
ゆい
@no1sin
2026年7月9日

兎の島
エルビラ・ナバロ
読み終わった
「現実と地続きに現出する奇怪な歪み、底知れぬ不安と恐怖を、生理的嫌悪感を催すような濃密で冷たい筆致で描き切った、現代スペインホラー文芸の旗手による11篇の鮮烈な傑作怪奇幻想短篇集」
ビジネスホテルで住み込みの料理人として働く女性がホテルを訪れる他人の夢を見るようになる「最上階の部屋」が好き。
生活の解像度が高くて良い。
> わたしの親友がマトリード郊外のロブレドンドに別荘を持っていて、そこで結婚パーティーをしたらどうかと言ってくれた。一方、女の子だけ集まる偽バチェロレッテ・パーティーのほうは、みつばちマーヤのアンテナもペニス付きのティアラもなく、婚礼衣装を着たイスマエルとわたしの写真をプリントしたTシャツを揃えた程度だった。そうしてフォトショップのモンタージュ写真とルエダの白ワインでお祝いした。(P.183)
みたいな全然わからないスペインの若者あるある(おそらく)も良い。
いくつかの短編の締め方が抜群にかっこいい。