ろくえもん "かくれやど 旅籠屋つばき結び..." 2026年7月11日

かくれやど 旅籠屋つばき結び帖
父に虐げられた過去を持ち、卑屈な主人公明彦。ある秘密があり人前に立つことができない控えめな椿。豪快でガサツだが結局いい奴の陣之介。 この3人やまわりの人間と椿屋という旅籠を通して、心に染みる物語を読むことができました。 明彦は自分のことで手一杯で人に与えられるものなんて持ってないと思いながらも、椿を大切にし、人の痛みを慮ることができる。そのひたむきさで、旅籠に泊まりに来た人々もなにか言葉にできないものを持ち帰ることができる。 激しいドラマはなくても、ひっそりと懸命に生きる人たちの心の葛藤がとても読み手に刺さります。
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