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おにぞう
おにぞう
@onizou4869
ミステリー大好きおじさんです。 ミステリーであれば古今東西なんでも読みます。 好きな漫画は「名探偵コナン」です。
  • 2026年9月28日
    少女には向かない完全犯罪
    ライト寄りな特殊設定ミステリー。 両親を殺害され、復讐を目論む少女の前に、完全犯罪請負人を名乗る男の幽霊が現れる。 少女の両親はこの男と会う予定だったが、その前に男はビルから突き落とされ、その後両親は何者かに殺害されたと言う。 少女は両親殺しの犯人を追うために完全犯罪請負人の男の知識を借り、男は自分に何が起こったのかを探るために少女と協力する。 といったお話し。 少女と幽霊のバディという特殊設定もので、全体的にトリッキーな展開が多い。 ノリもどこかライトノベルチックで、好みは分かれそうである。 ジャンルとしては少女の両親殺しと男の突き落としの事件を追うミステリーだが、どこか活劇物というか、ミステリーに留まらない展開も多い。 登場人物はどれもキャラが濃く、ストーリーも二転三転し、「楽しいミステリー」という印象を受けた。 キャラクターや設定先行の作品というか、各キャラクターの行動原理みたいなのが少々自分には理解出来なかった。 何でこんな行動を取ったのか。何でこんな考えに至ったのか。と言ったことが上手く飲み込めなかった。 自分の理解力の乏しさもあると思い、他に読み終えた方と話し合いたいところ。 また、いかにもな設定開示も多く、先の展開が予想しやすいのも気になった点ではある。 ライト寄りのミステリー、特殊設定ミステリー、が好きな方は楽しめると思う。
  • 2026年9月21日
    世界でいちばん透きとおった物語
    「衝撃を受けたミステリー」という括りであれば、トップに挙げるミステリー小説です。 愛人の息子ゆえ父親とは会ったことがない主人公。 その主人公の元に父の訃報が届くが、同時に人気小説家だった父の遺作「世界でいちばん透きとおった物語」を探してほしいと出版関係者から依頼が来る。 主人公は遺作トラブルに巻き込まれつつも、作品を探すことになり… というお話し。 「おもしろいミステリー」という括りであれば、他にも紹介したい本があるというのが正直な所ですが、この本は、なんか、凄いです。 何が凄いというのが一言も話せないのが辛いところ。 よく、「実写化不可能!」みたいな触れ込みの小説は多いですが、色んな方が実写化を実現させています。 別作品ですが「十角館の殺人」のドラマはとても良かった。 ただ、この作品は真の意味で実写化不可能です。 比較的短めの作品なので、気になった方はお手に取っていただきたいです。
  • 2026年9月7日
    殺し屋の出世術
    前作「殺し屋の営業術」の続編。 前作はとても面白かったものの、「こらからもっと面白くなりそう!」というタイミングで終わってしまったので、続編が出るのを楽しみにしていました。 前作同様、ノンストップサスペンスです。 いわゆる表の世界の一流営業マンが、たまたま殺し屋の犯行現場を目撃してしまい拉致されてしまう。 殺し屋に命を握られる中、持ち前の営業テクニックで、自分を生かしておけば殺し屋事業に営業担当として貢献できると売り込む。 そして、ただの営業マンが裏社会に入り営業術で成り上がる。というのが前作の流れ。 続編ではタイトルが営業術から出世術へと変わり、スケールもアップする。 血で血を洗う裏社会に入ってしまった主人公だが、主人公は何の戦闘力も持たない。 営業術・人心掌握術といった舌戦だけで裏の住人と戦っていくところが面白いポイント。 詐欺師系の、騙し騙され系のサスペンスに近いが、主人公が戦う動機が「相手を騙して金を稼ぎたい」「裏社会を潰したい」というよりは「裏社会の住人に消されないようにするため」という消極的な理由で動き出すのも新しいポイントかと。 ブラックでノワールなサスペンスミステリーが好きな方はハマれると思います。
  • 2026年8月30日
    都市伝説解体センター 断篇集
    都市伝説解体センター 断篇集
    人気ゲームの小説化。 各作家がオリジナルストーリーをオムニバスで綴る本作。 ゲームをクリアしおり、作中のキャラクターが好きな方向けの、ファン用作品です。 ゲームのネタバレも多少あるので、ファンで無ければ触れにくいと思いますが、ファンであれば楽しめると思います。 複数の作家さんの連作ですが、原作の雰囲気が良く反映されています。 サブキャラにも焦点が当たり、ゲームでは悪い奴として描かれていたキャラにも、こんな一面があったのだと、思いを馳せてしまいます。 特に最終編では、ゲームのクリア後の世界が描かれており、ゲームが好きであれば感慨深くなると思います。 この手のファン向け作品は、あくまでもオマケコンテンツとして捉えていましたが、結構刺さる内容でした。
  • 2026年8月27日
    神のロジック 次は誰の番ですか? (コスミック文庫)
    不思議な本です。 日本人作家が2000年代に執筆したミステリーですが、幼い頃学校の図書館で読んだ古い海外ファンタジーを読んでいるような錯覚に陥ります。 小学校高学年頃の6人の少年少女がアメリカにあると思われる学校で共同生活を行う。 少年少女は出身国はバラバラ。主人公は日本人で生徒としては新参者。 少年少女は午前中は一般的な学校の授業を受けるが、午後はとある事件の概要を聞き、何が真相なのか探るディスカッションを命じられる。 学校の指示に従い暮らしを続ける少年少女だが、徐々にこの学校が何なのかについて疑問を抱いていく。 さらに、少年少女の1人は"この学校には怪物がいて、新入生が増えると起き始める"とも言い始める… ミステリーファンなら、主となる"謎"については早々に気がつけると思う。 ただ、その真相についての仮説を立てても、常に物語にはハテナがつきまとう。 謎の学校、謎の学校スタッフ、謎の少年少女、そして謎の新入生と謎の怪物。 謎が解き明かされる終盤はイッキ見です。 一般的なミステリーとは様式が異なるので、ファンタジーやSFが好きだとより楽しめる作品だと思います。
  • 2026年8月23日
    ハヤブサ消防団 森へつづく道
    ハヤブサ消防団の続編。 前作は未読ですが、ドラマは観ていました。 都会で作家活動をしている主人公が地方の山村に移り住み、そこで何やかんや村の消防団に入団する。 そんな中黒い陰謀が村を襲い始め… というのが前作の流れで、本作はその事件から数年後を描いています。 ジャンルはミステリーで、村でまた事件が起こり、主人公がその事件に首を突っ込む。と、ミステリーとしてはよくある流れです。 ただ、本作の面白い所は、ミステリーのみにフォーカスが当たっていない点です。 村で事件は起こるものの、それはそれとして主人公は作家活動もしなければならず、新人賞に応募したり、村の仲間と飲みに行ったり、日常を切り取ったシーンが多々あります。 ミステリー故、何気ないシーンが事件の核心に迫ったり等もありますが、私はこの「近くで事件が起こっても、日常が止まることはない」といった雰囲気がとても好きです。 池井戸潤さんの作品はあまり読んだことありませんが、メディア化された作品はヒューマンドラマとして人気を博している気がします。 本作も、ミステリー要素も勿論あれど、ヒューマンドラマとしても楽しめる作品です。 前作の知識は基本的には不要ですが、前作からのキャラクターが多数登場します。 各キャラクターについて、そこまで深く本作では語られないので、ドラマの公式サイトなどの人物相関図に目を通しておくと、前作を知らずとも楽しめるかもしれません。
  • 2026年8月7日
    永遠の記憶
    永遠の記憶
    東野圭吾さんの遺作にあたるのでしょうか。もしかしたら、今後も発行を控えているものがあるかもしれませんが、ガリレオシリーズとしてはラストになるのでしょう。 面白かったです。過去と現在を結ぶ、因果の物語。 そして、湯川、草薙、内海の信念がうかがえる集大成。 読み進めている間は、面白くなりそうという感想をずっと抱いていた一方で、クセのない良作かと偉そうに評価していました。 ですが、ラストの展開に気がつくに連れて、心が震え、ページを捲るスピードが上がりました。 これは、ズルいですねえ。 自分語りですが、東野圭吾さんの作品は幼い頃から良く読んでいましたが、ガリレオシリーズはあまり読んだことがありませんでした。 特に理由はありませんが、短編集があまり好まなかったからです。 長尺のミステリーが好きで。 ですが、「容疑者Xの献身」は読んでました。 中学の図書館にあったのでどんなものかと。短編で無かったし。 当時は「けんしん」という読み方が分からず、献立の献なので「こんしん」と読んだものです。 その本は、痺れました。 登場人物達に、物凄く感情移入をしました。 実写映画も良かったですね。 堤真一さんの演技は震えました。 それからもガリレオシリーズは結局あまり読まなかったのですが、ここ数年になって、新しく出たガリレオシリーズだけ買い始めました。 最近出たガリレオは、湯川の過去に触れるものが多かったです。 ガリレオシリーズはそこまで過去の話とリンクしない印象でしたが、過去の話を読んでいたらもっと楽しめるのだろうな、と思う内容が多かったです。 それからの(おそらく)最終巻。 執筆に至るまでの過程を、どうしても考えてしまいます。 読めて良かったです。 ガリレオファンと言えるほど追えていませんが、中学生の頃、図書館に「容疑者Xの献身」があって良かったです。 シリーズを全て追えている方が羨ましいです。
  • 2026年8月1日
    奇岩館の殺人 (宝島社文庫)
  • 2026年8月1日
    奇岩館の殺人 (宝島社文庫)
  • 2026年8月1日
    一次元の挿し木 (宝島社文庫)
  • 2026年8月1日
    楽園
    楽園
  • 2026年8月1日
    楽園
    楽園
  • 2026年8月1日
    楽園
    楽園
  • 2026年8月1日
    楽園
    楽園
    とても良い読後感。 「方舟」でハマり、「十戒」で痺れ、そして「楽園」。 失踪した知り合いの行き先を求めて主人公と恋人がたどり着いたのは小集落。 そこは殺人事件で指名手配となっている人が集まる集落だった。 集落唯一の出入り口は塞がれ、電波は届くものも通信機器は奪われる主人公達。 指名手配犯達は主人公に、この集落の誰かを殺せ。そしたら集落から出す。その代わりに今後食料などの物資を持ってこい。裏切ったらこの集落で行った殺人を公開する。 と解放する条件を示す。 集落の食料に限りがある中、主人公は罪を犯して今後集落の為に尽くすべきか否か、苦悶する。 そんな中、主人公が知らない内に集落で死体が見つかり… というお話し。 善良な市民が、生きるために殺人を強いられるというデスゲームチックでもありながら、実際に殺人事件も発生するというミステリーでもある。 詳しくは語れないが、ファンの方であれば、何となくのオチは早々に掴めると思う。 というより、それを隠すような作りではない。むしろオチを想像して読んでほしいというスタンスだと思う。 ただ、それでも、こちらの想像を超える展開にとても興奮する。 メチャクチャだけど、そのメチャクチャさが嫌にならない。 関連作に比べると、衝撃度合いは下がるかもだが、ファンであれば必読の1冊。 それなりにボリュームのある本作を、1日で読み終えました。 結末が分かりそうで分からない、そんなジレンマが心地よいです。
  • 2026年7月28日
    放課後
    放課後
    東野圭吾さん追悼、と言うとおこがましいですが、氏のデビュー作について思いを馳せます。 昔の昔に読んだので細かい内容は覚えていませんが、今でも肝となるトリックや、ラストのオチ等は覚えています。 東野圭吾さんは、「ガリレオシリーズ」や「加賀恭一郎シリーズ」等も有名ですが、「放課後」や「卒業」など、青春ミステリーも人気です。 子どものころの私に取っては、青春ミステリー(では無い気もしますが)の本作はとても入りやすかったです。 時代背景が異なるのと、時代錯誤な表現もあるかもですが、今読んでも楽しめる作品だと思います。 思いを馳せるにあたり、レビューサイトにどんなこと書かれているか見てみましたが、バッドポイントに「主人公に魅力がない」みたいな内容をちらほら見ました。 確かに、そうだった様な気もします。 魅力が無いというか、芯が無いというか。 ただ、女子校が舞台という、青春にまみれた世界だからこそ、この主人公設計なのだと思っています。 私は結構この主人公に感情移入していた覚えがあります。 東野圭吾さんの本は、人を選ばないところが良いですよね。 ライトなもの、ヘヴィーなもの、中にはミステリーで無いものなど色々あり、何かしら刺さる本があるはずです。 「放課後」はライト寄り。 ミステリー初心者にも取っつきやすいと思います。 とてもフワフワした感想しか出てこず、また読みたくなってきました。 昔は数多くのミステリーを所有していたのに、大人になるにつれて手放してしまったのが口惜しいです。
  • 2026年7月26日
    名探偵のままでいて (宝島社文庫)
    名探偵のままでいて 名探偵じゃなくても 名探偵にさよならを をまとめての感想です。 あまり前知識を入れずに読んだのですが、良くも悪くも思っていたものと異なる作品でした。 ミステリーにおいて、「探偵役」というのは必要不可欠ですが、認知症患者が探偵役というのは初めてのミステリーでした。 主人公の祖父は認知症を患っているものの、主人公から聞いた不可思議な事件について、安楽椅子探偵の如く推理を展開していく。という物語。 認知症をテーマに扱う作品は数あり、大体悲しい展開に向かいます。 本作も、祖父の最期を思いながら生きる主人公に主なスポットが当たり、読んでいて何となく悲しい気持ちになります。 第一巻の「名探偵のままでいて」を読んだときは、号泣しました。 登場人物達も好きです。 ネームドキャラはそれまで多くありませんが、どのキャラも魅力的です。 現在放映中のテレビドラマも毎週楽しく観ています。 ミステリー部分は人を選びそうです。 探偵役の祖父は自宅で療養しているので、事件の解決には第三者からの証言を元に推理する、いわゆる安楽椅子探偵システムです。 読者目線では、祖父の推理は状況証拠としか思えず、(後々の捜査でその推理が正しいことは証明されているが)推理に納得できないことはありました。 また、全体を通して古典ミステリーにオマージュを捧げており、そこも納得感を得られるかどうか。 雰囲気だけ語ると、「犯人は古典ミステリーの◯◯を愛している。そのため犯行にも◯◯のトリックが使われたに違いない」のような論調で進むことが多く、これは推理としてOKなのか疑問が出る事がしばしばありました。 総じて、結構エンタメ色の強い小説です。 思っていたものと異なるというのは、その点です。 個人的には、一巻目は好きでしたが、二巻・三巻を読んで、うーん、という感想でした。 ですが、主人公を中心に応援したい気持ちになる登場人物が揃っており、ヒューマンドラマとしては面白いと思います。
  • 2026年7月13日
    一次元の挿し木 (宝島社文庫)
    評価の高い作品である一方で、人を選ぶ作品とも聞いていた。 その理由がわかった気がする。 200年前の白骨体の骨をDNA鑑定したところ、死んだと言われている義妹のDNAと一致したということから話が動き出す本作。 惹きつける導入と、テンポのよい文章で、とても読みやすく楽しめた。 ただ、本作はミステリーとして良く紹介されていたが、謎を解く系のミステリーを求めていると、求めているものとは違うと思ってしまうかもしれない。 謎自体は色々と提示されているが、それを解くことは難しくなく、衝撃的な事実みたいなものも無かったように思えた。 本作はミステリー部分はフレーバー的な位置づけなのだと思う。 謎があるからこそ主人公は義妹の事を知るために動き始め、真相へ近づいていく。 一種の主人公の成長物語として楽しむべき作品だと思う。 現在ドラマ化がされているが、とてもドラマ向けな作品だと思う。 過去と現在、様々な人間模様が交錯する話なので、ドラマ勢からは考察が捗りそう。 小説は大ボリュームという訳ではないので、ドラマを観て気になった方は小説も読んでみてほしい。
  • 2026年7月9日
    奇岩館の殺人 (宝島社文庫)
    エンタメ色強めのミステリー。 大富豪のために秘密裏に開催されるリアル殺人事件を舞台にしたミステリー。 大富豪は莫大なお金を払い、ミステリー小説の探偵役に成り切り、企業側が用意したリアル殺人事件を解決する、という設定。 謎の企業がリアル殺人事件やらデスゲームやらを企画し、登場人物たちが巻き込まれていく系の作品は数あれど、本作で面白いと思ったところは、その企業側が結構グダグダしているところ。 本作はリアル殺人事件の登場人物パートと、それを監視する企業側パートが交互に進んでいく。 その企業側パートは結構ファニー。 クライアントから高い報酬をもらい、実際に人の命も事件の被害者という体で奪い、世間に公になったら自分たちの命も無いという、かなり綱渡りな身分の企業なのに、次から次に問題は起こり、問題への対応はズサンで、また問題が発生していく。 このようなデスゲームを企画する側について、綿密な計画を立てていることをアピールする作品が多いが、本作は行きあたりばったりなスタッフたちが描かれ、実写化したら面白そうだと思った。 エンタメ色の強い作品ではあるが、ちゃんとミステリー要素も用意されている。 特殊設定ものに抵抗が無ければ、楽しめると思う。
  • 2026年7月1日
    口に関するアンケート
    最近流行りのモキュメントミステリー。 曰く付きのある墓地に肝試しに来た大学生達が、不気味な体験をする。 というお話。 この大学生達がどんな体験をしたのかという証言ベースで構成される。 証言を文字起こししたような表現方法で、本作に地の文は無い。 そこにモキュメント(リアルっぽいフィクション)が使われている。 ホラー小説ではあるが、怖い小説では無い気がする。 一度読んだだけでは全てを理解できず、何度か読み直して、この小説が持つ怖さの根幹を探っていく、という考察を楽しむ小説だと思う。 本書は、文庫の2回りほど小さいサイズで、ページも60ページ程しかない。 直ぐに読み終えられるので、何人かで回し読みして、考察合戦を繰り広げると面白いかもしれない。 また、本書のタイトルは「口に関するアンケート」である。 墓地での肝試しと口に関するアンケートがどう関係するかも、考察しながら楽しんで欲しい。 実写での劇場化が控えているが、どんな映画になるかは分からないが、この本の怖さはこの本からしか得られないと思う。 (実写版は実写版としての怖がらせ方になると思う) 直ぐに読み終えられる本なので、興味のある方はパラパラと読んでみてほしい。
  • 2026年6月29日
    汚れた手をそこで拭かない
    いわゆる「イヤミス」に属する本と思われるが、嫌な気持ちになる度はかなり高い。 5編からなる短編集だが、どの話も終始いやーな雰囲気が漂っている。 息が詰まる。 どの話も(リアルではある一方で)フィクションっぽい設定なのに、自分にも起こりうる話なのでは無いかと、読んでいて体温が下がる。 全体を通して、誤魔化しや、その場しのぎといった自己防衛が悪い結果を引き起こしており、そこが息苦しさを産む。 「汚れた手をそこで拭かない」というタイトル通り、登場人物たちは何かしら汚れを孕んでいる。 その汚れを洗面所で洗い流せれば良かったが、別の方法で拭おうとしてしまった人たちの末路。 ホラー小説よりも、肝が冷えるという意味ならホラーである。 これからの夏にオススメ。
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