
白玉庵
@shfttg
2026年7月14日

家をせおって歩いた
村上慧
読んでる
歩く本
この前ともだちが、いかに美大生が特殊か、という話をしていた。(その人たちも私も美大ではないけれど、身近に美大出身者が複数いる) そのときにこの本の、どこに行っても美大繋がりの人がいてなんとか「家」を置くことができているのを想起した。
ふふ、私の専攻した美術史は学年に40人程度しかいない弱小専攻だけれど、例えば誰も知らない地方に行って庭にテントを張らせてくれと連絡しても、即拒否されると思うよ。
著者の村上さんはすごく素直で、美大繋がりじゃなくてもなんとかプロジェクトを続けている。今は青森の種差海岸まできた。
ただオンがオフになっただけで、これからもずっと「オフ」として存在しつづけるような、遠い場所まですでに飛んでいってしまった。 p107
これは河原温の訃報を知ったときの日記。すごくすごく作品と結びついた文章で、とてもよい。
2週間かけて台湾をだいたい一周したことがあって(もちろん電車とバスで!)、一つの町に1泊か2泊して移動していた。全ての宿を予め予約して、交通手段も全部確認して、だったけれど、ずっと洗濯のタイミングと駅から宿までどうやっていくかと、チェックアウトしてから電車に乗るまで荷物をどうするかを考え続けて本当に疲れてしまった。つくづく自分はこういう旅は向いていないとわかった(遅い)。村上さんはそんな旅の何倍も厳しい状況で歩き続けている。
ソルニット、ヘルツォーク、ゼーバルト、露伴、慧海、そしてこれ。「歩く」本が好きなんだなぁ。









