おにぞう "奇岩館の殺人 (宝島社文庫)" 2026年7月9日

奇岩館の殺人 (宝島社文庫)
エンタメ色強めのミステリー。 大富豪のために秘密裏に開催されるリアル殺人事件を舞台にしたミステリー。 大富豪は莫大なお金を払い、ミステリー小説の探偵役に成り切り、企業側が用意したリアル殺人事件を解決する、という設定。 謎の企業がリアル殺人事件やらデスゲームやらを企画し、登場人物たちが巻き込まれていく系の作品は数あれど、本作で面白いと思ったところは、その企業側が結構グダグダしているところ。 本作はリアル殺人事件の登場人物パートと、それを監視する企業側パートが交互に進んでいく。 その企業側パートは結構ファニー。 クライアントから高い報酬をもらい、実際に人の命も事件の被害者という体で奪い、世間に公になったら自分たちの命も無いという、かなり綱渡りな身分の企業なのに、次から次に問題は起こり、問題への対応はズサンで、また問題が発生していく。 このようなデスゲームを企画する側について、綿密な計画を立てていることをアピールする作品が多いが、本作は行きあたりばったりなスタッフたちが描かれ、実写化したら面白そうだと思った。 エンタメ色の強い作品ではあるが、ちゃんとミステリー要素も用意されている。 特殊設定ものに抵抗が無ければ、楽しめると思う。
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