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@rkm17
2026年7月8日

トオリヌケ キンシ (文春文庫)
加納朋子
買った
読み終わった
読書メモ
いずれも見た目はよくわからない病気や症状をテーマにした短編集。どれから読んでもいいかなと思っていたら最後の2編あたりで地味に連作にしたことに気がついたので、やはり最初から読みましょう。
『七人の敵がいる』は刊行当時に読んでいたので加納朋子さんの作品はそれ以来久しぶりに読みました。
それもあって「座敷童と兎と亀と」は、本領発揮って感じがして最も気に入っているのですが、私も図らずも本書最後に収録されている「この出口の無い、閉ざされた部屋で」で泣いてしまいました。(※以前『コミュニケーションとマニピュレーション』という三木那由他さん新書を読みました。それによるとコミュニケーションはルールとして話し手が「これから私とあなたは話題に出たものに関して前提を共有し互いにそれには納得しているという約束事をします。それはどちらかが取り消さない限り有効です」(正確じゃないけどそんな感じのニュアンス)といった指摘が出てくるのですが、まさにコミュニケーションのその一面を最終話では使ってるんですよね)
どれもつらいところがある話、なかには耐えられないほどつらい描写もあるけど、最終的には希望が見えてくる表題の短編に通じる話になっているところはおそらく著者らしいよさなのだと思いました。
いい作品です。プロットもよくできていて、色んな病気の勉強にもなるし。適度に読みやすくて、私は好きです。

