ふじ
@mayu44bk
2026年7月19日
読んでる
読み終わった
花瓶と花 デ・ヘーム
異なる季節の植物たちが、まるで同時に咲き、実っているかのように調和している。
自然界にはない、神だけが見ることができる完璧な花束を、人間の手で創り出したのだ。
単に見たものを描くのではなく、見えないものを描く
メメント・モリ(死を思え)の象徴としての花
夜のカフェ ゴッホ
色彩を自由にした
絵画における色とは現実世界を再現するための道具だった。
彼は色を、感情を表現する道具に変えた。
赤い壁と緑の天井の補色の組み合わせは見るものに不安と緊張を与える。
ゴッホが描きたかったのは、居酒屋の見た目ではなく、居酒屋の闇だった。
悲しみを表現するなら、悲しみの色を塗ればいい。怒りを描くなら、怒りの色でぬればいい。現実と違っていても構わない。空間が歪んでいても構わない。
大切なのはその感情が伝わるかどうか。
散歩、日傘をさす女性 モネ
光あふれる幸福な家族の絵が、実は人生のドン底で描かれたということ。
誰がどんな絵を描いたかで感動するの例かも
堕天使 カバネル
天使ルシファーを堕落させたのは、彼自身の傲慢だった。
自分を過信し、分をわきまえなかった。
誰を恨むこともできない。全ては自分のせい。
カバネルは若くして才能を認められた画家だったが、満を辞して発表した作品を激しく批判される。
カバネルを堕としたのは批評家だが、本当に彼を苦しめたのは自分への期待を裏切ったことかもしれない。
酷評の翌年に描かれた。
頭では分かっている、自分の実力不足だと。でも、感情は抑えられない。
挫折の瞬間を描いている。同時に再起への誓いでもある。
睡蓮 モネ
印象派の絵には予備知識がいらない
光の美しさ、水面の煌めき、風に揺れる花々
見たままを感じればいい。
西洋のお約束を知らない日本人にとって親しみやすかった。
ただ美しいという感覚は日本の美意識とも通じている
桜を愛で、紅葉を楽しむ。理屈ではなく、瞬間の美しさを大切にする文化。
コンポジションVII カンディンスキー
現実の再現をやめたら、どうなるだろうか。
りんごを描くのをやめ、赤という色だけを残したら。形の意味を捨て、形そのものの響きだけを取り出したら。
心に響く力だけが、純粋に残るのではないか。
音楽は、何かの形を再現しない。目に見えるものを描かない。しかし、旋律とリズムと和音が、直接心を揺さぶる。悲しい曲を聴けば悲しくなり、激しい曲を聴けば興奮する。対象がなくても、響きだけで感情が動く。
色彩と形態だけで、心を揺さぶる。現実の何かを描かなくても、見るものの内面に響く。絵画を、目で聴く音楽にする。