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@wingfeet
  • 2026年8月1日
    容疑者Xの献身 (文春文庫)
    噂に違わぬ傑作でした。 トリックも驚天動地だけど、やはり人間模様がストーリーに厚みを加えている。本作の前に1作目の『探偵ガリレオ』だけ読んだけど、そこから比べて湯川と草薙が圧倒的にキャラ立ちしていて、石神とのやり取りが、常に緊張感を持って展開されて、一行たりとも疎かにできなかった。1作目だと狂言回しっぽく見える草薙、実はお主、相当切れものではないか… 靖子の言動は批判が多いみたいだけど、逆にリアルに書けていると思う。ここをあまり美化し過ぎると、ミステリーとしてのバランスを崩したかも。この枚数でよく収めたなと思う。 映画も評判良いようなので、観てみたい。
  • 2026年7月31日
    探偵ガリレオ
    探偵ガリレオ
    追悼: 東野圭吾さん。『白夜行』がマイベストなんだけど、探偵ガリレオシリーズ、特に『容疑者xの献身』を未読で、その予習として本作を読んだ。 物理学系のトリックが中心で、根っからの文系人間な自分としては、イマイチ乗り切れない感じ。解説は佐野史郎で、著者が本来イメージしていた湯川役とのこと。(実際の映像化は福山雅治)
  • 2026年7月28日
    華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)
    長編の間を繋ぐ短編集。 陽子と楽俊の飾らない気楽なやり取りを綴る『書簡』が良かった。『乗月』、『華胥』は失道の王に仕える臣下の労苦が辛い。皆んな真面目過ぎるよ。月渓は最終的に王になるのかな…? 『風の万里〜』に登場した采王のこと、すっかり忘れていて、最後に「ああ、あの!含蓄に溢れたこと話してた老賢女!」って思い出して、全てが腑に落ちた。 新潮文庫の順番は刊行順とは違うようだけど、なんとか全体像が把握できてきたみたい。残りあと5冊。
  • 2026年7月24日
    図南の翼 十二国記
    『風の海 迷宮の岸』と表裏になっている物語。『風の海〜』ではほぼ描かれなかった黄海を旅する昇山者達の苦難が本作の中心部分。主人公は『風の万里 黎明の空』で供王としてチラリと登場した12歳の少女:朱晶。その時の印象は良くなかったけど、本作では彼女の考え方や行動を追えて印象は一変。取り残された徒歩の従者達(他人の)を助けに行くくだりは心を打つ。 利広は出てきた時から何処かの国の重要人物だろうなと読めていたけれど、終盤に出てきたあの人は、何でここにいるの?ってびっくり。 個人的には不器用で朴訥そうな供麒の記述がもう少し欲しかったなあ。 それにしてもノブレス・オブリージュとまでは言わないけれど、我が国の政治家や富裕層に、せめて朱晶のような考え方ができないものかと。 「君は王になったら、贅沢三昧ができるね。たくさんの下官が君の足許に身体を投げ出して礼拝する」 「ばかみたい。あたし、いままでだってそりゃあ贅沢してきたわよ。立派な家だってあるし、利発で可愛いお嬢さんだって、大切に大切にされてきたんだから」 「なのに荒廃が許せないんだね。ーーなぜ?」 「そんなの、あたしばっかり大丈夫なんじゃ、寝覚めが悪いからに決まってるじゃない」 「そう……」 「国が豊かになって、安全で、みんなが絹の着物を着て、美味しいものをお腹いっぱい食べてたら、あたし着替えたりご飯を食べたりするたびに、嫌な思いをせずに済むのよ。心おきなく贅沢のし放題よ」 (本文373-4ページ)
  • 2026年7月18日
    丕緒の鳥 十二国記
    これまでの王や麒麟の視点からではなく、官吏や庶民の視点からの物語を四作収録した短編集。非常に渋いが、こういう視点の物語があることで、十二国記の世界の厚みがかなり増している。 特に印象に残ったのが『落照の獄』と『青条の蘭』 前者は現代の死刑を巡る論考そのままの問題が展開され、裁判に携わる官吏の苦悩がひしひし伝わって、読者も共に胃が痛くなるような感じが味わえる。 後者は国全体を蝕みつつある樹木の病の解決策を、何とか中央に届けようとする官吏の苦闘の物語。最初は舞台となっている国の名前が巧妙に隠されている。途中で力尽き、動けなくなった主人公から受け継いだバトンを、市井の人たちがささやかな善意だけで協力して届ける過程で、やっと明かされる「ああ、この国の話だったのか」が超胸熱。
  • 2026年7月13日
    夏帆
    夏帆
    村上春樹さんの新刊は、もう儀式のようなもので、必ず読むようにしている。 まず単純に面白かった。 相変わらずの文章の巧さ、言葉の選び方、文と文との繋ぎや組み合わせなど、高度に計算されていて、それでいて作為的ではなく、するすると読めてしまうのは、名人芸というかモーツァルトの音楽のよう。 夏帆とシロアリの女王の会話とか、実際は大した内容を話していないのに、ものすごくスリリングでヒリヒリして読んだ。 女性が主人公で、母親との対決・葛藤がテーマのひとつになっているのは興味深かった。さんざん世間からはミソジニーだのなんだの言われていることへの著者なりの回答なのかなとも思う。 作中の「殺す」という行為について、男性的なヒロイックな主人公なら、自らの意志で責任を引き受けて行うところを、夏帆は最後までそうしない。自分の意志を超えたところで、それは成立する。英雄的なるものへの対比以上に様々な寓意が込められていて、今も色々と考えている。
    夏帆
  • 2026年7月12日
    黄泉のツガイ(13)
    イワンしぶといな〜… 決着つかないまま、ユルとアサは遂に沖縄へ。まだまだ先は見えないな。
  • 2026年7月9日
    〈いのち〉とがん
    著者自身が膵がんと闘いながら、極めて冷静に、だがこの上なく真摯に、がんがもたらす死への不安と治癒への希望とを綴った記録。著書はこの本を書き終えて間もなく亡くなっている。 「受け入れなければ穏やかになれないというものでもない。死はそこにある。そして思わないでいいと、考えなくていいと言われても、考えてしまい、思ってしまう存在なのだと思う。だからこそ、怖くて、考えたくなくて、消えてほしい、その存在が消えてほしい。けれども、そこにあるまま、そして受け入れることができないまま、それでもいいのではないかと思って、最後まで生きるしかないのではないだろうか。当たり前のことだけれど、人は死ぬまで生き続ける、だから、死を受け入れてから死ぬのではなくて、ただ死ぬまで生きればいいんだと思う。」 (217-8ページ) 僕自身が悪性リンパ腫に罹ったことをきっかけに読んだ本だが、出会えてよかったと思える一冊でした。
  • 2026年7月2日
    風の万里 黎明の空(下) 十二国記
    下巻は和州レジスタンスの闘争と、陽子とこじらせ女子ふたりの成長の物語。その他のサブキャラも良い味出していて、群像劇っぽくなって、今後の物語にも絡んできそうで期待大。 陽子がいつ景王であることを明かすのかと思っていましたが… なるほどね、というタイミング。このとき交わされる会話はとても心に響きます。 最後の方は大変に熱い展開で頁を捲る指が止まりませんでした。 それにしても陽子は王なんだからしょうがないと思いますけど、ナウシカのクシャナみたいな口調になっちゃうんですね。度胸も決断力も、ちょっと前までは運命に翻弄されるかよわい女子高生だったのが物凄い変容。これが王気というやつかな。
  • 2026年6月30日
    風の万里 黎明の空(上) 十二国記
    即位しても、右も左も分からず苦労の絶えない景王・陽子。(景麒は相変わらず言葉足らずの不器用で、、) 学びのために、市井の生活へ。並行して進む、独りよがりのこじらせ女子二人の物語。『月の影 影の海』上巻と同じく、ストレスが溜まる展開。しかし、そこに鼠が出てきて、やっぱり物語が大きく動き出す、、、という感じでのめり込むように頁を捲り、下巻へ。
  • 2026年6月27日
    東の海神 西の滄海 十二国記
    延王尚隆と延麒六太の物語。 尚隆が王として立って20年目くらいのお話。 陽子が出会った時には豊かな大国だった雁も、最初の頃はこんなに大変なことがあったのね、というのと、尚隆と六太の出会い〜王になるまでが並行して描かれる。 20年がこの世界基準では長いのか短いのかという問題はあるけれど、それにしても六太も臣下も、もうちょっと尚隆の王としての素質を理解してあげて欲しいと思ってしまう。 尚隆の振る舞いも暴れん坊将軍みたいではあるけどさ。
  • 2026年6月24日
    風の海 迷宮の岸 十二国記
    『魔性の子』の神隠しの間にあったことが書かれていて、かつ麒麟の生態がよく分かる巻。十二国記を読む順番がよく話題になっているが、この巻を読んでから『魔性の子』を読んでいたら、『魔性の子』のホラー感、不気味さは吹っ飛んでいただろうから、自分としては刊行順を選択して正解だったと思う。 王選び、最後の方まで主人公と一緒に不安な気持ちに苛まれたていたが、安堵の気持ちで読み終えられたと共に、あれ?これでまた元の世界にどうして戻っちゃうのという疑問は別の巻で回収されるのだろうか。
  • 2026年6月20日
    月の影 影の海(下) 十二国記
    下巻はもう、一気呵成に読めました。楽俊がいい奴過ぎる。 特に心に残った箇所: 追い詰められて誰も親切にしてくれないから、だから人を拒絶していいのか。善意を示してくれた相手を見捨てることの理由になるのか。絶対の善意でなければ、信じることができないのか。人からこれ以上ないほど優しくされるのでなければ、人に優しくすることができないのか。 「……そうじゃないだろう」 下巻84ページ 陽子の心が不信から信頼へと変わっていく転機になった箇所だと思います。
  • 2026年6月19日
    月の影 影の海(上) 十二国記
    艱難辛苦、七転八倒とはこのことか。 ひたすら辛い目に遭うばかりの主人公:陽子 そろそろ報われてほしいタイミングで、とりあえず、下巻へ。
  • 2026年6月18日
    月の影 影の海(上) 十二国記
    随分昔に読んだ記憶があるんだけど、ほぼ内容を覚えていないので、まっさらな気持ちで読み始める。
  • 2026年6月17日
    魔性の子 十二国記
    ちょっと長めの病気療養中、何か長い物語を読んでみたいと思い、十二国記を大人買い。エピソードゼロとあるけど、これが最初の一冊で良かったの? 文章が滅法うまくて、どんどん読み進めてしまう。気持ちのいい話ではないのにね。 異質なものを排除しようとする人間心理のどうしようもない昏さ、みたいなものが精神的にこたえる。それにしても、人死にすぎ。
  • 2026年3月21日
    木挽町のあだ討ち
    語り口が、各登場人物がまるで眼前で話しているかのように生き生きとしていて、一気に読めた。(とはいえ、病床だったので3日もかかったけど) 悪所と云われる芝居小屋に絡む人たちの、優しさと粋な心意気に触れられる人情もので、かつ爽やかな読後感。
  • 2026年3月18日
    木挽町のあだ討ち
    昨日から入院していて、消灯が21:00で暗闇の中でも読めるようにKindle版で購入。映画も気になっている。
  • 2026年3月18日
    検屍官
    検屍官
    アマプラのドラマがニコール・キッドマン主演で始まるのと、某所でおすすめされていたのもあり、中古で入手して初読。ずっと前からシリーズの存在は知っていたんだけれど。文庫の文字の小ささが、老眼が進んだ身としては辛い。 ミステリーというよりは、女性が活躍する警察小説。心情描写に女性作家ならではの点が随所に見られる。検屍局長を務めるバリキャリ主人公ケイ・スカーペッタと、現場叩き上げ、癖あり過ぎなマリーノ刑事部長のバディものとして読むと、なかなかに練り上げられたストーリーと感じる。終盤までなかなか事態が動かないが、記者のアビーを巻き込んだあたりからは一気呵成。 パソコン通信世代としては、モデムが出てくるのが懐かし過ぎる。14400bpsのを使ってたなあ… 何冊か続きも入手しているので、ゆっくり読みたい。
  • 2026年3月14日
    黄泉のツガイ(12)
    毎回話を忘れてしまうので、一度10巻まで遡ってから読んだ。イワンとそのツガイが厄介過ぎる。
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