
ふじこ
@245pro
2026年7月10日
真珠とダイヤモンド 下
桐野夏生
読み終わった
時はバブル。福岡の証券会社で出会った佳那と水矢子。東京に出る夢を抱える者同士仲を深めた2人は、バブル景気に呑み込まれ、運命を狂わされていく。バブルを舞台にした物語はどれも後味が悪い。それをわかって読み始めたはずだった。多すぎる金は、人の判断力をいとも簡単に奪ってしまう。あのときこうしていれば、を何度思い描いてもそれはいっときの好景気に浮かされた人間の絵空事でしかない。金のために人が生きるのではない、人のために金があるのだ。 2人の最後を見届けたあと、よかったねと声をかけたくなった。