
octo
@mothmanoir
2026年7月16日

デカルトはそんなこと言ってない
ドゥニ・カンブシュネル,
津崎良典
読み終わった
今日では「近代」が抱える数多の欠点の元凶と見做され、頗る評判が悪いデカルト。そのデカルトにこびりついたイメージを解きほぐすために、デカルトが本当は「言ってない」ことに着目して書かれた入門書。
通俗的なデカルト理解を覆すために(あるいはその解像度を上げるために)著者が行うテクスト読解はまさに「精読」の鏡。そのため入門書とは言っても内容はかなりハイレベルで強靭なものとなっている。
後期の『情念論』を通して立ち上がるデカルトの姿は全く新しい哲学者かのようだ。理性至上主義者のイメージが強かったデカルトが(意外にも)「身体」や「情念」を重視していた点などが新鮮だった。
