
noko
@nokonoko
2026年7月17日
街場の共同体論
内田樹
読み終わった
借りてきた
「貧しくても涼しく生きる」知恵を、現代人は奪われてしまいました。「身の程」を知るというのは、貧しければ貧しいなりに、その中で生活の質を高めるような工夫をするということです。
でも、格差社会ではそのような生き方は許されません。(中略)あらゆる人間は、「最上位」をめざしてたがいの足を引っ張りあい、下から来るものを蹴落として戦わなければならない。立ち止まることも休息することもできない。一度立ち止まったらもう救いはない。みんながそう言い募っている。
「身の程を知る」というのは、手持ちの資源で何ができるかをやりくりすることです。でも、現代人はもうそんな知恵を失ってしまいました。「何かが欠けているために、したいことができない」と不満顔をすることが、現代人のデフォルトになった。キャベツともやしがあるから野菜炒めが「作れる」というふうに考えるのが「身の程を知る人」であり、キャベツともやしはあるが豚肉がないから肉野菜炒めが「作れない」と渋面を作るのが「身の程を知らない人」です。