
mari
@mari
2026年3月15日

暁星
湊かなえ
読み終わった
読み終えたあと、何も考えられなくて暫し茫然。
宗教二世の話。あの、元総理大臣の事件を彷彿とさせる内容ですが、事象そのものよりもそこに至る人間の心の底に潜む感情をじわじわと掘り起こしていく。
理不尽な環境の中でも、正しくあろうと人の善意を信じて真面目に生きてきた人ほど、一つの出来事をきっかけに、心が音もなくあっという間に崩れていくのかもしれない、どこで戻ればよかったのか、気が付いた時にはもう最悪の場所まで来てしまっている、、そんな救いのない世の中、善か悪かと明確に線を引けない葛藤にモヤモヤします。
湊かなえというと、衝撃的で最悪の結末投げっぱなし、というイメージですが、この小説は、最悪の結末の中にも何か救いを求めるような筆者の祈りのようなものを感じました。
具体的な事件とその辛い判決があまりにも最近過ぎて、堪らない気持ちになりました。