
euy
@euy
2026年7月17日

夜明け前 第2部 上
島崎藤村
読み終わった
本居宣長や平田篤胤の思想を実現する「新しい古」がついに来たというワクワク感がありつつ、だんだん雲行きが怪しくなってきて、主人公の当主平蔵が百姓たちから必ずしも信頼されてない感じとか、平蔵が明治初期の時代の変化(新しい暦など)についていけてない感じとかが徐々に出てきて、ざわざわしてくる。
幕末から明治初期にかけての日本はまじでおもしろくて、その中で庶民や国学を勉強する人たちがどう感じてたのかが繊細かつ丁寧に描かれていて見事だ。リアリティがあって、これが自然主義というやつなのか。
平蔵が百姓に「誰もお前さまに本当のことを言うものがあらすか」と言われるとこがまじで切ない。平蔵もがんばってるのに。でもめっちゃわかる。そういうことってあったんやろなあ。今もあるよなあ。