
octo
@mothmanoir
2026年7月16日

読み終わった
多木浩二による「ヨーロッパの歴史のシルエットを「もの」によって描」いた一冊。
「普通の哲学者なら無視するか、気にもとめないで通り過ぎるボロか屑のようなある時代の物質文化に、その時代を生きて行く人間の思考や感情、欲望や狡猾さ、歴史や神話が刻み込まれている」というベンヤミン的認識によって、「もの」に潜在/顕在している社会の無意識が探られていく。「もの」と身体の関係性を家具の変遷の歴史に探る第一章から、「もの」に潜在する政治的な次元を描き出す最終章まで。著者の透徹した思考が楽しめる一冊。


