リタ "消えた娘 (新潮文庫 レ 4..." 2026年7月12日

リタ
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2026年7月12日
消えた娘 (新潮文庫 レ 4-1)
消えた娘 (新潮文庫 レ 4-1)
クレイ・レイノルズ
最初、タイトルだけを読んで、ミステリーだと思った。いやひょっとしたらSFかも?と絵を見て思った。道路を走っていく少女、その下半身だけが透明になって消えていく様子が描かれていたから。 金持ちだけど浮気性で嫌な夫に耐えかねて、18になる娘を連れて、姉の元へ逃げていく主人公。しかし途中で車が故障し、修理のために片田舎の町に立ち寄る。暇を持て余した娘がアイスクリームを買いに行ったのに、1時間立っても帰ってこない。1日経っても、一週間経っても、何ヶ月経っても…… ひたすらいかに彼女が待ち続けていたかが描写されるが、半分を過ぎても謎が明かされない。これは事件か?家出か?神隠し…あるいは違う次元にでも消えてしまったのかしら?気になりながらずーっと彼女の生きる様を見つめ続けて、ラストは最初に思い描いたものとはだいぶ違うものだった。もしあらすじを知っていたら、自分では選ばなかったかもしれない。すごく面白い、というわけではないが、残響が尾を引くようないい読書ができた。老人と海のような質感の小説だった。
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