
wingfeet
@wingfeet
2026年7月9日

〈いのち〉とがん
坂井律子
読み終わった
著者自身が膵がんと闘いながら、極めて冷静に、だがこの上なく真摯に、がんがもたらす死への不安と治癒への希望とを綴った記録。著書はこの本を書き終えて間もなく亡くなっている。
「受け入れなければ穏やかになれないというものでもない。死はそこにある。そして思わないでいいと、考えなくていいと言われても、考えてしまい、思ってしまう存在なのだと思う。だからこそ、怖くて、考えたくなくて、消えてほしい、その存在が消えてほしい。けれども、そこにあるまま、そして受け入れることができないまま、それでもいいのではないかと思って、最後まで生きるしかないのではないだろうか。当たり前のことだけれど、人は死ぬまで生き続ける、だから、死を受け入れてから死ぬのではなくて、ただ死ぬまで生きればいいんだと思う。」
(217-8ページ)
僕自身が悪性リンパ腫に罹ったことをきっかけに読んだ本だが、出会えてよかったと思える一冊でした。
