
キイチ
@Mt_1924
2026年7月12日
パブリック・スクール
新井潤美
読み終わった
調べ物関係でパブリックスクールについて知る必要がありつつ、そこかしこで言及される片鱗を繋ぎ合わせて理解するにはあまりにもややこしいので、1冊まとまったものを読みたくて。
新井先生の他の著作も面白く、かつ読みやすかったので期待していたけれど、こちらもやっぱり良い本だった。
1910年代と今とでは色々変わっているのは一応分かっていても、こうして見ると本当に大きな変化を遂げているのだなあと……。
パブリックスクールがなくなることは私も当分ないと思うけれど、今はもう留学生が増えすぎて逆にイギリス人からは人気が落ちているなんて話も聞くし、これからも変化は続いていくのでしょうね。この本の刊行以降も色々変わっているはずだし。
古い伝統を極力残してほしいと思うのは、労働階級を含むイギリス人たちのノスタルジー的なものに近いような、観光客精神でしかないような……。
それはたとえば、古い時代を扱ったイギリスが舞台の映画を観て、もう衣服や交通手段だけでなく、人種的な偏りの面でも、(特に観光地や都市圏では)もはやこのような光景を見ることは叶わないのだと、ちょっと残念な気持ちになるのにも似ている。
もちろん私もイギリスでは外国人だし、クリスティーの外国人嫌いが覗く部分なんかに触れると痛むものはあるけど、同時に彼女の気持ちもある程度は分かるつもりというか。。もはや現在の倫理観ではそれは良くないことというのは当然として。
とはいえ、自分が興味を持っているのは、現在のパブリック・スクール全般ではなく、1910年代のシュルーズベリー校なわけで。
シュルーズベリーにフォーカスした邦書、あるいはシュルーズベリーをモデルとした学校物語ないし小説があったら嬉しいけど……あるのだろうか。なんかザ・ナインの中では影薄そうな……?