
橘海月
@amaretto319
2026年7月8日
きみの正義は 社労士のヒナコ
水生大海
読み終わった
#ミステリ
社労士二年目の雛子は、今日もクライアントの相談で忙しい。雇い止めにセクハラ、残業の不払いと、企業側の立場でありつつ労働者に寄り添う雛子が、うん?と感じた疑問から背後に見え隠れしていた事実が浮かび上がる、社会派ミステリ要素もある一冊。
前作から引き続いた話もありつつ、興味深かったのはセクハラに纏わる「藪の中を探れ」まさに芥川龍之介の短編のように、両者の言い分が真っ向から対立する。この微妙なニュアンスと日々の積み重ねが、ハラスメントで疲弊する要素だよなとしみじみと感じた。ハラスメントとまでは言えないが、確かにある芽が嫌だなとも。書店が舞台の「わたしのための本を」も、読者として書店が置かれた現状が身に積まされる。

