ぶんか遺産 "見晴らしのいい密室" 2026年7月14日

見晴らしのいい密室
小林泰三の短編集。ユーモラスでロジカルでホラー。全体的によくできていたと思う。 一番面白かったのは、不確定性原理にかぶれた男子学生が宇宙人とバトる「忘却の侵略」。変なことを言っているのだが、それを完璧に実践しているのが楽しかった。 「未公開実験」はほぼほぼシュールギャグなのだが、雰囲気に反してロジックはガチガチで割と難解。終盤はかなりギリギリだった。あと、この感じであのラストは怖すぎるだろう。 「あらかじめ決定されている明日」は『小林泰三SF傑作選 時空争奪』で既読だったが、もう一度読んでも面白かった。奇抜な発想の切れ味が抜群。 その他言及しなかった作品も粒揃いだった。
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