
ぶんか遺産
@bunkasremains
2026年7月15日

対象関係論を学ぶ
松木邦裕
読み終わった
精神分析の書籍を読むのは初めてだけれど、とても読みやすく書かれていることはわかる。ただし、フロイトの精神分析理論にある程度慣れ親しんでいることを前提としている節がある(そうでなかったとしても置いてきぼりを食らうわけではないけれど)ので、せめて何か一冊でも読んでおけばよかったのかも、と思ったりした。
序盤の赤ん坊の内的世界の話はああそうという印象だったが、それが大人の精神病への理解に用いられるようになる辺りで一気に興味を惹かれた。自分に耳の痛い話だと思ったり、(よくないけれど)あああの人って......と何かを察したり、そういう気づきもある。
ただ、第2部からは少し難しく、特にエディプス・コンプレックスの章は正直いくら考えてもいまいちピンと来なかった。
赤ん坊を純粋な存在でないとするあたり、クラインには性悪説ではないが似たような印象を受けるが、最終的な治療への示唆は温かみに満ちていた。


