"ペガサスの解は虚栄か? Di..." 2026年7月17日

@sotaono
2026年7月17日
ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?
p15 「あらゆる規定は、それが定められた時点においてはけっして無意味ではないのである。」 p20 「「いいえ、ペガサスという名のスーパ・コンピュータです。」」 p23 「「慎ましいといいます。」「そうそう、お淑やかとも。」」 p27 「「わかりません。」ペガサスは首をふった。無邪気な少年が目の前にいるものの、既にその幻想が僕には抱けない。ただ、わからないという答は、何故か揺るぎのない真実だと思われた。」 p45 「「君は、オーロラとペガサスのデートについては、どう考えている?」」 p50 「「既にレポートが公開されている。ナクチュの創始者の子孫。カンマパと血族だ。意識は戻っていない。ただ生きているだけ。相変わらずだよ。十五歳くらいじゃないかな。」」 p53 「「シェイクスピアの悲劇のようにですか?」」 p54 「「ペガサスには、ちょっとした問題があるのです。数年まえのことですが、奇妙なことを言い出しまして……、その、こちらにも聞こえてきた概略しかわからないのですが、人間の数を最小限にすることが、国家の存続に不可欠だというのです。」」 p56 「「完璧な存在だと夢見て作られたのに、成長してみれば、まるで人間のように不完全です。魔が差すということがあるのでしょうか?」」 p60 「「補うために作ったものが、補う欠陥よりも余剰になってしまうと、どうなるだろう?おそらく、人工知能は、人間に欠陥を求めるようになるんじゃないかな、本能的に。」」 p61 「「ペガサスは、自分たちを信じるな、と言いたかったんじゃないかな。人工知能は、自らの不完全性を認識しているのでは?」「何が完璧なのかを、私たちは知りません。」「それは人間も同じだ。知らないということが、つまり不完全だという認識に等しいのでは?」」 p67 「区別と優劣あるいは善悪の識別は、まったく別の問題なのだ。」 p68 「識別できなければ、どちらに価値があるとも言えないだろう。」 p69 「「そうですね、試したことはありません。自分で自分が何者かを知っていれば充分だと思います。」」 p78 「「いいえ、私たちは、かなり親しいといえます。」ツェリンは、そこで小さく溜息をついたようだった。「先生に隠していてもしかたがないかしら。私が産んだ息子の父親です。」」 p89 「「考えたくないものを、人間は考えないのです。」」 p95 「「では、いったい彼は誰なのか?どこから来たのか……。」」 p113 「「おそらく、マガタ博士はなにも望んではいない、と僕は思います。それは……、なんというのか、僕自身の烏滸がましい独り善がりな感覚ですが、僕自身、なにも望んでいないのです。マガタ博士ほどの人が、望む望まないで、物事を判断するとは思えません。」」 p113 「「もっと、そうですね、自然なというか、素直な行為だと想像します。つまり、見たいものを見るのではなくて、どこかでふと動いてものを見る、我々の目は、そうじゃないですか。自由に目を向ける。考えたいものを考えるというよりも、ふと考えてしまう。我々のが、思いつきと言っているものに最上の価値があって、ただそれにすべてを委ねているのです。そういうものには、理由がない。きっと、幼い子供がそんな行動を取ると思います。」」 p122 「幸せというのは、言葉にすることでしかリアルにならないものかもしれない。」 p132 「「あれは、ラビーナです。」」 p141 「「型式が判明した。」デボラの声だ。「弱点は目だ。」」 p156 「「わからないのは、悪い状態ではない。」」 p169 「彼女は、奥床しいところがある。」 p174 「「生きることに、立派な場合と、立派でない場合があるかな。」」 p176 「「ラジャン氏が、こちらへ来ることになりそうです。これは、アミラが教えてくれました。」」 p184 「「あれが、彼女の遊びなのです。」ケルネィが言う。「一人遊びです。でも、遊びであっても、私には嬉しかった。夢のような……、ええ、本当に、夢を見せてもらっている気分でした。」」 p189 「「不確定ですが、ペガサスの演算が事実ならば、そうなります。」」 p189 「「秘密と決めつけるのは、問題があると思われます。誰にも、どこにも、外に知られたくない情報はあるものです。」」 p195 「「遠慮?ふうん……、まあ、良いけれど、えっと、なにか言いたかったんだけれど、あ、そうそう、今の話が本当だとすると、ペガサスが言ったことと矛盾する。その点はどうなんだろう。彼が話していた、カプセル式マジックのウォーカロンではない、ということになるね。」」 p199 「「私ですか?私は、忙しくありません。常に同じ速度で活動しています。」アミラの声がそう言ったあと、「私もです。」とデボラの声が続いた。」 p200 「「人間は、一旦思いつき、それに基づいて考えを展開した場合、最初の思いつきが間違っていても、簡単にその思考履歴を消去できない傾向があります。」」 p203 「ドアの前で一人、待っていたのは、オーロラだった。」 p204 「親交とは、いきなり契約をすることではありません。最初から、何を交換する、どこまで明かす、といった心配を私はしておりません。ただ、会えば、印象が残ります。そこから、将来に向けて発展が見込めます。そういうものではないでしょうか。」 p205 「「ハギリ先生には、本当に驚かされます。」彼女は微笑んだ。「同時に別のテーマが考えられるようですね。」「マルチタスクですか?できませんよ、そんなこと。」「では、シェアリング・タイムが極端に短い。人間としては、珍しいタイプだとお見受けします。」」 p208 「「私が何を信じるか、何を望むかは問題ではありません。疑いがあり、証拠があるならば、対処をするのが当然です。」」 p209 「言いたい言葉はあったが、言わなければならない言葉は一つも見つからなかった。」 p211 「思考している、明らかに。彼らは、まちがいなく感情も意識も持っている、ひょっとしたら、人間以上に。」 p215 「僕が最も信頼できる友人だといえるのは、共有できる情報の深さに起因している。」 p218 「「いやぁ、どうでしょう。民主主義だったらそうなりますけれど、今は、大衆が投票する時代ではない。真義主義の現代では、よほどの哲学なり理屈なりがないかぎり、世界憲法は覆りませんよ。おおかた、そのあたりのシュミレーションが既に繰り返されているでしょう。アミラもオーロラも未来が見えているはずですよ。」」 p219 「夕方、部屋にウグイが現れた。以前と同じ髪型で、もちろん顔も同じである。」 p222 「「マガタ博士に初めて会った場所だ。」」 p222 「「あの子はどうしているのだろう。ミチルという名の子。」」 p224 「「聞いても、事態は変わらない。聞いたからといって、彼女を信じることはできない。何が本当かはわからない。それを聞いて、私たちが裁くこともできない。」」 p229 「「その素直さが、私は好きです。」」 p230 「「実は、この店に先生を誘うと良いことがあるって、オーロラが言ったんです。」」 p230 「「それでは……。」ウグイは、しばらく下を向いて考えていた。そのあと、僕を見た、上目遣いに。そして、少しだけ、舌を出した。」 p241 「できれば、ペガサスにも教えてやりたいものだ、と思った。そもそも、彼の話で物事が複雑になってしまった。」 p241 「「ラジャン氏が第一候補です。」」 p243 「子孫を持つことは、そこまで人間を変えてしまうのかと。」 p250 「「ラジャン!」ツェリンが叫ぶ。」 p254 「炎が二人を包んだ。炎は一つに。」 p257 「僕は、つまり、僕の未来の一部を失ったに等しい。その損失に、ショックを受けているのだ。明日の一部がなくなるようなものか。それは、まるで、日食のように、欠けた太陽。しかも、ずっと欠けたままなのだ。」 p258 「悲しい、嬉しい、苦しい、楽しい、といった夢を、僕たちは見せられているだけ。そんな中に、ただ、生と死の頂点がある。サインカーブの頂点のように、ただ周期の特異点として、それがある。」 p263 「「わかっています。」ケルネィは頷く。首を傾げ、目を細めて、僕を見た。「たまたま、こちらに来ていた。ラビーナが呼んだからです。彼女が私を呼ぶのは、二十年振りのことでした。」」 p271 「ケルネィは頷いた。「すべて真実です。私には、もうなにも残っていない。」「そんなことはありません。」僕は言った。「お嬢さんがいます。それに、あちらの部屋に、男の子がいます。」ケルネィは、下を向き、小さく頷いた。」 p272 「ケルネィは、皆に愛されているようだ。」 p273 「「癇癪?理解できません。」「男の子っていうのは、ああいうものだ、甘やかされるとね。」」 p277 「少なくとも、カプセル式のウォーカロンの存在については、完全な演算ミスだった、と現在のペガサスは述べている。」 p281 「そこに女性が一人立っていて、こちらを見ている。オーロラだとわかった。」 p282 「「ヴォッシュ博士からお聞きになったかもしれませんが、ペガサスが過去に発表した論文が、ちょっと話題になっているのです。」オーロラは淀みなく話す。」 p283 「オーロラはくすっと笑うのだ。成長著しい。彼女は顔を上げ、自信ありげな眼差しで僕を見る。「僕はご想像のとおり、私は演算しました。そして、その結果をアミラにも伝えました。彼女も、私と同じ結論だそうです。それは、ペガサスの妄想だろう、というものです。」」
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