたいなので、他の作品も読みたいな。
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