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ふじこ
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@245pro
のろのろ読書
  • 2025年5月15日
    ルポ 中年童貞
    女性と一度も性交渉を持ったことがない男性たち。様々な事例を読んでいく中でわかったのは、彼らはみんな思考の中に生きているということだ。自分を受け入れてくれる若くて可愛らしい処女を求めている。自身が女性に相手にされないことは省みず、受け入れてくれない女性が悪いと主張する。リーマンショック以降中年童貞が増えたこと、中年童貞は未だに母親の羊水に浸かっているという話がとても興味深かった。今後ますます中年童貞は増えていくのだろう。鈴鹿イチローが来世ではきっとセックスできますように。
  • 2025年4月20日
    ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス
    めちゃくちゃ面白かった!!理事長が定めた大量の謎ルール、25年以上にも及ぶ独裁体制。一時たりとも落ち着くことのできない監獄から平穏を取り戻すべく、立ち上がった勇者たちがいた。とにかくレジスタンスメンバーたちの情熱と執念が凄まじい。ここで倒れたら負けるという気合と根性、それに押されて少しずつ増えていく友軍。ちょっとでも何かが欠けていたら、何かが噛み合わなければ、この戦いに勝利することはできなかった。思考に囚われたモンスターも元は人間で、目的は同じ場所だったのだと気付かされる。
  • 2025年4月12日
    アサイラム
    アサイラム
    〈わたしの人生なのだから、最優先するべきは、わたしなのだ。〉スミレは大学生のときに性暴力に遭い、とあるきっかけからその出来事がフラッシュバックして日常生活がままならない状態まで追い込まれてしまう。仕事を辞めて『被害者のための街』に移り住んだスミレ。そこで自分自身とゆっくり、少しずつ向き合っていく。読みながらずっとズキズキと胸が痛んでいた。深い傷を負ったという事実をできるだけ見ないようにして封じ込めてきたスミレの中に私がいる。読み終えて光が見えた。今もどこかで苦しんでいる誰かにこの物語が届くように願う。
  • 2025年3月20日
    潤一
    潤一
    猫のようにするりと懐に入ってきて、ふと気付くといなくなっている。潤一はそういう存在だ。留まる場所を持たず、波のあいだを揺蕩うように生きていく。自分の中に残された爪痕をなぞりながら、彼の不在をゆっくりと受け入れていく9人の女たち。もしかしたら私も潤一と束の間一緒にいたことがあったかもしれない。彼が本当に求めていたのは愛だったのではないだろうか。潤一は愛にたどり着いたのだろうか。いつの日か潤一のことを思い出す日が来るような気がする。彼がどこかで元気にしてくれていたらいい。頬に春の風を感じながらそう思った。
  • 2025年3月17日
    ハイパーたいくつ
  • 2025年3月14日
    潤一
    潤一
  • 2025年3月14日
    だめになった僕
    男と女が出会い、惹かれ合うようになるまで。時系列を遡っていくだけで、どうしてこんなに胸が苦しくなるのだろう。彼と彼女が出会った画廊。ブッラータ。井の頭公園のボート。まるで自分がそこにいたかのような錯覚を覚える。不在の喪失感は年月を経る毎にどんどん大きくなっていき、取り返しのつかないところまで膨らみ、事件は起きる。純粋にお互いを求めていた頃が懐かしく、とても遠い日々のように感じる。時間が経ったからではなく、心がすれ違ってしまった分だけ遠いのだと気付いて、もう一度胸の奥がしくしくと音を立て始める。
  • 2025年3月10日
    アサイラム
    アサイラム
  • 2025年3月9日
    ないものとされた世代のわたしたち
    石川県の片田舎で育った著者が時代と半生を振り返る。面白かったけど、それで片付けてしまうのはちょっと残酷すぎる気がしている。人と人との距離が近くなりすぎてしまう田舎で育った若者は、大学入学と共に一人暮らしを始めオタク文化にのめり込んでいく。この数十年でインターネットの有り様も随分と変わり、嘘を嘘と見抜くことがより一層難しくなっている。近代のアウトサイダーという表現が切なく響く。書き残さないと消えてなくなってしまうものはたくさんある。生まれた時代が同じなら、きっと私も泣いていた。
  • 2025年3月6日
    だめになった僕
  • 2025年3月6日
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