
あお
@aoao_book
2026年7月15日

読み終わった
「魂」
あなたはエジプトの王妃のようにたくましく洞窟の奥に坐っている
あなたへの奉仕のために
私の足は休むことをしらない
「根府川の海」
あなたのように
あらぬ方を眺めながら…………。
「対話」
地と天のふしぎな意志の交歓を見た!
たばしる戦慄の美しさ!
あれほど深い妬みはそののちも訪れない対話の習性はあの夜 幕を切った
「方言辞典」
よばい星 それは流れ星
いたち道 細い小径
でべそ 出歩く婦人
こもかぶり 密造酒
ちらんぱらん ちりぢりばらばら
のおくり
のやすみ
つぼどん
ごろすけ
考えることばはなくて
野兎の目にうつる
光のような
風のような
つくしより素朴なことばをひろい
遠い親たちからの遺産をしらべ
よくよく眺め
貧しいたんぼをゆずられた
長男然と灯の下でわたしの顔はくすむけれど
炉辺にぬぎすてられた
おやじの
木綿の仕事着をみやるほどにも
おふくろのまがった背中をどやすほどにも
一冊の方言辞典を
わたしはせつなく愛している
「いちど視たもの
1一九五五年八月十五日のために一」
「旅で出会った無頓漢」
芭蕉というのはにっくき先輩
「わたしが一番きれいだったとき」
フランスのルオー爺さんのように
ね
「あほらしい唄」
娘は誘惑されなくちゃいけないのそれもあなたのようなひとから
「おんなのことば」
満員電車のなかでしたたか足を踏まれたら大いに叫ぼうあんぽんたん!
「汲む ─Y・Yに─」
頼りない生牡蠣のような感受性
「私のカメラ」
眼
それは レンズ
まばたき
それは わたしの シャッター
「くりかえしのうた」
「大国屋洋服店」