@sotaono
2026年7月10日
p22
「コストパフォーマンス的に合わないように思えるのだが、価値観というものは人それぞれだろうし、現状認識のずれによって大きく異なってくることは理解している。結局は、可能性の大小を考察しても無駄だという結論になってしまう。」
p35
「死ぬことがなければ、生まれなくても良いのか。あるいは、生まれないから、死ねないのか。」
p37
「今の推測は、幾分希望的な観測と、寛容的な誤差が混じっている。」
p46
「このまえアルコールを飲んだのは、いつだったかと思い出し、あの白い美女のことをすぐに思い浮かべた。」
p46
「「ハギリ先生は、電子頭脳がいつから意識を持ったとお考えでしょうか?」」
p47
「「そうです。観測することができなければ、存在しないともいえますが。」」
p60
「「ファーストネームは、ムラサキ。」」
p82
「「ハーネーム。」」
p85
「そこへ、若い女性が近づいてきた。片脚だけミニスカートで、真っ白のドレスだった。」
p134
「「不思議なのは、生きているからではないでしょうか。」」
p138
「「今の人は知らないだろうが、かつて、世紀の天才といわれた女性がいた。その彼女が、基盤となるプログラムを書いたんだ。」」
p141
「「実は、私は、マガタ博士に会ったことがあります。」」
p150
「「その少女の名は、ミチルでは?」」
p150
「「君は、魔法の色を知っているかね?」」
p151
「「そう、可能性はゼロではない。私は、百四十年近く以前になるが、マガタ・シキ博士にお目にかかっている。」ヴォッシュは言った。」
p156
「「マガタ博士の名は……。わかるかな?ガリレィ、ニュートン、アインシュタイン、そしてマガタなのだよ。」」
p158
「「そうかもしれないが、そんなふうには言わなかったね。ただ、何年もして、なんとなくわかってきた。ああやって、ときどき人類を導いて、軌道修正させて、技術が正しく発展するのを見守っているのではないかとね。君が彼女に会ったのも、きっと、そういう意味合いだと思う。」」
p165
「「全体の名称は、WHITEといって、ホワイトと呼ばれています。」」
p170
「「建物の中には魔物がいると言われているので、子供たちは怖がって中には入らないのです。外で遊んでいるだけならば、魔物は出てきません。」」
p192
「「危険性の度合いが問題なのではない。復帰の道への保障が、人間の安心導くということだ。」」
p195
「「魔法の色をご存じですか?」」
p197
「僕たちは、誰かが書いたプログラムの中で動いているのかもしれない。」
p198
「無視すべきものは見ない。見なかったことにする。そうすることで、それが存在しないのと同じになる、というのである。」
p204
「真っ黒の猫だった。」
p224
「「言いました。お前はロボットなのですか?人間に対して失礼ではありませんか?ロボットならば永遠に生きていられるでしょう。でも、それが生きるということなのですか?人間が生きるというのは、そんな簡単なことなのですか?このように武器を向けて、他人を怯えさせるために生きているのですか?そんな者に、人間の尊厳がわかるのですか?」」
p226
「「もうこの歳だ、命は惜しくない。」老人は笑って言う。「これが人間というものだ。いつまでも生きられたら、こんな勇気は湧かないだろう?」」
p227
「「魔法を知っているか?」」
p227
「「魔法の色を知っているのか?」」
p228
「「知っている。」ヴォッシュは頷く。「赤。」「それから?」リーダ兵は微笑んだまま、首を少し捻った。「黒。」ヴォッシュは言う。「それから?」「緑。」「それから?」「白。」」
p230
「「魔法の話だ。」僕は言った。」
p231
「何故、僕にそのキーワードを託したのか?何故、色なのに、彼女の名前だと言ったのか?それは、日本語だったから。それは、発音が難しい異国の言葉だったから。しかし、それが色の名前だと、理解していた。自分が知っているキーワードと、偶然にも同じだったから。意味ではなく、発音がキーなのだ。」
p232
「「魔法の色を知っているのか?」」
p233
「「ムラサキ。」」
p234
「「何て言ったんだ?」ヴォッシュが僕にきいた。「ムラサキ。」「どういう意味だね?日本語か?」「パープル、あるいは、ヴァイオレット。」「魔法の色か……。どうして、それが、ハーネームなんだ?」「彼女の名前なんです。」僕はウグイを指さした。」
p244
「「何故なら、百年まえに、これらの疑問は小さく生まれた。百年かけて大きく育てられたものが、百年で取り除かれるとは思えない。え?理由にならない?そう、私もそう思います。人類は、きっと知ることになるでしょう。知りたいことのすべてを。」」
p247
「理由はなんだろう?そう、理由というものはない。それが、人間の勘というものではないか。」
p255
「「先生、またお会いしましたね。」彼女は言った。」
p255
「白いワンピースで、黒髪は艶やか。青い瞳が、僅かな光を宿して。」
p255
「「マガタ・シキ博士ですか?」僕は尋ねた。」
p258
「違い?生と死の?僕は答えられなかった。」
p259
「「問うことに価値はあります。意思とは、問うだけのもの。」」
p259
「「私は、何をすれば良いのでしょうか?」「ご自身が、それを決めるのです。」」