"私たちは生きているのか? A..." 2026年7月13日

@sotaono
2026年7月13日
私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?
p16 「不思議なことだが、子供の頃からわりとカレーだけは厭きない。」 p17 「これは、僕の勝手な想像だけれど、たいていこんなふうに、なんでも勝手に想像して、自分だけの納得を得るという人生である。」 p37 「あまりにも未来を見すぎて、明日や明後日のことが見えないだけだ。」 p46 「「私、生きていない。生きているものではない。」」 p96 「「そうだね。悪いことを考えるのは、みんな人間だからね。」」 p98 「「自由への欲求が生まれるのは、どうしてでしょうか?」」 p105 「「子供のようなものです。子供は、大人になりたがるでしょう?」」 p106 「「しかし、教育されたからこそ、そこを疑ってしまうでしょう。それだけの知性を彼らは持っている。人間でも同じですよね。それが正しいと思わされている、どう疑う知性がある。自分の頭の中は、自分では確かめられません。躰だってそうです。本当に自分は生き物なのだろうか、と疑いを抱くのは、ごく自然のことだと私は思いますね。」」 p111 「「私には、なんとも言えません。本人たちが意識しているかどうかに関わりなく、潜在的に織り込むことは、不可能ではないように思えます。なんというんでしょうか、そう、催眠術のようなものとして、ある程度の効果が得られる処理は、手法として存在するかもしれません。」「そうですか。しかし、それは……、結局、もともと多くの人間が持っていた意識ではありませんか?」シンは言った。」 p113 「誰もが、普通に信じていた。自分たちは生きていると、なんの疑いもなく、誰もが胸を張って主張した。人の命はかけがえのないもの、この世で最も重要なものだ、という信念によってすべてが進められてきた。だが、それは本当なのか、どうしてそんなことがいえるのか、という危うい境界にまで、我々の文明は到達してしまったのである。」 p116 「生命自体が、既に複合体なのだ。」 p118 「そして、もう一つ発想されるのは、この複雑な処理を、我々が「考える」と単純に名づけたことだ。さらには、考える自身の仮想感覚に「意識」というものを感じた。感じたのは、複雑さの雑音のような逸脱信号だったのだろう。あるとき、勢い余った処理をしてしまった。自分が考えていることを考えるようになった。自分の思考に気づいたのだ。ここに、「生」というものの源泉、あるいは根幹を見ることができる。すべてはそこから始まった。」 p118 「結局、細胞分裂のように加速度的に増殖する「多」が、結晶のような単純性を嫌い、複雑怪奇に縺れ合ったことによって、回路に余分な多数の分岐ができてしまったのだろう。極論すれば、生は、生に対する無駄を基盤としている。」 p120 「朝食は簡単なものだったけれど、僕は簡単な朝食が好きなので、ほっとした。」 p125 「理想はそのとおりかもしれない、しかし実情はどうだろう、本当に幸せなのだろうか、と僕は疑わずにはいられなかった。それは、生き物として必然的な思考といって良いだろう。ただ、正しい、間違っている、あるいは、好ましい、好ましくない、といった判断を持ち込んではいけない、とまず自分を制した。」 p130 「「生き甲斐を作ることが、私たちの仕事です。」彼女はそう言って微笑んだ。」 p147 「「うーん、あまりしっかりとは覚えていないのですが、コンピュータの中で孵化する卵を作っています。」」 p152 「「睡眠学習っていうのが、なってあったそうだけれど、睡眠労働が可能だったんだね。面白いなあ。頭脳は休む暇もないってことになるかな。コンピュータだってスリープするのにね。」」 p169 「これは、つまり、デボラたちトランスファと同じ存在に人間がなる、という未来だろうか。」 p170 「「私たちは、彼を信頼していた。だが、人間は変わります。ウォーカロンよりも、弱い部分がある。魔が差すという言葉がありますよね。」」 p176 「「フーリの家で私と会えるでしょう。」」 p177 「つまり、デボラだ。ネット上を自由に飛び回るプログラムである。」 p186 「「時間がかかる、それが現実というものだから。」」 p188 「「無駄なことでも、大切なものはあります。あの人のように、綺麗な心の人はいないわ。」」 p190 「「カンマパ?」」 p190 「「私はデボラです。」カンマパが言った。その声も、カンマパと同じだった。」 p193 「海千山千といえば、デボラがそうだろう。」 p193 「「私は、生きていません。」デボラは答える。」 p194 「「私は、デボラは生きていると思う。」僕は個人的な意見を述べた。「自分の存在を意識できる能力、その複雑性が、すなわち生きているという意味だ、と私は解釈しているから。」」 p198 「「呪いがある。この家から出た方がいい。」フィガロの声が僕にも聞こえた。」 p201 「羊の頭だけでなく、躰も現れる。頭は黒く、躰は白い。みるみるうちに一頭が室内に入ってきた。ドアをすり抜けたのだ。」 p203 「「昨夜です。月が出ていました。」」 p204 「「羊は嫌いですか?」」 p206 「「世界中のどこにいても、いつでも会えると思いますよ。」」 p231 「「本人の意思の問題ですから、私たちがどう考えてもしかたがありません。」」 p246 「自分一人だけでも、悲しいときは涙が流れる。腹が立つこともあれば、楽しくて笑いたくなることもある。誰かに見せるためではない、本当の感情があるのだが、それは、自分に見せているものなのだろうか?そして、こういった感情は、何故存在するのだろう?」 p248 「守られる人間は同じなのに、人の価値は相対的なものだということだ。」 p252 「この世は、ディテールで満ちている。こういった雑ディテールがほとんどだ。」 p253 「完全になれない。何故だろうか?それは、僕が人間だからだ。」 p254 「人間は、いつか人間と決別することになるだろう。」 p257 「キリナバは頷き、言葉を吐き捨てた。「人間ってのは、わけがわからん。」」 p257 「「百歳だからね。もうどうなっても良いって、魔が差したのだろう。恨まれてしまったわけかな。キリナバの感想の方が、明らかに理性的だ。」」 p262 「「理由は、彼が生きているからです。」」 p262 「「素晴らしい答だね。君は生きているんじゃないかな。」「いいえ。私は、それを自分に問うことさえありません。」」 p262 「そうか……。生きているものだけが、自分が生きているかと問うのだ。」 p265 「「ありませんでした。そういえば、デボラは友達のように感じていますが、ときどき、花でも贈った方が良さそうですね。」「冗談では済まないよ。」ヴォッシュが指を立てる。「すぐに花を贈るべきだ。」「ウグイにだって、贈ったことはありませんよ。「何だって?」ヴォッシュは目を見開いた。「本当か……、呆れた人間だな、君は。」」 p266 「「友情です。」」 p266 「「デボラと私の間には、それがある?」「あるように観察されます。」」
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